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黄金週間へ突入|『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』が良かった

 祝うべきことに連休に突入した。黄金週間。実際はただの4連休とお粗末なものだが。なので、一日くらいはデロンと過ごしてやろうと思い、久しぶりにSwitchを起動。買って放っていた『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』をプレイした。
 これが激烈に良かった。本当に面白い。ハマりすぎて一日で全てクリアしてしまつた。プレイ時間は約11時間程度。朝から晩までブッ通しだった。休みにも関わらず酒を飲むこともなかった。やはり、ゲームは酒を忘れさせてくれるので健康に良い。
 それはそうと、何が良かったか。それは視るということにあると思う。もちろん画面を視ないことにはゲームを進めることが出来ないし、下手したら操作も不可能になる。と、そんな話をしているのではない。視るという行為が大きなウェイトを占めているということだ。
 『パラノマサイト』の視界操作を説明すると、視界操作はプレイヤー自体を操作して視界を変更するのではなく、プレイヤーを回転させて視界を変更するのだ。つまり、前者が動く点Pのように縦横無尽に移動できるものだとしたら、後者は其の場に固定された点を基準に円を描くように視界を変更するというもの。『パラノマサイト』は後者のシステムを活用することにより、ゲーム内の謎やギミックを解消していく。ゲームが持つおどろおどろしい雰囲気と絶妙にマッチングしており、視界をグリグリ動かすことが物凄く楽しい仕様になっている。
 『パラノマサイト』のグラフィックは、3Dゲームではなく2Dゲームだ。良く言えば絵画のようで、悪く言えばペラペラだ。だが、平坦なグラフィックでも360°回転する視点を活用することで、其の世界へ没入しているような気分になる。まるで、自身が世界観が構築されている箱庭の中へ放り込まれたような。3Dという現実を模した立体的なグラフィックでなくとも、視点の活用だけで世界に没入できるというのはかなり面白い体験だった。
 『パラノマサイト』では、一人だけの人物を操作して物語を進めるのではなく、複数人の人物を操作して物語を進めていく。其のため、様々な視点から問題に立ち向かうことを要してくる。この複数の人物を操作するというのが重要で、視点が変われば視界も変わるというもの。ベテラン刑事の視界から発見できなかったものが女子高生の視界では発見できるようになったり、それぞの人物に合わせた視点の高低があったりと、視るということを通して世界を楽しませようというお膳立てを物凄く感じることが出来た。
 ボリュームも程よい感じで、タイトルに『FILE23 本所七不思議』とあるように事件のひとつとして扱われている具合も良かったし、冗長になりすぎずスパッと終えてくれる感じも良かった。
 結局何がいいたいか。めちゃくちゃ面白かったので、黄金期間にやるべし、ということだ。

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