Cruiseが事業再開も有人運転xデータ収集でスタートラインから再始動
Cruiseが半年近くの事業停止をへて事業再開を行うとリリースしました。
まずはフェニックスで[人が運転する自動車]での[地図情報/道路情報]の収集で車両位置特定への技術実証とのこと。
2年前の積極攻勢からは見る影もなくなりましたが、基本に立ち返って安全性/信頼性を回復する方針のようです。
1;Cruiseによる事業再開
4/9にCruiseは地図作成/道路情報収集に向けた事業の位置再開を発表。アリゾナ州/フェニックスを皮切りにいくつかの都市で、[自動運転車の手動運転]を再開するとのこと
Xの公式アカウントでは[事業再開]に関して下記のように表明
-[我々は使命達成に向けて重要なステップを踏み出した。それはフェニックスから始めて一部の都市で[人間が運転する小型車両]を用いる
-[これら車両は地図作成/道路情報を収集するが、これは将来の技術検証に向けた重要なステップである]
戦略としては出発地点への回帰で、ここ数年進めてきた積極的な成長戦略からは大きく方向転換した
2;CruiseによるBlog
自動運転ビジネスの構築/拡大に向けて[公共利益/理解の獲得][自動運転技術の見直し]が為されるとのこと。
最初に[高精度の位置データ特定への注力]を掲げ、具体的には[道路の特徴点][制限速度][車線ペイント]といった情報から位置を特定。そのうえで、完全自動運転の実現に向けて、[人間の監視下]でゆっくりと[技術の継続検証]を行うことで漸進させるとのこと
今後の戦略遂行にあたっては、[インシデント対応の整備][危機管理体制の整備]にリソースが割かれる方針
23/10での事故対応失敗を踏まえて、より効率的/透明性のある対応を行うことを目指す。事業推進する各部門では[アーリーアダプターとの連携]を進めることにも言及
3;これまでのCruise
2022年にSF市で自動運転サービスを開始し、当時のCEO;Kyle氏は[地理的拡大で技術的アプローチのリスクを回避した]と自信を見せていた。発言以降、複数都市(ダラス/ヒューストンなど)で自動運転サービスを立上げたが、世間的には[急速な拡大と安全性担保が見合ってない]と評されていた…
23/10に発生したSF市内での事故/その後の対応の稚拙さで結果として全事業が一時停止&GMからの投資凍結に…
規制当局(連邦/州/市)は、[事故の詳細にかかる動画の隠ぺいと意図的な情報小出し]をしているとして非難。具体的には、最初に人間が運転する車両と衝突した後、ロボタクが進路に投げ出された歩行者を轢いたという情報だけを共有、事故情報を隠しているとした
第三者(法律事務所)による調査結果が1月に出されたが、Cruise従業員が事故後に起きたことを率直に明らかにしておらず、数日後にロボタクの幅寄せ操作で歩行者が死亡したことだけを共有された
結果として、親会社であるGMは投資を削減し、経営管理強化に乗り出す事態に…。
ちなみに、23/10事故以前にも複数都市で不詳事象が発生。SF市やオースティンなどでロボタクの定期的な故障が発生して、交通往来/緊急医療の妨げになっていた
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