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見た映画と読んだ本の感想。あとたまに日記。

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【感想121】からかい上手の高木さん

 俺は何回このおっさんに脳を焼かれなきゃいけないんだ。 他人に勧めやすい ★★★★★ 個人的に好きか  ★★★☆☆  ドラマ版映画版と漫画アニメで決定的に違うのが視点の置き方で、前者だと俯瞰的な視点で物語を見ていくおかげで距離を縮めきれない二人のもどかしい恋愛模様を見届けるっていう要素が色濃くなっているおかげもあって、原作では薄味気味だった恋愛要素がかなり強くなりつつも実際にいたらこんな雰囲気だろうなぁ、というのを味わえる。  漫画アニメではポップなコメディの要素が強か

    • 【感想120】ミッシング

       かなり面白い。  SNSでのバッシングについての描写が説教でもなく、それら含めて悪意に対峙する人たちのやるせない描写を淡々と描き続けてるのがいい。 モデルの事件がある分リアリティを感じるというよりも、地に足の着いた展開のされ方がより見ている側を嫌な気分にさせるし、いち登場人物としての視点を与えられるような気になるのもなんだか掌の上で転がされてる気がして嫌だなあとも思った。 他人に勧めやすい ★★★★☆ 個人的に好きか  ★★★★☆  ずっと荒れっぱなしの母親である沙織

      • 【感想119】ありふれた教室

         『落下の解剖学』でも取っていた、事実は見せずに真実に辿り着こうとする過程を見ていく方式の映画。 スケールが学校の中だけとかなり縮小された代わりに身近な環境に移ったことや直接司法が絡んでくるような場面ではないところが焦点なのもあって、見ていてかなり嫌な気分になる空気が続くうえに光明はほぼ見えないことをより実感をもって思い知らされる体験になるのでかなりハード。でも面白い。  あと日本版ポスターのキャッチコピーが涙に見えるような位置と配色にあるのは久々にイカしたポスターじゃん、

        • 【感想118.1】トラペジウム のまとまりきらない話

           今回はオタクと2人で見に行ったのもあって見終わった後にいろいろ話はしたけれど、徹頭徹尾吐き出しておかないと収まりがよくないのでとにかく見て感じたことを全部書き下ろすことにした。  タイミング合わずで公開1週目の平日木曜という、公開から6日目になる日に見に行ったので周りの友達やSNS(というかTwitter上)での声は一通り目を通してから見に行くことになった。 正直、否の感想を持った人はキャラクターの感情理解や行動原理に対して自己ベースで考えるかつ他人からの影響や反論に対し

        【感想121】からかい上手の高木さん

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        記事

          声優・アニメ漫画以外にも見ていきたいものがある。

          名前 / すいーつ 好きな声優 / 宮本侑芽 好きなアニメ / 普通の女子高生が【ろこどる】やってみた 職業 / 会社員:声豚 はじめに 声優文化研究会OBのswt0149です。 このnoteでは見た映画の感想8割、読んだ本の感想1割、日記1割という大量のインプットの果てのアウトプット先となっています。 アニメ自体は毎クール10本前後視聴と、学生時代と比べたら激減してしまいました。代わりに懐事情が暖かくなってきたこともあって、もともと好きだった映画館で映画を観る余裕が生

          声優・アニメ漫画以外にも見ていきたいものがある。

          【感想118】トラペジウム

           久々にアニメ映画でバチコリと適合できる作品だった。 散々揶揄されていたことも大嘘で、高山一実による東ゆうへの慈愛と赦しを通してアイドルを目指すことへのメッセージを感じ取れた。 他人に勧めやすい ★★★☆☆ 個人的に好きか  ★★★★★  見る前に気を使ってほしい所としては映像による表現の手数で、映す場所や天気というわかりやすいところから人物の仕草や視線といった細かいところまで、かなりわかりやすくセリフ外で描写を積み重ねている。 しかもOPで東ゆいの幼少期をダイジェストで

          【感想118】トラペジウム

          【感想117】恋するプリテンダー

           見に行った理由が『マダムウェブ』で見たシドニー・スウィーニーが9割以上を占めるけど、思った以上に面白かった。 『ピーター・ラビット』2作の監督のウィル・グラックが監督なだけあって、かなり強めなパンチあるギャグとシェイクスピアの『空騒ぎ』を元にした話はラブコメディとして王道の面白さを持っているし、気軽に見に行って楽しめる作品だと思う。 土曜の朝一に行ったらほぼほぼ一人で来た人だったので、カップルに囲まれるのは…ていうのも杞憂だった。そういう人はみんなコナン行ってるよな。 他

          【感想117】恋するプリテンダー

          【感想116】カメラを止めるな!

           良くない人がやるお得意の「まぁ、言われてるほどには…」みたいな温度感を感じるかもしれないけれど、面白かったです。 『インベスターZ』の損切に対する反例としてよく挙がっていたけれど、この映画はそういうのとはちょっとかみ合わない気がする。見てから気づいたことだけれど。 他人に勧めやすい ★★★★★ 個人的に好きか  ★☆☆☆☆  まず30分強のワンカット映像を見た後に裏で何が起こっていたかの答え合わせをするのが残りのパートという構成。  大前提として、前半のワンカットシー

          【感想116】カメラを止めるな!

          [感想18]グリフィスの傷

           正直、今年出版された本の中でトップ3は安泰なぐらい好みにハマった。 平均20ページ前後の10篇の短編と2時間あれば全て読めてしまうので、本屋で見かけたらぜひ読んでほしい。  どれも傷を題材としていて、目に見える/見えない傷やそれが癒えること、傷を負わせた人や負った人と、様々な視点や要素を踏まえたうえでのお話になってる。特にお気に入りなのは『結露』と『まぶたの光』。  特に表題にもなっている『グリフィスの傷』は現代(というより身近なオタクたち含む人たち)により合うテーマで

          [感想18]グリフィスの傷

          【感想115】キラー・ナマケモノ

           GW後半戦のスタートダッシュはゴジコンとコイツ。しかも朝一にゴジコン見た後にコイツを見たら思わぬところで似たシーンが出てきて全然関係ないところで一人大爆笑させられたのが悔しい。でも案外いい映画だったんだよな、この映画。 他人に勧めやすい ★★★★★ 個人的に好きか  ★★☆☆☆  実はかなり直球なテーマで、インフルエンサーとかの他人に惑わされない自分の芯を持つことを願うような93分間。これを突き通すためにアホなティーンが大量に出てくるし目的も手段も滅茶苦茶なお笑いホラー

          【感想115】キラー・ナマケモノ

          【感想114】異人たち

           珍しく興味がわいたので原作を直前に読破してから見に行った。 『悪は存在しない』も同じ日に見に行ったけれど、持っている性質が真逆すぎて帰り道はずっと放心してしまった。一回じゃ噛み砕けなかったので、とりあえず今回はこっちの感想で。 他人に勧めやすい ★★★☆☆ 個人的に好きか  ★★★☆☆  山田太一の『異人たちとの夏』がベースで、元となったお話は「妻との離婚を機に他人との関わりを避けたくなるようになった男の死んだ両親が当時と変わらない年齢や容姿で何事もなかったかのように暮

          【感想114】異人たち

          【感想113】メメント

           メジャー一本目の脚本でこんだけ面白い話が作れるんだったら20年経ったら何でも撮れる人になるよ。 『フォロウィング』を踏襲するような話ではあるけれど、基本的には逆行する形で追っているおかげでかなりわかりやすい部類ではあるし10分しか記憶が持たないという設定が構成に効いてくる面白さとして余計にうまく機能しているのもあるし、ラストシーン含め結末の良さも2時間弱を通して見せてきたことに対するいいメッセージとなっているのも個人的に好きな部分。 他人に勧めやすい ★★★★☆ 個人的に

          【感想113】メメント

          [感想17]なぜ働いていると本が読めなくなるのか

           もうこの著者の書くことに対して信用を持ってないのはあるけれど、それを強める材料が一個増えた感じだった。 スマッシュヒットを叩き出した新書って一目通すぐらいならオススメ出来ますよ、ぐらいの温度感を持ってることが多いけれど、この本に関しては一目通すのもなー…てぐらい、モヤっとした気持ちで読み終わった。  話をサクッとまとめてしまうと労働へのフルコミットから外れるよう徐々にシフトしていくことが本を読めるようになるための回答として提示されていて、ノイズ(取得したい情報以外の寄り道

          [感想17]なぜ働いていると本が読めなくなるのか

          【感想112】ソウルフル・ワールド

           劇場公開されなかった作品だけれど、3作の中で特にこの作品は映画館で見たほうがいいって自信持って言える。 ジャズを題材に扱っているだけあって様々なシーンで出てくる演奏シーンや音楽の親和性の高さ、世界の表現技法やPIXARだからと舐められない程壮大かつ大事なテーマを映画館という没入できる環境で見るからこそよりいい体験になると思う。 他人に勧めやすい ★★★★☆ 個人的に好きか  ★★★★★  「ジャズプレイヤーになること」に執心しているジョーと、目指すものもなく怠惰な時間を

          【感想112】ソウルフル・ワールド

          【感想111】フォロウィング

           クリストファー・ノーランの作品を見るのに慣れるためにはちょうどいい作品だし、短い時間でノーランメソッドを十二分に感じられるので隙間時間がちょうどいいハマり方で見る時間を作れる人は見に行ってほしい。サブスク配信ではないので、気になった人は早めに映画館へ。 他人に勧めやすい ★★★★☆ 個人的に好きか  ★★★★☆  作家志望のビルが繰り返し行うようになった尾行を、コッブという男にバレたことを転機としてある事に巻き込まれた一部始終を展開されていく。  やっぱり面白いのは見

          【感想111】フォロウィング

          【感想110】劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦

           アニメの中で初出の話が劇場版として出されるのはこの音駒戦が初で、ストーリーとしてもちょうどいいタイミングだし映像面でもかなりこだわってることが一回見ただけでいろんなシーンから受け取れるほど作り込まれているので、本当にハイキューという作品は成ったんだなという気持ちになる。 スラムダンクとは違って、今までの積み重ねがあるからこそ感動できる対戦カードなのでちゃんと作品の事を知ってないと見に行っても微妙な感想になるのは仕方ないと思う。 他人に勧めやすい ★★★★★ 個人的に好きか

          【感想110】劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦