課長の教養
1. 会社は何のためにあるのか
会社は、顧客の必要とするモノを、継続的に供給できるようにする仕組みを維持するためにある。そのために、必要な人材や設備を確保し、それを維持するための適 正な利潤を得るように努力する。副次的に、関係者の満足を得るように努力する。
2. 皆はなぜ働くのか
人が働くにはいろいろな理由がある。これをマズローの欲求の5段階で整理すると、 見通しが良くなる。但し、一つだけで考えてはいけない。
働く理由も、単なる生活のための給料から、一緒に仕事をしている人たちの関係が良いから、上司がしっかり認めてくれるから、そして自分の成長が期待できるから等、色々な理由がある。
3. 利益の構造
ある仕事をして、利益を得る手段は以下のように別れる。
一括外部発注:この場合の利益は手数料上乗せ部分から、管理活動費を引いた金額
内部作業 :固定費、変動経費を売上高から引いた金額
内部作業の方が、改善により利益を増やす可能性は大きい。 しかしながら、そのために人員や設備を保有すると、固定費が大きくなる。 定常的な負荷が期待できる場合には、人員配置と設備投資について検討する。
4. 法律と言う仕組み
法律は、限られた文言で、複雑に変化する現実を抑えるための仕組みとして、よくで きている。会社の規則も、法律の思想を延長して活用する。 なお、会社規則と個別契約がある場合には、原則個別契約が優先する。 例「個別契約で与えることにあっている休憩時間は、労働基準法や会社規則で決める休 憩時間より多くなっても、与えないといけない。但し、労働基準法で与えると義務付け られている、休憩時間を与えないような勤務条件の契約は、契約自体が無効になる。」 仕事上の規則・規定を作るとき、標準化を考える時も、この発想が大切である。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?