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優先順位を間違うとドツボにはまりそうなスケジュールでしたが、なんとか山場を無事に終えました。
ほっとした心に寄り添う様に、桜が満開を迎えそうです。

立て込む前に、試作を兼ねてミニ看板を作りました。

実は上手くいかず一度やり直し、してもなお、文字がズレてしまいました

割と器用な方だと思って大人になったのですが、実は不器用なのかもしれないと考えを改めたりして…歳のせいかな…

私を知る人にはあまり信じてもらえないかもしれませんが(笑)、子供の頃からハンドメイドは好きでした。
自室の窓のカーテンを手作りしたり、白いタオルに綿を詰め込んでウサギのぬいぐるみを作ったり。
けれどもどこか極めきれないところがありましたね。昔から。

こんな感じで芸術的センスもソコソコな私が、お花も趣味で留めておけば良いものを、SHOPを立ち上げようとまで考えたのには理由がありました。

直接の理由は私自身の体験からのことでした。
子供が小さいうちに働きに出ようと思ったものの預け先がなく、自宅でできる内職を考えました。
ところが経験者の方の話はどれも、朝から晩まで頑張ってもまともな収入にならないというもの。
(しかも、当時は内職は保育園に入園できる対象にならなかったという記憶がありますが、定かではありません)
そのうちほとんどの方が、外へ出た方が手っ取り早いということで、パートタイマーとして働かれるようになりました。
そうこうするうち、私も時期をみてパートへ出るようになりました。

ハンドメイド系のSHOPを立ち上げた当初はそんな“ママたちの困った”が解消されればいいなという思いが強かったと思います。
パソコンを使った在宅勤務が当たり前になる中、内職をはじめハンドメイドなどの手仕事も、世間並みの収入になっていいだろうと。
私自身がそれをなし得るかどうかよりも、そういう流れの中にいることで貢献できる事があればいいなという感じでした。

それから現在まで、少し時間が空いているのですが、少しずつ考えに変化が出てきています。
“ある時から今までの道のり”を考える時、ああすれば良かった、こうすれば良かった、という後悔や迷いが生じても、結局のところこれで良かったとおさまる、という経験をされた方は多いと思います。
実際のところ、ベストだと思われる道は確かにあるとは思うのですが、人はどんな時でも、ただでは起きないところがみんなあって、そんな風に自分を救っている事があるのだと思います。
私もいくつかの仕事先での経験から得られた事というのは、心の財産とでもいうのか、他の何かでは得られなかったかもしれないと思えるくらい貴重なものとなっています。
社会に誇れる様な資格や技能はないのですが、それがあって、そう思えるから、ムムッ!と思う事が多少あっても、思い直して今も頑張れます。

そんなわけで、あれこれと削ぎ落とされていったのです。
そうして残ったものが

女性の手仕事には価値がある

ということでした。
この場合の手仕事はハンドメイドだけのことではなく、全てを網羅しています。
ですので、=女性という存在自体の価値、のようなことに通じていきます。

このnoteで源氏物語について書いているところですが、これが書かれた頃もちょうど女性の地位向上に向かう時代背景だったと思います。
紀貫之が「女がすなる日記というもの」と云うくらい、日記文化を女性が牽引していた時代です。
なんだか被りますね。面白いくらいに。
その後、武士の台頭によって封建社会となり、女性はまた陰で支える役割へ。
武家社会の発端となった平氏と源氏。
公家の女房が書く源氏がモデルの物語。
(紫式部にはそんなつもりがなくとも)臣下に降った武士達の涙を拭う為に書かれたのではないか、と思いながら読み直す私。

気がつけばまた話が飛躍してしまっていますが、もうしばらく、手仕事をしながら源氏物語を紐解いていきます。

今日は雑記となりました。


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