Re: 【短編小説】斜陽アンダーPAR
「見ろよ、鬱くしい人々だ」
サルトヴィコが指し示す方角には、スーパーに陳列されたオレンジみたいにわざとらしい色をして夕陽が校舎を斜めに照らし出し、その校舎から黒い生徒たちの影が排出されてくるのが見えた。
「セックスの足りない奴から死んでいく」
または狂っていく、そこにたいした違いはないけれどな。
でもサルトヴィコにはどうする事もできなかった。
何故なら学校は時限式の檻だからだ。
あそこは狭い箱庭で、託児所の延長にある養成機関で、訓練所だった。
学校を卒業したサルト