当分赤字の自動運転…GM never giveup
GMのCEO;バーバラはんが自動運転/EV販売について見通し含め投資家向けカンファレンスで講演していました。
サマリと示唆
(サマリ)
自動運転車は2030年までに上市する可能性が高く、上市後は年間500億USDの利益をもたらすとの見通しだが、現在は年間20億USDの赤字を垂れ流している。
GMは中国でのEV発売に出遅れた認識で、今後1年半でシボレー/キャデラックでEV発売することを梃子に回復させたい
(示唆)
自動運転の社会実装は道半ばであり、[上市=利益転換]でなくまだまだ損失を計上するのは確実で、Cruiseへの追加出資は数回起きえるだろうなあ。お付き合いしてるHondaは結構大変かも。
アジア地域でのEV出遅れ挽回への具体策はまだなく、EV上市は1年半も先…この出遅れに対して仲良しなHondaに協業働きかけてくる可能性もあり。
1;カンファレンスでのお話
1-1;自動運転の現状
Cruiseが手掛ける自動運転は”巨大な成長機会”と捉え、個人向け自動運転車は2030年までに上市する可能性が高い。現状でCruiseは現在20億USD/年の損失を出すが、自動運転車の実用化で500億USD/年の利益を得ることが可能と見積もるが、社会実装は道半ばで採用実績は以下
(1)Dubai;21/04に自動運転タクシーの独占運行契約を道路交通局と締結、23年からドバイで自動運転タクシーの運行を開始
(2)CA州;21/06にCA州からドライバーレス自動運転タクシーのサービス許可を取得(最初の企業)。22/02にサンフランシスコで自動運転タクシーサービスを開始、22/06からは有償サービスも
(3)他;自動運転タクシーサービスをフェニックス(AZ)/オースティン(TX)にも拡大する方針
1-2;自動運転のボトルネック
リコールや交通トラブルの多発による社会的な批判も高まっている。昨今の重大事象としては下記だが、意外と少ないと思うんだよなあ。
(A)22/06;交通事故が発生し、サンフランシスコで展開中の自動運転タクシー80台のソフトウェアを全てリコール
(B)23/02;バスと追突する事故を起こしてリコール
一方で規制当局との確執も強まっており、連邦政府や一部州(DCとか)では導入検討が進まず…。
特に連邦交通安全局(NHTSA)に対しては”Origin”を最大2,500台配備するよう申し入れるも、NHTSAからの質問に回答せずで当局は要請対応せず…。ちなみに質問内容は[高速走行での信頼性担保に向けたテスト内容は?][車両速度が上がっても安全性に大きなリスクはないと確信しているか?]といったもの。GR下手かと。
1-3;中国でのEV出遅れ
中国でのEV発売は機を逸し、今後18ヶ月間で発売されるシボレー/キャデラックのEVは市場シェアを回復させる上で非常に重要と認識している。
EVトレンドでは、TeslaのEV市場におけるリードはすさまじいものがあるが、永久的なものではなく覆すことが可能。とくにEVのバッテリーコストは高収益性の大衆車を作るにはまだ高すぎるが、EVとエンジンのコストは直近10年程度でイコールになると思われる
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