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ブルーナ絵本展

大阪の大丸ミュージアム梅田で開催されている「ブルーナ絵本展」に行ってきました。大丸梅田店の15階です。

ディック・ブルーナさんはオランダのユトレヒト生まれの絵本作家で、2017年に亡くなりました。ミッフィーの名前でも知られる「うさこちゃん」の絵本は、ここ日本でも知らない人は殆どいないでしょう。
ブルーナさんの原画展は、今までも色々な場所で開催されてきていて、私はうさこちゃんやボリス、うたこさんが大好きですので何度も足を運びました。我が子が小さかった頃は、まだブルーナさんがご健在で新作の絵本を描いていらしたので、最新の原画を拝見できたりもして、でももう新しい絵本は出ないと思うと寂しい気持ちになります。

会場入り口のポスター

会場内は撮影禁止の上、展示作品リストなどもなく手元に資料が殆どない状態ですので詳細はリンクを貼った公式サイトをご覧になっていただくとして、会場の様子などを書いていこうと思います。

入り口に近いコーナーにはブルーナさんの初期の絵本などが展示されていました(原画ではなくて絵本の展示)。見たことのないものもありました。
そして、いわゆる「おとぎばなし」の絵本の原画です。シンデレラ、あかずきん、おやゆびこぞう、白雪姫、そして「クリスマスってなあに」(1963)の原画でした。白雪姫が花に囲まれた棺に横たわっている原画が印象に残りました。ブルーナさんの単純な線の、とても可愛らしく優しい白雪姫なのですが、どこも見ていないし何も考えていない、でも何かを待っている白雪姫という感じでした。

「ぼりす そらをとぶ」のコーナーでは、絵本の構想をメモしたものから、スケッチ(鉛筆画)、そして実際に絵本になった原画まで、1冊の絵本ができるまでのプロセスが分かるようになっていました。傘をさして歩くボリスのスケッチだけでも何枚もあり、傘の位置を微妙に変えて何枚も描いたり、試行錯誤のあとが見られました。
また、生前のブルーナさんがご自分のアトリエでミッフィーを描いている動画も流れていて、ブルーナさんの絵は単純な線で描かれていますが、太いペンでザっと描かれたものではなく、細い筆の先をカットしたもので何度も何度もなぞりながらじっくりと描かれたものだということが分かります。

大事な絵であればあるほど緊張し、線がまっすぐにならず震える、それは自分の「ハート・ビート」なのだという言葉もありました。

絵本の読書コーナーにて(撮影可能場所)

ブルーナさんの絵本には、本当にいろいろな子たちが登場します。上の写真はメガネの女の子。車椅子の「ろってちゃん」という子もいますし、うさこちゃんのお友達の中には茶色いうさぎの「にーなちゃん」がいます。くまのボリスの彼女バーバラは7個のそばかすの持ち主です。

読書コーナーにて

一番最後のコーナーは手にとって読める絵本のコーナーです。テーブルと椅子もあり、座って絵本を眺めることができます。このお部屋の壁のパネルは写真の撮影が可能です。

本日のお土産

会場を出ると、お楽しみのグッズ販売コーナーです。ボリスのジッパーケースが可愛かったのと、ろってちゃんのポストカード、チェック柄のミッフィーのハンカチも買わずにはいられませんでした。

大阪会場は5月13日まで。8月は仙台に巡回するそうです。

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