子育て10年をエッセイにする挑戦!【子どもが教えてくれたこと#00】
子育て10年をエッセイにする挑戦!【子どもが教えてくれたこと#00】
親になってから10年余りが経った。この10年は私の今までの価値観がボロボロと剥がれ落ちて、自分の世界がぐっと拡がり、忘れていたものをたくさん思い出したプレシャスな時間だった。
私がもともとイメージしていた、子どもを「育てる」とは名ばかりで、むしろ私が息子に「教わる」ことのほうが多かったように思う。
この世界を曇りのない目で見て、日々出来ていくことが増えていく息子の姿に触れ、彼が見ている世界の一端に触れることで、私の内面がどんどん変わっていった。
同じ屋根の下に住み、同じものを食し、同じ時代に生き、何ならお腹を痛めて生んだわが子なのに。彼が見ている世界は、私のそれとあまりにも違い過ぎて、最初は衝撃だった。
そして、いつの頃からだろうか、彼が歩き始め、言葉を覚え、成長していくのと同じように、私も息子の感覚をひとつずつインストールして人生が変わり始めたのだ。
まだ幼かった息子と交わした、何気なくも、ハッとした会話は今でもリアルに覚えている。その時、彼はどんな風に世界を見ていたのかが、言葉の端々に溢れていて、今でも心がギュッとつかまれる。
仕事でもたくさんの子ども達と出会ってきた、私は断言したい。子ども達こそ、日々をもっと楽しめる術を知っている人生の達人だと。このエッセイは、そんな人生の達人たちに学んだことと、それによって変化した私の記録である。
>> 続きはこちら #01 親になる前夜
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