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パレットクラブ日記 第25回・中村至男先生「視覚的な気持ちよさをともなうビジュアル」

※パレットクラブスクール「イラストコース」(23期)の授業内容の備忘録です。過去の授業内容はこちら

コロナで2月の授業が振替になったため、3月13日に引き続き、14日の日曜日にも対面授業があった。13日は課題がなかったとはいえ、2日連続の築地入りはなかなかヘビーだ。
今回の講師は、グラフィックデザイナー・アートディレクターの中村至男さん。「視覚的な気持ちよさをともなうビジュアルを描く」という課題が出された。

つい見てしまう、いつ見てもはっとする、気持ちいい、気持ち悪い、シャキッとする、力が抜けてしまう、。など、理屈はなくとも、ささいなことでも、自分なりのそんなものを見つけ動機にし表現してみてください。
どのような描き方でも、素描、CG、アニメーション‥でも手法は自由です。

具体的なシチュエーションが浮かびにくい、難しい課題だ。自分の現在の課題に引き寄せて描くことにした。

中村至男さんのお仕事

授業の前半、先生のこれまでのお仕事紹介があった。Sony Music Entertainment 時代に手がけた明和電機のポスターや、独立後のお仕事(とらやの羊羹のデザイン、「単位展」の企画、メゾンエルメスのウィンドウデザイン、絵本……etc.)が紹介された。中村さんの制作物に共通するのは、視点のおもしろさ。バースデーケーキを蝋燭や炎も含めてすっぱりとカットしてその断面を見せるといった、見た目に心地よさのあるビジュアルが多く、その発想はどこからくるのだろうと感嘆した。今回の課題で求められていたのは、こういうことだったのか。私、まったく違うアプローチで制作してしまった。

提出したイラスト

3点制作した。

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1〜2点目は線画。最近、江口寿史さんの描く線を研究して女の子を描いている。絵に個性を出すのが目下の課題なので、目の描き方などを従来と変えてみた。線の気持ちよさを目指して描いたつもりだ。
3点目は塗りの絵。色と余白の気持ちよさを目指して描いた。いろいろな人種の女性を描いていきたいと思っている。

今回は、課題の講評はなかった。描いている人それぞれに目指すところがあるので、「こうしたらいい」というのはなかなか言えない、という先生のお考えだ。一人ずつ感想をいただいて終わったが、デザイナーやアートディレクターの視点からイラストがどのように見えるか、聞いてみたかったな……というのが正直なところではある。

次週も土日連続の授業だ。実技の授業に加え、課題も出ている。なんとか乗り切りたい!



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