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2022.4.14 国産そばの収穫量データ発表!

4月14日(木)
ロシアウクライナ情勢により、一気に原料事情がひっ迫した蕎麦業界ですが、今日は国産そばの原料についてのデータをご紹介します。

4月になって、「令和3年産国産そば」の収穫量等のデータが農水省から発表されました。

○全国


全国的には40,900tの収穫量でした。
昨年と比較して9%減となって、昨年、一昨年より減収ではありますが、4万t確保ということでまずまずのデキといったところです。
心配されていた北海道の減収も10%減ということで、当初言われていた3割減とか4割減というような危機的な状況ではなかったことが分かりました。現地の生産者や流通各社の話ってあんまりあてにならないという事が分かります。


○山形県


山形県はというと、収穫量で3,640tで昨年の67%アップとなりまして、全国第2位でした。
作付面積は北海道に次いでずっと全国2位をキープしていましたが、今回は収穫量でも2位となりました。
平均反収も10aあたり67㎏と、私がこの業界に入ってから経験したことのない豊作でした。


○県内各市町村


各市町村別にみると、収穫量の多い順に・・・
1位尾花沢市、2位鶴岡市、3位新庄市、4位最上町、5位大蔵村
以下200tを越えたのは、村山、米沢、大石田となっています。
反収では、米沢市が10aあたり100kgオーバーで、大蔵村と尾花沢市が90kgオーバーともの凄い豊作でした。

○なぜ、豊作だったのか?


・播種時期に大雨がなかった
・期間中台風が来なかった
・登熟期に日照量があった
細かい考察は今後やっていきたいと思いますが、いづれにしても、そばにとってドンピシャの天候だったという事になります。


今回、天気さえうまくはまれば、山形県のそば栽培は相当なポテンシャルがあることが証明されました。
問題はどうやって安定化させるかなのですが、ここはとても難しいです。なので、今のところ研究開発で深掘りした「保管技術」で安定化させようと考えています。


それでは本日もよろしくお願いいたします。

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