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空の巣症候群

「空の巣症候群」という症状をご存じでしょうか。

「空の巣症候群(からのすしょうこうぐん)」とは

子どもの自立によって「自分の役割が喪失した」と感じ、空虚感や喪失感が強まっている状態のことです。

空の巣症候群は、「エンプティネスト・シンドローム(Empty nest syndrome)」とも呼ばれています。

主に子育てを終えた40代~50代の母親に多くみられる状態で、適応障害の一種であることが多いです。

https://www.tokyo-yokohama-tms-cl.jp/empty-nest-syndrome/

これの男性版に相当するのが「定年退職後うつ」という感じなのでしょうか。

ただ一昔前までは、「男は外で働き、女は家を守る」という価値感が社会の主流で、実際そのような家庭も多かったです。

しかし、近年の価値観や社会通念の変化傾向を鑑みると、現代は父親も”空の巣症候群”を喰らいそうだな、という気がしています。

かく言う筆者も子育て真っ只中の身で、小学5年生と小学2年生の2人の娘と毎日キャッキャキャッキャやっています。

自分で言うのもなんですが子育てをめちゃくちゃ楽しんでしまっているので、「定年退職後うつ」よりも「空の巣症候群」に罹患する確率の方が高そうだなと感じます。

20代中盤で子供が出来、結婚した当初は”楽しい”というよりも”生活するのに必死”という感覚でしたが、本心で家族が好きだし、妻や子供達の存在とは、自分ではない誰かの為に命を張れる存在であり、人生の素晴らしさを感じさせてくれている存在なんですよね。


自分自身も変化していく必要性


赤ちゃんだったのに、あっという間に大きくなり、幼稚園へ行くようになって、小学生となった今ですが、時間の経過と共に今後も着実に子供は成長していきます。

思春期が来ればスンとされてしまうでしょうし、中学、高校と進学し、将来は働いたり、家を出たり、結婚をするかもしれません。

高い確率でいつの日か巣立っていくのです。

そのこと自体は素直に親として喜ばしいことだと思っていますが、正直な気持ちとして「すこし寂しいな」とも感じています。

ただこればかりは避けては通れない運命みたいなものなので、受け入れるしかないのですが、その時々に合わせる形で、筆者自身も少しづつ変化する必要があるのでしょう。


今のままではマズい自明の理


ここで言う「変化」の中身とは意識の向け先であり、その向き先は仕事かもしれませんし、別の活動かもしれません。

とにかく、加重していくであろう対象は、家の中の事ではなく外の世界との繋がりや他者との関わりになるのでしょう。

現在の筆者は個人投資家サラリーマンと称している通り、勤め人としてお給料を稼いで生活し、お給料を原資に株式投資をしています。

勤め人として、今の組織や仕事に従事し早14年になりますが、今の環境を自ら選択している理由は1つしかありません。

「心身の負担のわりに報酬がそこそこ良い」
※たまたま入社したタイミングが良かっただけ

この1つなのです。

相対的に長い時間を投下している仕事。

筆者の場合、俗にいう「やりがい」や「充実感」や「人間関係」や「帰属意識」のような内的報酬(内的動機付け)は低位固定されています。

これらのモノが低位固定されていても尚、日々「生きがい」や「充実感」や「頑張ろうという気力」を感じていられるのは、”子育て”にその多くの部分を担ってもらっているからだと思います。

と、言うことは、です。

子育てのフェーズが次に移った際、「意識を傾ける先として今の仕事は適切ではない」という事になる可能性が高いと思うのです。

お金の掛かる子育て後期が過ぎ、その頃にある程度の資産形成が出来ていた場合、”お金をより多く稼ぐ必要性”が無くなります。

そうなると、今の環境を選択している理由もなくなるわけです。


「もう、詰んでいる、、のか。。。」


金銭的余裕の確保


いや、まだ諦めるのは早いですね。

ここで、改めて、やはり「”金銭的余裕”を早い段階で作っておくことが重要になりそうだな」ということになります。

そしてその”金銭的余裕”を作る為に、コツコツと株式に追加投資をすべく、今は可能な限り多くを稼ぎ、入金力を高め、時間を味方に付けようと。

いつか来るであろう子供達の巣立ちの時に、今とは違う「生きがい」や「充実感」や「他者との関係性」のようなモノにある程度時間や意識を振り、それが今のようなサラリーを獲得できないものだとしても、妻との生活に困らない余裕を作っておく必然性を再認識します。

人間、歳を取れば、若いころのようには体も心も無理が効かなくなるでしょう。

妻とまた2人の生活になった時に、心穏やかに精神的にも今と違った充実感をもって幸せに暮らせるように、コツコツ準備をしていこうと思います。

「え?その時に株が暴落してたらどうするかって?」


しょせん、カネの話です。その時は諦めます。


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