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[Update!!]TESLAがワイヤレス給電に本腰

はじめに

 NACSで北米EV充電規格を席巻してるTeslaが独のワイヤレス給電スタートアップ;Wifrerion車をし始期に買収(108億円程度)しました。Teslaは23年初めにワイヤレス給電対応充電ステーションのコンセプトを発表、開発加速への能力取込とみられます。
 自社ギガファクトリーでの活用(同社は産業ロボ向け給電でも強み)に加えて将来の無線給電も視野に進めているとみられます。。

1;Teslaによる買収

 Tesla/Wiferion共に買収を認めないものの、WiferionのHP最下部には[Tesla Engineering Germany GmbH 2023]と記載があり、Teslaの子会社となったものとみられる
 買収額は不明ながら、Teslaの2Q決算報告書内で[Acquision]の項目で76M/USD(約108億円)を計上、2Qに他件買収がないため当該額がWiferionの既存株主への支払額と同等とみられる。
 従前の情報(買収観測)では[株主がTeslaに株式を売却意向である]と記されており、所有比率の高い投資家2名が売却したとみられる。

2;ワイヤレス給電

 一般にワイヤレス給電はケーブル充電よりも効率が悪く、充電パッドを地面に強固定する必要があり、コストも高いのが一般的な理解。
 利点は[人手を介しない][プラグを刺すなどの手間が無い]点であり、目指す自動運転の実用化を見据えたものと。Teslaはこれまでワイヤレス充電よりも自動化ロボットアームに資本投下して支持してきたが、風向きが変わった。
 Teslaは23/03のInveters Dayで住宅ガレージ内でモデルSを使用したワイヤレス誘導充電器を披露していた。

3;Wiferionについて

 2016年創業のAGV/AMR/産業ロボ/EV向けの誘導充電ソリューションの開発/提供を手掛けるスタートアップで、主に産業ロボ向けに8,000台近い充電器を出荷済み。今年初め、Wiferionは小型AMRに搭載できるロボット充電システム[etaLINK1000]を発表、同時にシカゴに北米子会社を設置している
 Wiferionはこれまでに16Mln-USDを調達、直近では2019年にSeries-Aで調達を行っており、買収額は80Mln-USD程度との観測
 なお、Wiferionは製造業向けに製造現場での誘導充電システムに強みを持ち、無人輸送システム/産業ロボ/現場モビリティ(フォークリフトなど)に対応して価値提供

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