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読書法

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独学の基礎になる読書の方法について、マガジンにまとめました。
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記事一覧

働くと本を読まない

働いている人は本を読まない、と言う趣旨の本が出ています。 私は、働いているときは、月に1…

鈴木良実
2週間前
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読書法を西田哲学で整理

西田哲学の 個物 と 一般者 相互作用の場としての世界 の発想は、学びの姿勢にも、良い見…

鈴木良実
1か月前
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もの自体の実現

昨日書いた 読み取るべきは本質か?もの自体か?|鈴木良実 (note.com) の議論では もの自体…

鈴木良実
2か月前
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古典教養有効論

高校の国語教育の中で 古典教育不要論 がSNS等で、話題になっています。そこで少し捻くれ…

鈴木良実
3か月前
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前提知識を必要とする教科書

独学するときに、難しい教科書があります。その一部は、著者の問題で表現が、上手くできていな…

鈴木良実
10か月前
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教科書は1冊を読み込め?

勉強の方法論は、色々ありますが、その中の一つに 一冊の教科書を徹底して読め と言う教えが…

鈴木良実
10か月前
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独学のための読書について

私は、工学系の大学と大学院(修士)で、一通りの教育を受けたので、独学という言葉は、当たらない面があります。しかしながら、その後は、会社の仕事が、技術系から総務などの技術系に移ったので、社会科学などは、自分で本を読んで学び直しました。さらに、社内教育に従事して、色々な分野を教える必要があり、そのたびに学び直したので、これも独学と言えると思います。 なお、高校時代に、加藤周一著「読書術」を読み、難しい本を読むためには、その周辺から理解していくという、方法論を知っていました。

他の自我になる読み方

昨日の続きで、小林秀雄や山本七平の流儀について、今回は (唯識など)仏教の発想 での理解を…

鈴木良実
11か月前

全体像で安定すれば書物から学べる

昨日書いた プラトンの哲学感|鈴木良実 (note.com) では 哲学は書物に書かれるモノでなく 対…

鈴木良実
11か月前

読書による学びの継続

私は、半世紀前の大学卒業後も、継続して学び続けました。ここで振り返ると、色々と学び直しが…

鈴木良実
11か月前
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情報収集の速読

読書について、今まで書いてきましたが、今回は、速読について書きます。 一冊の本をじっくり…

鈴木良実
10か月前
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読書の二つの目的

読書の目的には、大きく分けて以下の二つがあります。 教科書などからの知識習得 小説などか…

鈴木良実
10か月前
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教科書の二つの読み方

教科書の読み方は、大きく分けて以下の二方向があります。 その理論を体系的に把握する その…

鈴木良実
10か月前

遅読で『国家』を読む

先日から、西田哲学と西洋文明の関係を考えています。 そこで、今回は「読書の秋」特集に合わせて、岩波文庫の プラトンの大著『国家』 の読み方を考えました。 プラトンの『国家』は、大きく分けて 『正義』の議論 『国家』のあるべき姿 イデアによる哲学 若者に対して哲学者が教えるべき という内容があります。 さて、現在の知識を持った私達なら、この2の『国家』観で示した プラトンの哲人政治 は、古臭く、困った教えだと思うでしょう。 また、4の若者の教育に哲学者