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「橡にカブトムシ」






【クヌギの場所】


9歳のとき埼玉県三郷団地に住んでて
この団地のそばに東京ドーム8個分の
大きな空き地にクヌギの木があり
そこでカブトムシが取れるらしかった

このクヌギに夕方頃行き蜂蜜と
砕いたバナナを混ぜて塗ると翌朝
カブトムシが食べに来てるから
捕まえられると友達から教わった

クヌギの下にはどんぐりが落ちてて
それが目印だと言われたので早速
探しに行ったけどそれらしい木なんて
見つける事が出来ず諦めて帰宅する

翌日また空き地に行きクヌギを探すが
どこにあるのかさっぱり解らず
見つかるのはまつぼっくりが落ちてる
赤松ばかりで全然見つからない

なので情報を提供してくれた友達の
星正弘君に場所を聞きに行くと
「あそこのは同じ種類の木が固まって
生えてるからよく探してみ」と言う
( *゚ェ゚))フムフム

そして翌日空き地の高い場所に行き
そこから見ると確かに同じ種類の木が
まとまっててその中のどれかが
クヌギのグループらしいのが解った

グループは全部で5か所あるので
とりあえず手前から見て回って行くと
4番目に遠い所にどんぐりが落ちてて
きっとこの木がクヌギだと確信した
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°


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【早起き】


やっと見つけたクヌギに俺は
早速蜂蜜と砕いたバナナを1本の木の
結構広範囲に塗り翌朝カブトムシが
たくさんいる事を願って帰った

今夏休み中なので翌朝の5:30に起き
支度して早速空き地のクヌギに行き
6:00頃到着すると蜂蜜が全部なく
カブトムシもいなかった
∑(゚Д゚)ガーン

しかしよく見ると所々に蜂蜜があり
どうもカブトムシが来た形跡もあり
もしかしたら俺が来るのが遅くて
捕まえられなかったのかと感じる

でも朝が苦手な俺は早朝5:30前に
起きる事なんてとても出来そうになく
かといって5:30分じゃ間に合わないし
捕まえるなら起きるしかなかった

なので翌朝母親が炊飯器の電源入れる
朝4:30分についでに起こしてもらって
それで蜂蜜塗ったクヌギに行き
カブトムシを捕まえる事にした

今日はもう仕方ないから蜂蜜と
砕いたバナナだけ塗って帰る事にし
そのまま夏休みの宿題のラジオ体操の
公園で体操をしハンコを貰って帰る
( ´ー`)フゥー...

そして母親に「朝4:30に起こして」と
頼んでみると母親は「なら起こしたら
いつもの様にウニャウニャ言わずに
すぐに起きてね」と言われてしまった


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【捕獲成功】


翌朝母親が4:30分に起こしに来くと
俺はあまりの眠たさで目が開かなくて
ウニャウニャ言ってなかなか起きれず
母親が10分位ずっと起こし続けてた

そしてやっと布団から出ると
母親はもう1眠りするため布団に行き
俺は眠気の辛さを我慢して着替えて
カブトムシを捕まえに行った

この時もう空がうっすら明るくて
クヌギに到着する頃には朝日が昇り
やっと前日蜂蜜塗った木に到着すると
カブトムシが2匹もいた!

なので早速カブトムシに近づくと
いたのは角が無い雌のカブトムシで
カッコ良い角がある雄が欲しいのに
凄く残念な気持ちになってしまった
|ω・`)ショボーン

しかしもう少しここで待ってれば
雄のカブトムシが来るかもと思い
この場でしばらく待機しする事にし
蜂蜜塗ったクヌギを遠くから見てた

すると木の上の方からのそのそと
雄のカブトムシが1匹降りて来て
俺が塗った蜂蜜の所に行き雌と一緒に
朝食を取り始めてくれる!

早速木に近づくと雄のカブトムシと
雌のカブトムシ1匹づつ捕まえられて
あまりにも嬉しすぎて昇天してしまい
自分は昆虫採集の天才だと感じた
ヾ(*´∀`*)ノ


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