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自民党埼玉県連に対し、条例パブコメの情報流出につき抗議しました。

抗議書・面談申入書


―「埼玉県性の多様性に係る理解増進に関する条例(仮称)骨子案」に対するご意見募集(パブリックコメント)の運営等について。

2022年(令和4年)4 月 25 日

自由民主党 埼玉県支部連合会
 会長  衆議院議員   柴山 昌彦 先生
 幹事長  埼玉県議会議員 小谷野五雄 先生

前略、
1 当会は、貴自由民主党埼玉県連が主催のこの5月2日限りの「埼玉県性の多様性に係る理解増進に関する条例(仮称)骨子案」に対するご意見募集(パブリックコメント)の案件につき、先日、県会議員様宛にさまざまな資料10点ともども送付するなどして、意見を具申したものです。

2 今回、下記のとおりのツイート書き込みがあったことから、このパブリックコメントの運営につき不適正な処が見受けられるという外なく、ここに強く抗議し、かかることとなっている経過、責任の所在とその取り方、いかなる対処をされるのか明らかにされるよう求めます。

午後11:00 · 2022年4月21日·Twitter for iPhone

レインボーさいたまの会💛💙@rainbowsaitama

埼玉県LGBTQ条例案のパブコメが、トランスジェンダーの差別を煽る反対意見で荒れに荒れています…パブコメが反対意見だらけになると、条例制定が遠のく可能性があります。パブコメは埼玉県外の方でも提出できますので、応援コメントでも結構です。ぜひ、賛成のコメントを送って下さい😭😭😭


 いうまでもなく、このパブリックコメントは、自由民主党という政権政党の一県連として、他の民間団体とは別個の独立した主体であり、政治権力の一翼を担う貴埼玉県連として実施しているものです。
 したがって、貴埼玉県連にあっては、自ら得た情報の秘匿性は確実に確保することが必須の義務です。個人情報を除いた内容のみであっても、全体に随時公開しているものであれば格別、そうでない場合に一民間団体に漏れる、ましてコメント募集の経過途中において漏れるなどあっては決してならないものです。
 だからこそ、今回のパブリックコメントについても、「【個人情報の取り扱いについて】 ご記入いただきました個人情報につきましては個人情報保護方針に従い、適切に取り扱っております。」と明記されている筈です。
 しかるに、「レインボーさいたまの会」なる者が上記のとおりのツイートをしました。 同会は、貴埼玉県連がお考え中の同条例につき、強く要請してきた方々の模様であり、相当のお付き合いがあるかと存じますが、たとえそうであるからと言って、貴埼玉県連として同団体に「パブコメは反対意見が多いこと」を経過途中で示すことが許される筈もありません。そして、その状況だから賛成のコメントを多く寄せるよう全国に呼びかけています。この事態は、パブコメの信用性自体を失わせてしまいます。
 まして、「レインボーさいたまの会」なる者は「トランスジェンダーの差別を煽る反対 意見で荒れに荒れています」と記載し、女性の権利法益を考慮せず、「差別だ」とすることにより議論をさせない姿勢であると読めますが、前提として記載内容も相当に見たことが推測されます。それは、すなわち意見募集に応じた人の個人情報をも、閲覧するなどできた状況だったということが推測されるということになります。そのようなことでは、 県民・国民はおちおちとパブリックコメントができなくなります。極めて重大な問題です。
かかる事態は、貴埼玉県連のみならず、自由民主党自体への県民・国民の信頼を大きく失わせてしまいます。

3 また、市井の女性らを中心として成立した当会にあっては、「埼玉県性の多様性に係る 理解増進に関する条例(仮称)骨子案」については、当会は、あいまいかつ主観的な「性自認」を条例という法令に導入するものであること、これにより女性の安心安全という権利法益、また公平性が失われるおそれが強いことから、反対します。他の多くの方々からもこれを理由に反対する声が多く届いているのではないでしょうか。
 なお、自由民主党は、2021.5「理解増進法案」を国会提出しませんでした。これは、性自認概念の法令導入は、男性器あるままの女性スペースの利用が「トランス女性」だと実質公認されれば、つまりは男が女装して怪しげな目的で起こす事件が増える恐れがあり、 また女子スポーツ選手権の崩壊につながるからのことでした。そして、今改めて同党内でこの問題を検討されていると聞知します。
 今年に入り、アメリカの大学女性水泳選手権で、数年前まで男性選手として数百番台だ った人が男性器あるまま「女性」として出場し、その記録を塗り替え続けているという実態が明らかになり、また「性自認」概念の導入が先行していたイギリスにおいて女性スポーツや刑務所、女性スペース等で混乱と悲劇が続くことからこの 4 月 6 日、ボリス・ジョンソン首相が疑義を述べて正常化に舵を切る姿勢を明らかにしました。自由民主党中 央の慎重に検討を重ねる方針は、まさに慧眼であったと考えます。
 しかるに今、埼玉県の自民党所属であられる県議方から、野党のいわゆる「LGBT法案」の T「性自認=自己の性別についての認識を言う。」という定義に基づいて、条例案を提出する方針ということであり、失礼な表現になりますが、不見識に過ぎると考えます。

4 よって、 第1に、このパブリックコメントの運営について不適正な処があることにつき強く抗
議し、かかることとなっている経過、責任の所在とその取り方、いかなる対処をされるのか明らかにされるよう求めます。
 直ちに、同意見募集欄にもこのことのお知らせ、かかることとなっている経緯、責任の 所在とその取り方、いかなる対処をされるのか明らかにされるよう求めます。もとより、 県民・国民らに、お詫びの文言を入れるべきは当然に必要だと考えます。
 第2に、あいまいかつ主観的な「性自認」を組み込んだ条例案は、提出されないように求めます。
 第3に、これらのことについて、是非とも当会の者らと、急ぎ面談を頂けるよう、ここに求めます。

5 上記のとおり、求めます。 なお、この文書は、自由民主党自体の信頼に関わるものですから、自民党本部の関係部署にも本日、添え書きを付けて送付し善処されるようお願い致しましたことを、申し添えます。
 どうぞ、政権をになう自民党の、貴自民党埼玉県連の信頼を回復するためにこそ、上記 3点について、直ちに誠実さをもって対処されるようにお願い申し上げます。
 貴自民党埼玉県連のますますのご発展を祈願いたします。

草々

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