スリップしたこと、尽きていったもの、せめて次の電信柱までは
十年越しに睡眠薬依存へスリップし、挙句の果てにオーバードーズで緊急搬送された。言い訳の余地もない。
この数年、ひどいことがたくさんあって。
もちろん、僕なんかよりずっと辛い境遇を前向きに生きている人はたくさんいるだろうし、ただ単に僕が弱いだけなんだろう。「生きのびよう」なんてテーマで「サバイバルガイド」を書いた著者が、自分の人生や未来が存在しなくなった前提に立って行動している現状は、どんな事情があろうと「読者様への裏切り」としか言いようがない。ただただ、申し訳ない。