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一本道動機付けの弊害

我が国の学校教育は

よい成績を取れば良い大学へ
良い大学からは良い企業へ

という

一つの方向への動機付け

で、勉強の意欲をかき立てています。

また、会社に入ってからは

課長などへの出世

と言う、これまた一本道での動機付けが行われていました。

しかしながら、このような動機付けでは

ピーターの法則
人は自分が無能と証明されるまで出世する
従って組織の大部分は無能人材の集まり

と言う状況になります。

なお、戦前の日本の軍隊などでは

大卒とは別の出世コース
一般兵から特務士官への道

を使って

高度実務者や現場指揮者

として活用して、組織を維持していました。戦後昭和なら、高卒の人は

課長になれるだけで大出世

と言う満足を与えて、組織を動かすようにしていました。

しかしながら、現在のように多くが大卒という、一様化した組織では、皆が一本道に乗っています。

また、こうした動機付けでは

上級者ほど
過酷な仕事に対応して
強固な出世欲

が必要になります。しかしながら

トップの椅子は一つ

です。そこで挫折した人間は

力の差で敗れたら納得
しかし
運などの要素で敗れたときの怨念は大

と言う状況になります。

一つの歴史事例で言えば

徳川慶喜が14代将軍になっていたら

を考えてみましょう。幕末において、もう少し薩摩などに抵抗したのではないでしょうか?史実は、慶喜は紀州の徳川家茂に

能力はあるが家柄で負け
14代将軍になれず

と言う状況になります。その後、家茂の急逝により15代将軍になりますが、徳川幕府より、有栖川宮の血を大事にして、錦の御旗に降伏していきます。

また、同じく徳川御三家の尾張藩は、紀州と異なり将軍を出していません。そこで

明治の新政府には協力的

な行動をとりました。

さて、こうした動機付けの弊害は

学歴マウンティング

と言う形で現れます。彼らの論法は

よい学歴は学生時代の努力の証拠
努力しない人間より優位は当然

です。

確かに

努力する力
努力で成功した体験

は、仕事上で活きることが多いです。しかし

努力の機会は多様
どこかで努力した
人を認めないで

学歴だけ

になると

困った人罪

になります。

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