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全セラピストに告ぐ。その筋トレの設定に自信はもてるか?筋トレの基礎知識①

こんにちは。
理学療法士のしゃけさんです。

少し過激なタイトルつけさせて頂いたんですが皆さんリハビリの筋トレ強度の設定について曖昧に設定していませんか?
お恥ずかしい話ですが、自分も1年目の時とかは筋トレ強度は結構雑に設定してしまってた記憶があります。

「自分も少し雑に設定しちゃってるかも」
そう思ったあなたのために筋力トレーニングの基礎知識について何Partかに分けて記事を書きますので良かったら読んでください!

今回の記事で得られる知識
①トレーニングの重要性について
②トレーニングの3原理・5原則について
③筋力決定要因について


筋力トレーニングの重要性

運動器領域において私たち療法士にできるは
関節可動域の改善
筋力の改善
協調運動(モーターコントロール、バランス、運
 動学習...)の改善
の3つだと考えています。

この上記3つを解決することで運動時痛が改善していくと私は考えています。
その3つの武器のひとつが筋力なんです!
また学生で最初に習う評価ってROMとMMTですよね。それだけ筋力が大切ってことがわかりますよね。

しかも、筋トレをやるメリットってご存知かもしれないですけど結構あるんですよ!
筋トレによるメリットを参考までにどうぞ。

筋トレによるメリット

・血圧上昇を抑制
・糖尿病に良い(内臓脂肪,HbA1c↓、GLUT4,
 インスリン感受性↑)
・コレステロール、中性脂肪↓
・骨密度↑
・体脂肪↓
・がんの死亡率、再発率↓
・怪我のリスク↓
・美肌効果
・うつの改善
・自尊心、不安、疲労感、認知機能などの改善
・柔軟性改善
・痛み改善

こんだけのメリットがあるんですよ!
こんなにメリットもあって重要な筋力トレーニングを勉強しない理由がないですよね?

トレーニングの原理・原則

3つの原理と5つの原則覚えています?
理学療法士なら絶対に勉強したことあるはずですよ??
パッと出てこなかったら復習がてら確認してください。

<原理>
・特異性の原理:トレーニング内容に応じた効
        果が得られる。
・過負荷の原理:効果を得るには一定以上の負
        荷が必要。
・可逆性の原理:トレーニングをやめると逆行
        する。
<原則>
・漸進性の原則:強度は漸増させる
・個別性の原則:個人差の考慮が必要
・全面性の原則:全身性、多様な体力要素
・意識性の原則:自覚性、意味や目的を理解
・反復性の原則:継続性、繰り返す

結構忘れてた方多いのでは無いですか??
自分はトレーニングを処方する時に
個別性を考慮して特異的なプログラムを常に過負荷となるように、漸進的に継続する
これを意識して処方するように心がけています。
意外と過負荷や漸進的なトレーニングって大事ですけど忘れがちでずっと同じ強度で処方したりしてる方多いですよね。
特に個別性なんてのはセラピストの専売特許みたいなものですよね!

リハビリにおける筋力トレーニング

筋力トレーニングの目的ってなんですか?
もちろん筋力の向上です!
筋力を効率よく向上させていくには筋力を決定する要素を知らなくてはいけませんよね!

筋力を決定する要因について説明できますか?
自信ないかもって人多いんじゃないですか?

筋力を決定する要因は大きくわけて
形態的要因
神経的要因
に分かれます。細かく説明していきますね。

①形態的要因
・断面積(並列できるサルコメア数↑)
・筋線維タイプ(遅筋or速筋)
・筋線維の組成(筋内脂肪,水分が多いと収縮↓)
・羽状角(角度が高いとサルコメア数↑)
・筋束長
・粘性、弾性   ....

形態的な要因で1番重要なのは断面積です。
断面積が多いとサルコメアが多く並列することができるため、より強い筋収縮ができます。
※サルコメア:Z帯とZ帯の間(筋収縮機能の最小単位)

神経的要因
・参加運動単位の数
・運動単位の同期
・運動神経の発火頻度
・拮抗筋の協調、抑制    ····

神経的要因は要するに同時に収縮できる筋線維数が増えると収縮力が上がるってことです。
あとは主動作筋の運動を拮抗筋が邪魔しないように働いてくれるかどうかです。

つまり、

形態的要因からの観点では
筋肉を大きくして筋力を向上させる目的で
筋肥大トレーニングが重要!!

神経的要因からの観点では
筋断面積あたりの発揮筋力を高める目的で
筋出力トレーニングが重要!!

実際は筋肥大トレーニングも筋出力トレーニングも方法は違いますけど、内容が重複するところは多い印象ですけどね。

まとめ

・運動器領域において筋力は3つの武器の1つで
 あり非常に重要。
・筋トレには様々なメリットがある。
・筋トレは個別性を考慮して特異的なプログラム
 を常に過負荷となるように、漸進的に継続する
 ということを常に意識すべし!
・筋力は形態的要因と神経的要因から決定されそ
 れぞれアプローチ方法が違う。

今回筋力トレーニングの基礎知識①ということで学生でも習ったことの復習メインでお話させて頂きました。
臨床に出て忘れてしまっていたなんて方もいたかなと思います。今回の内容が少しでも良かったと思ったらスキ・フォローよろしくお願いします。
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