アトリエスワン

作家 白鳥静香先生読書会✨✨(著作はこちら https://x.gd/c5YWI

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PLATONIC 太陽の少年ー愛について 序、第一歌、第二歌

PLATONIC  太陽の少年ー愛について白鳥静香著 序  私プロティノスが伝えよう。  我がプラトン派に伝わる愛の物語、愛の神話を。  それは、神代といわれるはるかな昔…

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白鳥静香先生の言葉より 265 月の歌

白鳥静香先生の言葉より 265 月の歌 今年は今日(昨日)10月4日は中秋の名月、 月が一番美しく見えるとされている日です。 雲が少しありましたが、 今年もとても美しい…

白鳥静香先生の言葉より 264 乙女の天秤

白鳥静香先生の言葉より 264 乙女の天秤 私たちはよく、月に星座をあてはめます。 たとえば4月は牡羊座、5月は牡牛座というようにです。 これは非常に古い習慣で、 …

白鳥静香先生のノートより 19 大きなこころ (モンテカルロ・ノートより)

白鳥静香先生のノートより 19 大きなこころ (モンテカルロ・ノートより) 人間にはみな良心があります。 良心とは、 人間を人間らしくしてくれる大切なものだと 思…

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白鳥静香先生の言葉より 263 人間の美、世界の美

白鳥静香先生の言葉より 263 人間の美、世界の美 先日、夜、窓から宇宙(そら)を見上げると、 月が私たちを優しく照らしてくれていました。 満月ではありませんでした…

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白鳥静香先生の言葉より 262 出会い

白鳥静香先生の言葉より 262 出会い 秋は山に行くのにとてもよい季節になります。 私の祖母は、 高い山に登るというわけではありませんでしたが、 山をとても好んで…

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白鳥静香先生の言葉より 261 心の翼

白鳥静香先生の言葉より 261 心の翼 秋は、山を訪れるのにとてもよい季節です。 秋のイメージは国によって違うでしょうが、 日本では秋は空気が澄み、 紅葉がとても…

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白鳥静香先生の言葉より 260 心の旅 翼を広げて

白鳥静香先生の言葉より 260 心の旅 翼を広げて 私は子供のころ、 SF小説を読むのが好きでした。 近所にお庭の素敵な図書館があり、 休日の午後は、 眺めのよい図…

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白鳥静香先生の言葉より 259 心の旅 ファンタジーの旅人

白鳥静香先生の言葉より 259 心の旅 ファンタジーの旅人 私は以前、 歴史を知ると歴史の世界に旅することができる。 科学を学ぶと原子や分子の世界のようなミクロの…

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白鳥静香先生の言葉より 258 平常心

白鳥静香先生の言葉より 258 平常心 東洋の芸道では、 平常心というものを大切にします。 すべての稽古は平常心をつくるためといっても 過言ではありません。 平常…

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白鳥静香先生の言葉より 257 我と心

白鳥静香先生の言葉より 257 我と心 よく、東洋の芸術は心であるといわれます。 でも、東洋の芸術においては、 一般に心といわれている思い、 たとえば、 「自分が…

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白鳥静香先生の言葉より 265 月の歌

白鳥静香先生の言葉より 265 月の歌 今年は今日(昨日)10月4日は中秋の名月、 月が一番美しく見えるとされている日です。 雲が少しありましたが、 今年もとても美しい…

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白鳥静香先生の言葉より 264 乙女の天秤

白鳥静香先生の言葉より 264 乙女の天秤 私たちはよく、月に星座をあてはめます。 たとえば4月は牡羊座、5月は牡牛座というようにです。 これは非常に古い習慣で、 …

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白鳥静香先生の言葉より 263 人間の美、世界の美

白鳥静香先生の言葉より 263 人間の美、世界の美 先日、夜、窓から宇宙(そら)を見上げると、 月が私たちを優しく照らしてくれていました。 満月ではありませんでした…

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白鳥静香先生の言葉より 262 出会い

白鳥静香先生の言葉より 262 出会い 秋は山に行くのにとてもよい季節になります。 私の祖母は、 高い山に登るというわけではありませんでしたが、 山をとても好んで…

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白鳥静香先生の言葉より 261 心の翼

白鳥静香先生の言葉より 261 心の翼 秋は、山を訪れるのにとてもよい季節です。 秋のイメージは国によって違うでしょうが、 日本では秋は空気が澄み、 紅葉がとても…

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PLATONIC  太陽の少年ー愛について 序、第一歌、第二歌

PLATONIC 太陽の少年ー愛について 序、第一歌、第二歌

PLATONIC  太陽の少年ー愛について白鳥静香著



 私プロティノスが伝えよう。
 我がプラトン派に伝わる愛の物語、愛の神話を。
 それは、神代といわれるはるかな昔、ギリシアで祭りの最後に歌われた歌、今ではもう失われた神話であり、忘れられた真理である。

 昔、祭りは、三日三夜続けられた。
 その終わり、空は星に、そして大地はかがり火に飾られて、まことに麗しい夜に、その歌は歌われた。
 

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白鳥静香先生の言葉より 265 月の歌

白鳥静香先生の言葉より 265 月の歌

白鳥静香先生の言葉より 265 月の歌

今年は今日(昨日)10月4日は中秋の名月、

月が一番美しく見えるとされている日です。

雲が少しありましたが、

今年もとても美しい月を見ることができました。

美しい月を見ることができることはとても幸せなことだと思います。

すべての民族は詩を持っていますが、

日本にもまた和歌という、神話の時代から続くといわれる
詩があります*。

(*神話では、和

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白鳥静香先生の言葉より 264 乙女の天秤

白鳥静香先生の言葉より 264 乙女の天秤

白鳥静香先生の言葉より 264 乙女の天秤

私たちはよく、月に星座をあてはめます。

たとえば4月は牡羊座、5月は牡牛座というようにです。

これは非常に古い習慣で、

古代ギリシャ文明よりもずっと前の、

シュメール文明ではじまったことであるといわれているそうです。

そうやって星座をあてはめると、

9月の末から10月の末までの時期は天秤座にあたります。

その前の8月の末から9月の末までの

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白鳥静香先生のノートより 19 大きなこころ (モンテカルロ・ノートより)

白鳥静香先生のノートより 19 大きなこころ (モンテカルロ・ノートより)

白鳥静香先生のノートより 19 大きなこころ (モンテカルロ・ノートより)

人間にはみな良心があります。

良心とは、

人間を人間らしくしてくれる大切なものだと

思います。

人間なら良心は誰でもが持っていますが、

では、

その良心を

みな同じように持っているかというと、

必ずしもそうではありません。

私たちはよく、

「この人は良心的な人である。」とか、

「あの

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白鳥静香先生の言葉より 263 人間の美、世界の美

白鳥静香先生の言葉より 263 人間の美、世界の美

白鳥静香先生の言葉より 263 人間の美、世界の美

先日、夜、窓から宇宙(そら)を見上げると、

月が私たちを優しく照らしてくれていました。

満月ではありませんでしたが、

三日月は三日月で、半月は半月で、

とても趣(おもむき)を感じさせてくれます。

美しいのは月だけではありません。

世界には月にかぎらず美しいものがたくさんあります。

太陽や月、星のような天体、

海や川、

空から落

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白鳥静香先生の言葉より 262 出会い

白鳥静香先生の言葉より 262 出会い

白鳥静香先生の言葉より 262 出会い

秋は山に行くのにとてもよい季節になります。

私の祖母は、

高い山に登るというわけではありませんでしたが、

山をとても好んでいました。

古代中国の思想家孔子は、

「仁者は山を楽しむ。」と言いました。(『論語巻三 雍也第六 二三』)

山に行くと多くの人が感じると思いますが、

山は揺るぎなく、

その揺るぎなさで多くの生命を育んでくれているように、

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白鳥静香先生の言葉より 261 心の翼

白鳥静香先生の言葉より 261 心の翼

白鳥静香先生の言葉より 261 心の翼

秋は、山を訪れるのにとてもよい季節です。

秋のイメージは国によって違うでしょうが、

日本では秋は空気が澄み、

紅葉がとても美しく色づくのです。

私の祖母は海の近くの都市で育った人でしたが、

旅行などでは山に行くのを好んでいました。

山の楽しみは、

その揺るぎなさや、

安心感を与えてくれるところとともに、

やはりなんといっても、高いところか

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白鳥静香先生の言葉より 260 心の旅 翼を広げて

白鳥静香先生の言葉より 260 心の旅 翼を広げて

白鳥静香先生の言葉より 260 心の旅 翼を広げて

私は子供のころ、

SF小説を読むのが好きでした。

近所にお庭の素敵な図書館があり、

休日の午後は、

眺めのよい図書館で芝生の庭を眺めながら、

ずっと読んでいました。

見たこともない遠い銀河や、

はるか未来の世界に思いをはせるのがとても楽しかったのです。

子供のときほどではありませんが、

私は今でもSF小説が好きでよく読みます。

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白鳥静香先生の言葉より 259 心の旅 ファンタジーの旅人

白鳥静香先生の言葉より 259 心の旅 ファンタジーの旅人

白鳥静香先生の言葉より 259 心の旅 ファンタジーの旅人

私は以前、

歴史を知ると歴史の世界に旅することができる。

科学を学ぶと原子や分子の世界のようなミクロの世界から、
銀河や宇宙のようなマクロの世界にまで旅をすることができると

お話ししました。

どちらも身体を持ったままでは旅することができないような世界への
旅です。

心は身体が旅をすることができないようなところにまで
旅すること

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白鳥静香先生の言葉より 258 平常心

白鳥静香先生の言葉より 258 平常心

白鳥静香先生の言葉より 258 平常心

東洋の芸道では、

平常心というものを大切にします。

すべての稽古は平常心をつくるためといっても

過言ではありません。

平常心というと、

つい語感から、

日常、普段生活しているときのような気持ちを思い浮かべて
しまいやすいのですが、

平常心とは日常的な気持ちとは少し違うのです。

平常心とは、

禅宗から来ている言葉なのですが、

日常的な心と

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白鳥静香先生の言葉より 257 我と心

白鳥静香先生の言葉より 257 我と心

白鳥静香先生の言葉より 257 我と心

よく、東洋の芸術は心であるといわれます。

でも、東洋の芸術においては、

一般に心といわれている思い、

たとえば、

「自分が人からどう思われているのかな?」とか、

「上手くできなくて怒られないかな?」とか、

「自分が人から不当に扱われて悲しい。」とか、

「自分は誰々より出来ている。」とか、

あるいは、「自分は下手でダメだ。」とか、

「昨日嫌

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白鳥静香先生の言葉より 265 月の歌

白鳥静香先生の言葉より 265 月の歌

白鳥静香先生の言葉より 265 月の歌

今年は今日(昨日)10月4日は中秋の名月、

月が一番美しく見えるとされている日です。

雲が少しありましたが、

今年もとても美しい月を見ることができました。

美しい月を見ることができることはとても幸せなことだと思います。

すべての民族は詩を持っていますが、

日本にもまた和歌という、神話の時代から続くといわれる
詩があります*。

(*神話では、和

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白鳥静香先生の言葉より 264 乙女の天秤

白鳥静香先生の言葉より 264 乙女の天秤

白鳥静香先生の言葉より 264 乙女の天秤

私たちはよく、月に星座をあてはめます。

たとえば4月は牡羊座、5月は牡牛座というようにです。

これは非常に古い習慣で、

古代ギリシャ文明よりもずっと前の、

シュメール文明ではじまったことであるといわれているそうです。

そうやって星座をあてはめると、

9月の末から10月の末までの時期は天秤座にあたります。

その前の8月の末から9月の末までの

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白鳥静香先生の言葉より 263 人間の美、世界の美

白鳥静香先生の言葉より 263 人間の美、世界の美

白鳥静香先生の言葉より 263 人間の美、世界の美

先日、夜、窓から宇宙(そら)を見上げると、

月が私たちを優しく照らしてくれていました。

満月ではありませんでしたが、

三日月は三日月で、半月は半月で、

とても趣(おもむき)を感じさせてくれます。

美しいのは月だけではありません。

世界には月にかぎらず美しいものがたくさんあります。

太陽や月、星のような天体、

海や川、

空から落

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白鳥静香先生の言葉より 262 出会い

白鳥静香先生の言葉より 262 出会い

白鳥静香先生の言葉より 262 出会い

秋は山に行くのにとてもよい季節になります。

私の祖母は、

高い山に登るというわけではありませんでしたが、

山をとても好んでいました。

古代中国の思想家孔子は、

「仁者は山を楽しむ。」と言いました。(『論語巻三 雍也第六 二三』)

山に行くと多くの人が感じると思いますが、

山は揺るぎなく、

その揺るぎなさで多くの生命を育んでくれているように、

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白鳥静香先生の言葉より 261 心の翼

白鳥静香先生の言葉より 261 心の翼

白鳥静香先生の言葉より 261 心の翼

秋は、山を訪れるのにとてもよい季節です。

秋のイメージは国によって違うでしょうが、

日本では秋は空気が澄み、

紅葉がとても美しく色づくのです。

私の祖母は海の近くの都市で育った人でしたが、

旅行などでは山に行くのを好んでいました。

山の楽しみは、

その揺るぎなさや、

安心感を与えてくれるところとともに、

やはりなんといっても、高いところか

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