見出し画像

最後のピースは「経営と現場をつなぐもの」だった

お久しぶりです。ONE SWORD株式会社代表の安部謙太郎です。

実はコロナ禍の中ドサクサに紛れて経営危機を迎えつつもなんとか生き残り、おかげさまで先日9期目を迎えました!

その後ワンソードという会社のポジションと本丸となる役割がかなり明確に見えてきたので、今日から少しずつ内容を整理していこうと思います。


マーケティング戦略伴走&内製化支援に集中することにしました

もともとは「ソーシャルグッドな企業のためのデザイン会社」を標榜していました。デザインとは「美観を整える」という狭義の意味ではなく、「問題解決のための設計」くらいの広義の意味で言っていて、戦略デザインからウェブや動画の制作、広告運用やパブリックリレーションズ、システム開発などを幅広く提供していました。

それをこのたび、「マーケティング戦略伴走&内製化支援」に特化して標榜することにしたんです。

なぜか。

上記の各施策をやめたわけではありません。今でもそれぞれ必要なシーンでは内外含めた座組みで提供しています。でも、こういった施策をやればやるほど、ハッキリとしてきたことがあるんです。

単体の施策や単発の施策では根本的な解決にならない

これです。

もちろんたった一発の施策でパートナーの事業に永続的且つ革命的な変化を起こせる人はもしかしたらいるかもしれない。でも少なくとも自分が知る限りは大御所や著名人と呼ばれる人たちも含めて、そんな人は見たことない。

なのでそんな人を探すよりも、僕が支援したい企業に共通する根本的な課題が何のかを考えていくことにしました。

そこで出てきたのが今回の「マーケティング戦略伴走&内製化支援」です。

順を追って説明すると…

グッドな企業に共通する課題

①コンセプトは素晴らしいが肝心要の売上が十分に立っていない

これが圧倒的に多いです。売上というのはマーケティングの成果のメタファーであり、採用でもイベントの集客でもいいし、なんらかのコミュニケーションを創ることにより誰かに具体的な行動を促したり、価値の交換を行うこと全般を指します。

コンセプトは素敵で十分に共感を呼ぶものなのに、なぜ売れない?なぜ人は集まらない?経営の一丁目一番地であるマーケティングの壁に阻まれ、そんな風に嘆いてる人たちがあまりにも多い。

いや、嘆いてるだけならまだいいですが、事業の存続が難しくなって、実際道半ば廃業されるかたもたくさん見てきました。

でもそんな人たちのためにマーケティング業者や広告代理店がたくさんいるじゃないですか。そう思いますよね。ここが自分もずっと謎だったんですけど、やっと謎が解けました。

②マーケティング業者や広告代理店は体でしかない

完全にこれでした。
つまり、彼らは頭ではなく、体だ、ということです。

もちろん戦略を考えてないと言いたいわけではないし、戦略から一緒に考えてくれる専門業者もたくさんいらっしゃいます。
僕も一生懸命そこも合わせて提供できるように努めてきたつもりです。

でも自分の時間やリソースには限りがあり、例えばロゴのグラフィックデザインの単発のお仕事でそこまでの関わりかたはできないわけです。テレビCMを販売するような大手広告代理店ですらクライアントの事業の全体像をすべて把握しているわけではないです。また仮にそのときはよくても専門家の手が離れたらなかなかまた元通りです。

つまり戦略を持続的に司ってくれる頭にはなかなかなり得ないということです。実態として自分含め、「体」でしかなかったんです。なぜそうなってしまうのかはなんとなく想像つきますよね。

③社内にマーケティング戦略を司る人がいない・少ない

これです。社長の天才的な属人営業で成り立っている会社や、昔からの関係性の中で立っている売上を立てているのが実情じゃないでしょうか。マーケティング人材を採用しようと思ってもマーケターを評価できる人がいないし、なんせ4桁万円超えも珍しくないかなりの高級人材です。

だから今、それに加えて人を外から送り込むという発想に行き着いた企業がかなり業績を伸ばしています。刀とかアクセンチュアがそうですね。刀は実力はもちろんのこと、資本まで取り付けて人も送り込む徹底ぶりですし、アクセンチュアはコンサル会社のイメージが強いですが、実態として超高額人材の派遣と見えなくもない会社です。
もはやアウトソーシングという概念から1歩も2歩も踏み込み、プロフェッショナルな人材を送り込むことで事業を推進するというやり方ですね。

でも彼らの人件費は中小企業以下の組織にとっては非常に厳しい予算規模です。且つそこまでの経済合理性がビジネスインパクトのポテンシャルがあるのか?という問いが重なり、ほとんど手が出ないのではないでしょうか?自分が支援したいと思っているStart with Goodな企業や人たちはまさにその代表格です。もともと売上の最大化を意図して立ち上がった事業ではないから、ビジネスインパクトを生み出すためにもとの事業コンセプトまで変えてしまったのでは完全に本末転倒です。

そこでどんな仕組みがあればいいのかひたすら考えました。現実的な予算規模で、且つ他社依存せず社内のマーケティングリテラシーを向上させられる形。結論から言うと、自走できるマーケティング戦略人材の育成ということになりました。

今つくってる価値は「経営と現場をつなぐ」こと

経営と現場はまさに頭と体と言ってもいいですね。つまり、

「理念」や「経営方針」から(経営)
→それを実現するための「事業構築」
→それによって誰の何を解決するのか「顧客創造」
→それを実現するための「商品設計」
→それをターゲットに届けるための「プロモーション活動」(現場)


これらが一貫してることをチェックしたり、可視化するためのフレームがなかなかなかったんです。

ビジネスモデル・ジェネレーションが最も近かった

おおよそのバリューチェーンや事業の全体像は見えるようになります。

引用:ビジネスモデルジェネレーション
引用:ビジネスモデルキャンバス

が、でも明日から具体的に何をどんな順番で実行すればいいかはわかりません。また一時的な瞬間を切り取るものでなく、時間軸でPDCAサイクルによって事業をアップデートしていく必要があるが、その概念は含まれていません。 

戦略設計から実行に移せる人を創る

つまり頭で全体像を捉え、課題を特定し、優先順位をつけ、仮説と解決策を建て実行計画を練る(ここまでが戦略設計)
そのうえで体を動かし、結果を脳に返す(実行&結果)
これをもとに頭でまた全体像を捉えて…(また新たな戦略設計)

このフローの繰り返しがあってはじめて事業は前に進むのですが、それがこのフレームワークではカバーされていません。

つまり「頭」で考えたことが「体」に伝達されないので、「なんか整理できたっぽいけど、で、結局今から何をどんな順番で取り組めばいいんだ?」となり、結局何も進まないという状況は決して僕の周りだけではないはずです。

そこで経営と頭をつなぐものとして、試行錯誤を重ねた結果行き着いた形が「マーケティング戦略伴走&内製化支援」という形だったわけですね。

内容についてはまたあらためて書こうと思います。ではまた次回も宜しくお願いします!ありがとうございました!

お知らせ

あと現在、上記のフレームワークを使ったマーケティング全体像整理個別ワークショップを実施しています。詳細はこちらをチェックお願いします!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?