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オンラインセミナー雑感 2022 → 2023

CSS Nite、DTP Transitの2つのブランドでオンラインセミナーを開催しています。2022年の途中までは次のような線引きがありました。

CSS Nite:有料、出演者のみ、Zoom、スライドなどは終了後
DTP Transit:当日の視聴は無料、聞き手あり、YouTube、スライドは事前に共有

2022年はCSS NiteもDTP Transitスタイルに寄せてきつつあります。


DTP Transitスタイルのメリット

振り返ってみると、次のようなメリットがあるようです。

人数が集まりやすい

2022年にはお申し込みベースで1,000人越えが11回ありました。
2021年にはCSS Niteの有料イベントで350人越えが6回ありましたが、1,000人の壁は遠いものでした。

当日の参加率が上がる

アーカイブがあるなら後日でもいいかな?と無料イベントは当日の参加率が低い傾向があります。「無料なら当日見ようか」と当日の参加率が上がります。

均すと65-70%くらいの参加率になっています。

玄人勢も参加してチャットが濃くなる

その分野に明るく「お金を払ってまで…」という人でも無料なら参加してくださり、「そこは、こうだよ!」や「自分のところではこうしてる」など補足してくれます。その結果、チャット欄だけでちょっとしたセミナー並の情報量になることも。

閉ざされた環境下で“おかしな価値観が浸透してしまう”ことを避けることにもつながります。

喋り慣れていない人も「聞き手あり」なら敷居が下がる

特にDTP Transitのオンラインセミナーは「あまり人前で喋らない人を引っ張り出す」ことをコンセプトにしていました。
経験ある方はわかると思いますが、オンラインで一人で喋るのは、人前で喋るより、ずっとハードルが高いです。

そこで、鷹野が“聞き手”となり、相づちを入れながら進行するというスタイルが生まれました。

対話形式によってラジオ感覚になる

(これは賛否両論あると思いますが)一人のトークより、2人の対話形式だとラジオ感覚になり、飽きずに楽しめます。

なお、DTP Transitのオンラインセミナーは「コロナ禍に、雑談多めの同じ業界人のおしゃべりの場を復活させる」というコンセプトがありました。

リアルタイムに補足したり、コメントを拾える

喋りながら、YouTubeチャットやCommentScreenのコメントを追うのはとても大変です。さらに、別途、ツイートも流れています。

「聞き手」(鷹野)が、喋り手と参加者との橋渡しになり、質問をはさんだり、拾うべきコメントを拾うことで、ライブ配信の意義が出ます。

それに「コメントを読まれる」って、読まれる側になるとインパクトすごいんですよね。

DTP Transitスタイルのデメリット

  • アーカイブ購入される方には限りがあるので実入りが少なく、講師料に直結する。

  • 「誰でも参加できる」ため、対象でない方が混じる(ことがある)
     → 「登録しなくても視聴できる」 → 「参加登録が必要」に変更

  • 聞き手がムダに話を引き伸ばしてしまわないように注意

  • 登壇者と聞き手が仲がよすぎると内輪感が出てしまう(ことがある)


2023年の変更点

参加登録が必要

2022年12月から「当日の視聴は無料(参加登録が必要)」に変更しました。

「当日の視聴は無料(参加登録しなくても見られる)」は当日、入りやすい一方、まったく対象でない方が混じり、(ごく稀ですが)望ましくないコメントが入ってしまうことがあります。

※YouTubeの「限定配信」のため、スーパーチャットが使えません。

その結果、フォローアップ(事前にスライドを共有など)のURLをチャット欄に投稿できるようになりました(参加登録した人だけに共有したいため)。

「クリーン版」の提供

DTP Transit、CSS Niteともに、配信時にはCommentScreenのスタンプやコメント、YouTubeのチャットが画面に表示されます。

画面上に動く要素があると“気が散って集中できない”という方がいらっしゃいます。

スライドと出演者のみのクリーン版を別途用意することにしました。
アーカイブ視聴でじっくり見たい方向け。

配信時に選べたりするといいのですが、技術的に難しいのです。


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