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アートビオトープ那須 水庭|これが建築?つくられた森で深呼吸

建築というと
住宅やビル、橋などなど
人工的なものを想像すると思います。

ただ自然に見えるものを”人工的”につくることもあるようです。
それが、那須にあるアートビオトープの「水庭」です。

数年前、雑誌Casa BRUTUSで表紙になったところ。

アートビオトープ那須は宿泊施設なのですが、宿泊者でなくても見学が可能とのことで、ガイド付きのツアーを予約しました。

14時 ツアー開始に合わせて集合場所へ。

アートビオトープは宿泊施設になっており、工房も併設されています。
このシールが参加の証。

歩いて水庭に向かいます。

一段高くなっています。
「お邪魔します」とお家にあがる感覚で階段を上ります。

水庭は建築家・石上純也さんが設計。
水庭がある隣の敷地にスイートヴィラを建てる際に、建設予定の敷地にあった木々を移植してつくられたそうです。
木々は318本、サイズなどをすべてデータ化し緻密に計算されて設計されました。
つまりこの森は、人工的、つくられた森なのです。

散策する際は、飛び石を歩きます。
座って楽しむ用の石の椅子。


つくられた森だけあって、丘から見える景色は美しい。

猿が出てくるかもしれませんと事前に案内があったのですが、
大きな猿が水庭を横切っていきました。

水庭では遮るものがありません。
水の流れる音、風の音、木々の香り。
味覚以外の感覚を開放することができます。

こう見ると人工的な面を感じられます。

訪れる前は、これは建築なのか?と思いました。
ですが、訪れてガイドの方の話を聞くと
こんなに難しい建築はないのかもしれないと考えました。

そして建築という概念について。
建築=建物と思いますが、建築はそれだけじゃないはず。
自然のものを壊して建物を建てる。
そうではなく、自然との共生を目指すのも今後は大切な要素になってくるのかもしれません。
人だけじゃなくて自然にも優しい建築が求められているのですね。

また、建築の過程を知ることも大事なのだと思います。
どうしてこの建築ができたのか?
どうしてこの建築になったのか?
知ることで、今回は水庭を建築だと思うようになりました。

今回の水庭を通じて、空間はやはり訪れないとわからないと再認識しました。
雑誌やSNSにある建築はその人の切り取り方であって、自身の解釈は違うかもしれません。
学生時代に友人と建築巡りをして面白かったのは、撮る写真が違うこと。
テクスチャーなど寄った写真を撮る友人もいれば、
私は空間全体を撮影したものが多かったり。
見る人が違えば、解釈も違うはず。
これもまた建築の楽しみ方なのかなと。

涼しくなってきたので、建築散歩したいと思います。

気になる建築があれば、ぜひ自分の目で見て、自分で空間を感じて欲しいなと思います!

また次も那須編になる予定です。

お読みいただきありがとうございました。

【追記】
2023年11月末で閉館してしまったようです。
行けて良かったけど残念だな…



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