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服飾に装いきった婿たちが並んで歩く

 二十代にサボっていたことの一つとしてファッションがある。サボっていた理由として、そんなに興味がなかったことや、服飾にかまけている金銭的余裕がなかったことが挙げ…

コロ助
6か月前
7

欲の減退と増大

 性欲・食欲・睡眠欲など数多くの欲が減退していく中で、一際勢力を伸ばしつつある欲が一つある。なにか。移動欲である。  人は、というより生物は移動をすることで自身…

コロ助
17時間前
2

生活におけるアナキズム

 本やプラモデル、酒などを欲した際、Amazonといったの便利なものを安易に頼らず、近所にある本屋やホビーショップ、地元企業のスーパーマーケットなどを頼りにしている。…

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2日前
1

ビューティフル宗教

 キリスト教に関する書籍を読んでいる。と書くと、遂に現実では救いが得られないと気がついたので宗教により縋るつもりかこのスカタンといった声が聞こえてきそうだが、そ…

コロ助
3日前
1

偽史琉球伝:饂飩の椀と世界

 うどんが食べたい。うどんが、食べたい。あまりにも欲しすぎて二回も欲望を吐露した。しかしながら、どうしても止められないのだ。うどんを望むこの気持ちが。知らず知ら…

コロ助
5日前
1

これでいいのだ

 机の上に散らばっていた作りかけのプラモデルを組み上げた。いい加減、パーツがランナーから切り離されないまま放置されている現状が耐えられなかったことが一つ、もう一…

コロ助
6日前
4

生物学の絶対嘘

 生物学に関する本を読んでいると今まで知らなかった言葉に直面するなんてざらにある。低島や高島か、海洋島か大陸島か、中琉球か南琉球か、など、知らない言葉でいっぱい…

コロ助
10日前
3

花が咲かんとしている

 犬が死んだ時、葬儀場へと訪れ火葬にしてもらった。骨だけに成った犬を抱え家に帰り庭の一角に埋めた。犬の骨が埋まっていると自然とそこが犬の墓となり、家に帰った際に…

コロ助
11日前
5

おでんのブルース

 ブルースはどこにだって存在している。それが例え、おでんであろうとも。  おでんのブルースを考えたことをあるだろうか。俺はこの汚い店の敗れかけたシーツが貼ってあ…

コロ助
12日前
2

2024年4月に読んだ本

 まさかの続き。  読んだ本について思い出すということは、本日一切何も思い浮かばないということである。詰まりは、文章を作り上げるということを考える余力がないうこ…

コロ助
13日前
3

霧なるものと抱擁

 霧が好きだ。濃ければ濃いほどいい。重力に任せて特攻し無理矢理水の中に放り込むような力強い雨と違って、そこに漂っていながらじんわりと水の中で抱擁してくれる、そう…

コロ助
2週間前
5

SEIJODESU

 諸般の事情から酒を控えるようにしている。決して辞めたわけではない。ただ控えているということだ。して、酒を控えるということはどういうことか。常に現実の中に住まな…

コロ助
2週間前

ストイックに孤独

 職場にて同僚から「普段どんな暮らしをしているのか?」とプライベートに思いっきし脚を突っ込んだ質問をされた。秘匿がある人物であれば、他人にプライバシーを話すなん…

コロ助
2週間前
6

脳汁溢れる目合い

 脳汁が溢れる、または、脳汁が湧くという表現がある。これはとてつもない興奮や達成感などを味わった際に言いようのない快楽を覚え、脳の中に液体が溢れるというような比…

コロ助
2週間前
1

夏の虫共と講座

 先日、僕の巨体を運ぶ車に日頃の感謝を示すため洗車をしていたのだが、どうも小さな虫たちが集まってくる。ウザったいなと思いながらも、少しだけ観察してみるとどれもこ…

コロ助
2週間前
3

嘘のチャリ漕ぎ候

 あいも変わらず、エアロバイクという嘘チャリを漕いで運動量を稼いでいるのだが、一向に痩せる気配がない。それなりの運動をしているはずなのに丸の体系を維持している。…

コロ助
3週間前
2
服飾に装いきった婿たちが並んで歩く

服飾に装いきった婿たちが並んで歩く

 二十代にサボっていたことの一つとしてファッションがある。サボっていた理由として、そんなに興味がなかったことや、服飾にかまけている金銭的余裕がなかったことが挙げられる。兎にも角にも、金がなかった。金が無いなら無いで工夫するという、帝国主義も真っ青になるほどの努力をするべきであったのだろうが、如何せん興味もないので露ほども何かをすることはなかった。
 二十代の僕の装いは酷いもので、とりあへずバンドの

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欲の減退と増大

欲の減退と増大

 性欲・食欲・睡眠欲など数多くの欲が減退していく中で、一際勢力を伸ばしつつある欲が一つある。なにか。移動欲である。
 人は、というより生物は移動をすることで自身になにか得であることを探し求める。草食動物であれば糧と成る草を探し求めどこかしこを彷徨くであろうし、肉食生物であれば獲物と成る生物を探し荒野や野山を彷徨う。一見、移動という動作とは無関係の植物だって自身の種を広範囲に拡げるために様々な手法を

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生活におけるアナキズム

生活におけるアナキズム

 本やプラモデル、酒などを欲した際、Amazonといったの便利なものを安易に頼らず、近所にある本屋やホビーショップ、地元企業のスーパーマーケットなどを頼りにしている。なぜか。その理由は物凄く単純で、以前、Amazonの雑な対応に泣かされたことがあったからだ。
 もう二度と利用するかアホンダラと大見得を切って利用することをやめたのは良いものの、はっきり言ってこの生活は不便でしか無い。わざわざ便利を否

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ビューティフル宗教

ビューティフル宗教

 キリスト教に関する書籍を読んでいる。と書くと、遂に現実では救いが得られないと気がついたので宗教により縋るつもりかこのスカタンといった声が聞こえてきそうだが、そんなことはない。宗教に心酔するには知識が些か足りなすぎるし、救いは現実にあるといまだ信じている。30年以上は待ち続けているが。
 そんなことはどうでもよろしい。なぜ、キリスト教に関する本を読み始めたかについてだ。この答えは非常に単純で、なぜ

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偽史琉球伝:饂飩の椀と世界

偽史琉球伝:饂飩の椀と世界

 うどんが食べたい。うどんが、食べたい。あまりにも欲しすぎて二回も欲望を吐露した。しかしながら、どうしても止められないのだ。うどんを望むこの気持ちが。知らず知らずのうちに駆け出して、今はドッグランの柵内を縦横無尽に走り回っている。僕のうどんに対する欲望が。
 こと沖縄に置いては、うどんの存在はあまり重要視されていない。それもそのはずで、沖縄には沖縄そばとかいう絶対的な存在、沖縄そばの王制がしかれて

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これでいいのだ

これでいいのだ

 机の上に散らばっていた作りかけのプラモデルを組み上げた。いい加減、パーツがランナーから切り離されないまま放置されている現状が耐えられなかったことが一つ、もう一つは出来上がった姿を拝みたかったからだ。色塗りでもしてやろうと考えていたが、結局、塗装などはすること無くすっぴん状態で完成。だが、これでいいのだ。これで完成とする。
 世間にはプラモデルは色を塗ってこそ完璧だという考えが存在する。塗装もなに

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生物学の絶対嘘

生物学の絶対嘘

 生物学に関する本を読んでいると今まで知らなかった言葉に直面するなんてざらにある。低島や高島か、海洋島か大陸島か、中琉球か南琉球か、など、知らない言葉でいっぱいのまま読み進めることになる。その単語群はたいてい、説明や注釈が付随しているので理解に困るということはほとんど無い。よほど難しい解釈を求めるものでなければ、「あー、はいはいそういうことっすねー」と軽い感じで受け止めることができる。
 しかし、

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花が咲かんとしている

花が咲かんとしている

 犬が死んだ時、葬儀場へと訪れ火葬にしてもらった。骨だけに成った犬を抱え家に帰り庭の一角に埋めた。犬の骨が埋まっていると自然とそこが犬の墓となり、家に帰った際にはその一角を眺めたり、近づいて話しかけるなどしている。傍から見れば変な人間であるが、僕はそうすることで自身を慰めている。
 先日、庭の掃除を行っていると犬の墓が目に入った。骨を埋めるために結構な量の土を掘り返した為、埋めた当初は更地のような

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おでんのブルース

おでんのブルース

 ブルースはどこにだって存在している。それが例え、おでんであろうとも。
 おでんのブルースを考えたことをあるだろうか。俺はこの汚い店の敗れかけたシーツが貼ってある椅子に座る時に考える。席の位置は右端から2、3席離れた場所に陣取ると決めている。ここが俺の特等席。店側との取り決めがあるわけではないが、心の中でそう決めているだけだ。
 この席から眺める調理場の景色はまさに陰鬱。壁際には年季の入った歌謡曲

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2024年4月に読んだ本

2024年4月に読んだ本

 まさかの続き。
 読んだ本について思い出すということは、本日一切何も思い浮かばないということである。詰まりは、文章を作り上げるということを考える余力がないうこと。陰陰滅滅。疲労困パイルバンカーでございやす。
 以前、九段理江氏のインタビューで「身体を鍛えれば、身体のキレだけでなく言葉のキレも増す」という旨のことを言っており、「そうなんだ、今続けているこの運動は正解だったのか」と自惚れていたが、も

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霧なるものと抱擁

霧なるものと抱擁

 霧が好きだ。濃ければ濃いほどいい。重力に任せて特攻し無理矢理水の中に放り込むような力強い雨と違って、そこに漂っていながらじんわりと水の中で抱擁してくれる、そういうこしょばい感じが好きなのだ。
 今朝目が覚めると、窓から見える大きな建物に霧がかかっているのが見えた。霧がかかっているということは放射冷却が作用し、空気が冷やされ空気上の水蒸気が水滴に成ったということ。そう言えば、今週辺りから梅雨入りし

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SEIJODESU

SEIJODESU

 諸般の事情から酒を控えるようにしている。決して辞めたわけではない。ただ控えているということだ。して、酒を控えるということはどういうことか。常に現実の中に住まなければならないということだ。
 これがなかなかにしんどい。現実に住むということは、現実であった辛いことだとか、泣きたくなることだとかに常に向き合わなければならない。酒で頭を飛ばして、つらい現実からエスケープすることも出来なければ、意識が飛ん

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ストイックに孤独

ストイックに孤独

 職場にて同僚から「普段どんな暮らしをしているのか?」とプライベートに思いっきし脚を突っ込んだ質問をされた。秘匿がある人物であれば、他人にプライバシーを話すなんてとんでもない。今まで犯してきた罪がバレてしまうではないか、と言って、道祖神が如く頑として硬直し一切の言伝することなく黙秘に徹するだろう。
 其の点僕は、秘匿する罪もあるわけないし、いちいち私生活について話すのを固辞する人間ではないので、ぺ

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脳汁溢れる目合い

脳汁溢れる目合い

 脳汁が溢れる、または、脳汁が湧くという表現がある。これはとてつもない興奮や達成感などを味わった際に言いようのない快楽を覚え、脳の中に液体が溢れるというような比喩表現だ。実際には脳汁などという液体は存在せず、脳の中に快楽を促進させる液体が巡ったり、こんこんと湧き出ることもない。あるのは、医学的・科学的に証明された無味乾燥な神経物質だけである。
 僕はこの脳汁溢れる瞬間に遭遇したことが無い。というか

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夏の虫共と講座

夏の虫共と講座

 先日、僕の巨体を運ぶ車に日頃の感謝を示すため洗車をしていたのだが、どうも小さな虫たちが集まってくる。ウザったいなと思いながらも、少しだけ観察してみるとどれもこれもが車体に付着した水滴に群がっている。あるものは車体が作り出した影に隠れ、あるものは口を水滴に着け水分を補給していた。詰まり、この虫たちは水分と涼を求めて車に群がっているということだ。
 ホースから射出した水が舞う中、虫たちが涼を求めてや

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嘘のチャリ漕ぎ候

嘘のチャリ漕ぎ候

 あいも変わらず、エアロバイクという嘘チャリを漕いで運動量を稼いでいるのだが、一向に痩せる気配がない。それなりの運動をしているはずなのに丸の体系を維持している。どうしようもない矛盾がこの腹の中で渦巻いている。
 原因を考えてみると、二秒で思いついた。酒だ。酒というよりは食生活全体が問題があるように思える。其れも其のはずで、痩せるために始めたというよりは健康を維持するために始めたが故に、食生活の見直

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