白い靴　2　AI #シロクマ文芸部 #ショートショート　#AI画像

白い靴を選ぶ。履くのは白い靴だと決めている。今日はどの靴にしようか。歩きやすい靴。セクシーな靴。

服よりも靴に目がいく。服よりも顔よりも、その人の事がよくわかるから。

白い靴を汚さないで帰るのは難しい。すぐに汚れてしまうから。

サッと擦れただけでも汚れが目立ってしまう。今日も失敗。
綺麗な白い靴のまま帰れない。ハイヒールの踵で潰された球体に体重をかければ、そのまま横たわる男の頭部を貫通していく。

グシャリッと嫌な音を立てて、液体と臓物が潰れる感触が踵から伝わる。引き抜けばピンクがかったぬめりと朱色の踵。

つま先も朱色に染まってしまった。赤は嫌い。この錆鉄色は臭いまで連れてくるから苦手。

つま先に仕込んだナイフが綺麗に皮膚を切り裂く瞬間が気持ちいい。ステップを踏みながらダンスをするように舞う。楽しい。笑みが溢れてしまう。

白い靴が汚れるのは嫌だけど、他の色に染まっていく背徳感に痺れるのは好き。

踏み潰した感触に快感がこみ上げる。

【410文字】

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怖すぎた＿|￣|○ il||li