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読書感想文

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読んだ時の温度感を思い返したくて書いています。感想文というほどのものでもなく、未来の自分用の覚え書き…
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【読書感想文】魂の退社/稲垣えみ子

【読書感想文】魂の退社/稲垣えみ子

いつもは、140字に頑張っておさめて、感想なのか紹介なのか何にもならない感想文を書いて読書記録としているのですが、
この本は面白すぎたのでちゃんと書こうと思います!
面白すぎたというか、共感ポイントが多く、自分の中にあったモヤモヤを言葉にして、そこにあるものとして認識させてくれたようなことがたくさんあったので、それをいくつか書いておきたい。

2016年に、50歳で朝日新聞社を退社した稲垣さんの、

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【読書感想文】けちゃっぷ(喜多ふあり)引きこもりの主人公は、人とほとんど話さず全てブログに書き込む。マシンガントークとも言えるブログ、どこに向かっているかわからない物語、どうでもいいと言いながらも隠せない生死への興味…2008年の本だけど、今の時代の方が共感されるかも。

【読書感想文】この嘘がばれないうちに。「コーヒーが冷めないうちに」の続編?二冊目。先に映画を見ていて、好きな雰囲気だったので本も。あったかくて、いろんな優しさに包まれた。立場それぞれの優しさがあった。喫茶店で働く人たちも愛らしいキャラクターだった。

【読書感想文】パンとスープとネコ日和。ドラマ版と併行して読む贅沢!この物語のもつ雰囲気がとても好き。脱サラしてカフェを始めて、うまくいったりいかなかったりするもどかしさ。親や周りの人との関係も、痛々しさもありながら心地よい。図書館で借りたけど、これは手元に置いておきたいなあ。

【読書感想文】それでも旅に出るカフェ。紅茶に興味を持ったので、図書館のオススメコーナーから借りてきた。女性ならでは、なのかわからないけど、小さな生きづらさは幾つも重なる。それを回避したり乗り越えてきた主人公たちと、そうではない人たちがいる。ミントの緑茶って海外にはあるのね。

【読書感想文】吉本ばななさんの、キッチン。大学生の時読もうとしたんだけど何故か挫折した。
大切な人を失ったあとの人生…簡単には共感できないんだけど、いろんな矛盾とか割り切れなさが詰まった言動には共感できる気がした。私も大人になれたのかな。かなり若い時の初期の作品と知って驚いた。

【読書感想文】だいすきなジェーン・スーさんの「生きるとか死ぬとか父親とか」ラジオやPodcastでもお話しされている、ご家族の話。愛憎という一言に表し切れない、親子って家族って特別なんだなということ。心がぎゅっとえぐられるようだけど愛おしいエピソードばかりでした。

【読書感想文】ホスピスで過ごす最後の数ヶ月。動けなくなっていく体や死が身近にある描写は辛く悲しいものだけれど、決して暗くはなく、どれも優しい最期だった。おやつ、食って何で大事かって、心も体も元気になれるものだからてすね。1日3回+αでそのチャンスがあるわけなので、私も大事にしたい

おいしいごはんが食べられますように【読書感想文】

おいしいごはんが食べられますように【読書感想文】

※ネタバレあるかもしれません

読者は登場人物の中の誰かを、自分に照らし合わせるんじゃないかなあ、と思いながら読んだ。
私は、芦川さんだろうなあ、と思った。

本の中で芦川さんは、職場でちょっと困った、いるいるこんな人、という立ち位置で描かれている。

体が弱く、休みがち。残業もあまりしない。仕事の中でも得手不得手があって、できない仕事はできる同僚に回されてしまう。自分で断っているわけではないのに

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すずめの戸締まりをみました

※ネタバレはしないつもりです。が、映画を観る予定の方はご注意を🙏
※東日本大震災の記憶を辿って書いた記事です。こちらも、センシティブな内容になりますためご注意ください。おおらかな目で読んで頂ければありがたいです。

先日、公開間もないすずめの戸締まりをみてきました。
私は事前情報を全く入れずに映画を観に行ってしまったため、結構な刺激を受けてしまいました…。

「東日本大震災」が取り上げられている

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「認知的不協和」を知って自分の過去を当てはめてみた

心理学を学びたい!と思って、ようやく本を一冊買ってみた。
「社会心理学」をわかりやすく面白く書いた本で、数々の実験をもとに心理学者たちの解釈やいろんな現象の名前を紹介している。

その中でひとつ、私の経験と感情からしてどうも理解できない、というか、不思議に思う言葉(現象)と出会った。

「認知的不協和」という言葉。

※おそらく有名な実験なので、その道の方には当たり前の話なのかもしれませんが、私の

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チーズはどこへ消えた?

2000年に第1刷が発行されたベストセラー本を、初めて読みました。

仕事、人生、色々起こって一段落した今のタイミングに読むと、一文一文に共感できて、
自分の行動に当てはまるところも多く、
なるほどベストセラー…と感心でした。

抽象化されているからこそ、共感する人が多いし、学びも多いんだなと思います。

苦労して手に入れたチーズ。
そこにあれば幸せな、チーズ。
忽然と姿を消したチーズ。
その後、

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【映画感想】過去と今を、行ったり来たり

【映画感想】過去と今を、行ったり来たり

特別編 響け!ユーフォニアム
〜アンサンブルコンテスト〜

吹奏楽経験者の私にとって、ときめきが止まらない作品。

ずいぶん前からアニメや映画が放映されていたことは知っていましたが、
学校の先生は学園ドラマを見ない
医療関係者は医療ドラマを見ない
みたいな感じで、
「どうせ、ありがちな青春ストーリーでしょ?」
と、食わず嫌いで見ないままでした。

コロナ禍でたまたま、アニメや映画作品を見て、
まさ

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【読書感想文】童話マトリックスによる習慣術

自己分析の一環として、「分類」するやり方にずっと関心を持ってきました。

会社の研修で実施したソーシャルスタイル診断に始まり、ストレングスファインダーやビッグファイブ、エニアグラムなど、定期的に診断を受けて、自分の思考の癖や価値観を確認して生活に生かそうとしていました。

人を何種類かに分類するなんて、そもそもが賛否ありそうだけど、あくまで自分の表出した一面として、言語化できていなかった癖や思い込

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