Suzuken0331

投資銀行や事業会社(事業開発&事業推進)をへて現在はモビリティな会社で事業&a…

Suzuken0331

投資銀行や事業会社(事業開発&事業推進)をへて現在はモビリティな会社で事業&サービス開発を担当しています。好奇心が服を着てるようなもんで、興味関心は幅広くてAI/BlockchainといったTech系に限らず外交政策/国内政策/旅行/甘味と気にかかったものをまとめていきます。

記事一覧

固定された記事

中国の自動運転業界の現状を調査/サマってみた

 中国の自動運転は2023年後半に[政府による要件/規則の公表]や実験運転許可の複数発出などを通じて、EVに次ぐ政府施策として盛り上がってますが、昨今の業界状況はどうな…

Suzuken0331
4か月前
10

不燃性バッテリー新興のAlsym社が7800万ドル調達

4月初旬、次世代不燃性二次電池(コバルト/リチウム不要)を開発するAlsym Energy社が7800万ドルの調達ラウンドを終了しました。 過酷な環境下での蓄放電を特徴としており、…

Suzuken0331
15時間前

中古EVの保証延長サービスを展開するAmber-Tech

EVが本格的に普及し始めて6-7年が経って中古市場/アフターサービスなどが着目を浴びつつあります。今回は保証延長サービスを修理事業者と連携して進める米国のAmber-Techを…

Suzuken0331
1日前

TeslaのSC-NWの現況と今後について

混迷の度を深めて方向性が良くわからなくなっているTeslaの充電事業について、まとめてみました。 先週末にはTeslaっが解雇従業員を再雇用しようと動いていたり、スタート…

Suzuken0331
1日前
3

Teslaが充電事業チームメンバーの再雇用を加速

充電事業部門を閉鎖して様々な憶測や懸念がなされたTeslaですが、ここ2週間で再組織化を進めるべく解雇者の再雇用に動いています。 雇用数はまだ少ないですが、徐々に採用…

Suzuken0331
2日前

Redwood社はGMと組んでバッテリースクラップの再利用を強化へ

バッテリー循環事業を担うRedwoodMaterialsはGMと連携し、GM/LGEで造成した合弁工場(バッテリー製造)から排出されるスクラップの再利用/再循環について提携を深めたとリリ…

Suzuken0331
3日前
1

Teslaが1年ぶりにAuto-Pilotの安全性データ公開へ

Teslaが1年近く休止していたAuto-Pilotに係る安全性レポートの公開を再開しました。 公開休止した時点ではTeslaに不利な状況だったともみられ、データ内容も恣意的な部分は…

Suzuken0331
4日前

米連邦当局がWaymoロボタク調査対象を追加/強化

5月初めに開始されたNHTSAによるWaymoに対する予備調査について、対象事故を追加すると発表がありました。 ロボタクの衝突事故に絡むもので、調査は自動運転に係る障害物回…

Suzuken0331
5日前
1

Motionalは事業再構築でロボタク事業遅延/レイオフ実施へ

Hyundaiの抱える自動運転SW新興であるMotional社は最近の資本移動/増資による再編を経て、事業再構築に乗り出します。 現状の事業は一旦停止してコア技術開発/事業モデル再…

Suzuken0331
5日前
2

Waymoのロボタク事業に対して調査が開始へ

米NHTSAがWaymoの最近の事故に関して調査を開始すると発表しました。 調査対象は22件で日常遣いで発生しうる事象に焦点が当てられており、Cruiseのようにクリティカルなも…

Suzuken0331
6日前
1

FordのBlueCruiseに起因する衝突死亡事件を当局が調査開始へ

Fordが展開する自動運転支援機能である[Blue-Cruise]が関与する衝突事故が立て続けに発生しました。 米国連邦政府は本件に際して当該ソフトウェアの関与度を調査することを…

Suzuken0331
6日前
2

中国で初のSiB利用蓄電装置が開業

中国で初めてSiBを用いた大型蓄電装置/Gridシステムが立ち上がりました。 資源制約の少なさや用途の多さで注目されつつ、大型電極材料が必要なSiBを用いるべく巨大なステー…

Suzuken0331
7日前
5

Bloombergによる2023年のEV販売実績&24年度予測;引き続き堅調

Bloombergが傘下の調査会社を通じてEVの販売実績/要因をリリース。 成長は若干鈍化傾向に入りつつも2023年は1370万台が販売され、2024年は1670万台を予測しており絶対値と…

Suzuken0331
8日前
3

GartnerによるBEVの今後の普及予測と保有コスト

米国の調査会社Gartnerは2027年までに次世代EVが現行のICE車と同等のコストとなり普及促進する可能性があると調査結果をリリースしました。 一方で、EV特有の修理や部材の…

Suzuken0331
9日前
3

英国で自動運転法が成立、定義/責任主体を明確化

英国で先進各国初の自動運転に係る法律が制定されました。 同法では定義/責任主体/許認可などが定められ、多くの国での交通法改正対応ではなく完全に独立した法制定を実現…

Suzuken0331
10日前
2

Jobyが量産に向けた飛行認証を開始へ

eVTOLで先行するJobyが実証試験段階を終了し、量産に向けた試験飛行の実行フェーズに移行すると発表しました。 既に西海岸/NY市で実飛行(有人)も実行しておりUAE(ドバイ)で…

Suzuken0331
10日前
1
中国の自動運転業界の現状を調査/サマってみた

中国の自動運転業界の現状を調査/サマってみた

 中国の自動運転は2023年後半に[政府による要件/規則の公表]や実験運転許可の複数発出などを通じて、EVに次ぐ政府施策として盛り上がってますが、昨今の業界状況はどうなのか少し調べてみました。
 完全自動運転に対する見方は業界内でも分かれますが、当面はADAS販売や他国展開で糊口をしのぎつつ進めて業界を作っていく動きが起こっています。一方で米国での最近のCruiseを取り巻く環境変化に対しては各社

もっとみる
不燃性バッテリー新興のAlsym社が7800万ドル調達

不燃性バッテリー新興のAlsym社が7800万ドル調達

4月初旬、次世代不燃性二次電池(コバルト/リチウム不要)を開発するAlsym Energy社が7800万ドルの調達ラウンドを終了しました。
過酷な環境下での蓄放電を特徴としており、昨今の環境激変の中での稼働や災害後復興支援等で様々な用途が期待されます。

1;Alsym社の資金調達 4/4にボストン本拠のバッテリー新興;AlsymEnergy(コバルト/リチウムを含まない不燃性バッテリー)は780

もっとみる
中古EVの保証延長サービスを展開するAmber-Tech

中古EVの保証延長サービスを展開するAmber-Tech

EVが本格的に普及し始めて6-7年が経って中古市場/アフターサービスなどが着目を浴びつつあります。今回は保証延長サービスを修理事業者と連携して進める米国のAmber-Techを紹介します。
保証期間終了後の修理などはEV所有の地雷原ともみられ、そこに着目したサービスは今後伸びそうです。

1;AmberCareについて Amber社は3/20にTesla保有者向けにAmberCareと呼ぶ保証期間

もっとみる
TeslaのSC-NWの現況と今後について

TeslaのSC-NWの現況と今後について

混迷の度を深めて方向性が良くわからなくなっているTeslaの充電事業について、まとめてみました。
先週末にはTeslaっが解雇従業員を再雇用しようと動いていたり、スタートアップ/エネ各社が人材獲得に乗り出しているなど報道が様々にあります。
いずれにしても北米でのNACSという標準規格という強い武器をTeslaがもっているのは事実、日系メーカーも獲得に名を挙げてもいいのではなかろうかと。

http

もっとみる
Teslaが充電事業チームメンバーの再雇用を加速

Teslaが充電事業チームメンバーの再雇用を加速

充電事業部門を閉鎖して様々な憶測や懸念がなされたTeslaですが、ここ2週間で再組織化を進めるべく解雇者の再雇用に動いています。
雇用数はまだ少ないですが、徐々に採用を進めておりMusk氏の5億ドル投資計画に合せた実装/実行部隊の再結集を狙っています。
結局のところ、部門閉鎖は他部署/関係者へ牽制行為だったことが徐々に明らかになってきました。

https://www.linkedin.com/i

もっとみる
Redwood社はGMと組んでバッテリースクラップの再利用を強化へ

Redwood社はGMと組んでバッテリースクラップの再利用を強化へ

バッテリー循環事業を担うRedwoodMaterialsはGMと連携し、GM/LGEで造成した合弁工場(バッテリー製造)から排出されるスクラップの再利用/再循環について提携を深めたとリリースされました。
Redwood社はEV搭載バッテリーの再利用を主事業として据えますが、同バッテリーの市場放出まで相当に時間がかかるところ、短期的/現実的な事業として工場の製造過程におけるスクラップに目を付けたよう

もっとみる
Teslaが1年ぶりにAuto-Pilotの安全性データ公開へ

Teslaが1年ぶりにAuto-Pilotの安全性データ公開へ

Teslaが1年近く休止していたAuto-Pilotに係る安全性レポートの公開を再開しました。
公開休止した時点ではTeslaに不利な状況だったともみられ、データ内容も恣意的な部分はありますがAuto-Pilotの状況把握に重要なデータなので再開自体は良き事かと。

https://www.tesla.com/VehicleSafetyReport

1;Teslaの安全レポートが再び公開へ Te

もっとみる
米連邦当局がWaymoロボタク調査対象を追加/強化

米連邦当局がWaymoロボタク調査対象を追加/強化

5月初めに開始されたNHTSAによるWaymoに対する予備調査について、対象事故を追加すると発表がありました。
ロボタクの衝突事故に絡むもので、調査は自動運転に係る障害物回避/静止物体認識などのSWの能力に係るものがメインとなるとのことです。
Waymoは本件についても全面協力を表明しており、早々の幕締めと事業化推進を進めたいところかと思われます。

https://static.nhtsa.go

もっとみる
Motionalは事業再構築でロボタク事業遅延/レイオフ実施へ

Motionalは事業再構築でロボタク事業遅延/レイオフ実施へ

Hyundaiの抱える自動運転SW新興であるMotional社は最近の資本移動/増資による再編を経て、事業再構築に乗り出します。
現状の事業は一旦停止してコア技術開発/事業モデル再構築にリソースを注いで、来たるべき自動運転に備えるとのこと。
また、従業員の40%にあたる人員レイオフにも着手しているとのことです。

https://www.autonews.com/mobility-report/s

もっとみる
Waymoのロボタク事業に対して調査が開始へ

Waymoのロボタク事業に対して調査が開始へ

米NHTSAがWaymoの最近の事故に関して調査を開始すると発表しました。
調査対象は22件で日常遣いで発生しうる事象に焦点が当てられており、Cruiseのようにクリティカルなものではないとみられます。
また、早々に調査協力/事業の安全性強調などの発表もしており、Cruiseの轍は踏まないという意識がみて取れます。

https://static.nhtsa.gov/odi/inv/2024/IN

もっとみる
FordのBlueCruiseに起因する衝突死亡事件を当局が調査開始へ

FordのBlueCruiseに起因する衝突死亡事件を当局が調査開始へ

Fordが展開する自動運転支援機能である[Blue-Cruise]が関与する衝突事故が立て続けに発生しました。
米国連邦政府は本件に際して当該ソフトウェアの関与度を調査することを決定しました。
TeslaのFSDに関しては相当に厳しい批判/意見が惹起された自動運転支援、今回の帰趨も注目が集まるところです。

1;連邦当局によるBlue-Cruise調査 NHTSAは複数死者を出した直近2件の衝突事

もっとみる
中国で初のSiB利用蓄電装置が開業

中国で初のSiB利用蓄電装置が開業

中国で初めてSiBを用いた大型蓄電装置/Gridシステムが立ち上がりました。
資源制約の少なさや用途の多さで注目されつつ、大型電極材料が必要なSiBを用いるべく巨大なステーションを建設して実現しました。
12分で[0%→90%]の充電が可能とのことで能力としても相当に高いようです。

1;中国でのナトリウムイオン電池蓄電所の稼働 中国報道によると、中国南方電網儲能が初の主要ナトリウムイオン電池(S

もっとみる
Bloombergによる2023年のEV販売実績&24年度予測;引き続き堅調

Bloombergによる2023年のEV販売実績&24年度予測;引き続き堅調

Bloombergが傘下の調査会社を通じてEVの販売実績/要因をリリース。
成長は若干鈍化傾向に入りつつも2023年は1370万台が販売され、2024年は1670万台を予測しており絶対値として大きく、自動車販売全体のシェアは20%程度にまで進捗。
各地域で販売の濃淡は異なりますが、米国での製造ライン本格稼働を控えており、供給量は相当に増えそうです。

1;2023年のEV販売実績 Bloomber

もっとみる
GartnerによるBEVの今後の普及予測と保有コスト

GartnerによるBEVの今後の普及予測と保有コスト

米国の調査会社Gartnerは2027年までに次世代EVが現行のICE車と同等のコストとなり普及促進する可能性があると調査結果をリリースしました。
一方で、EV特有の修理や部材の高さなどを勘案すると、維持コストが高まって生産コスト低減の効果を喪失する可能性があるとも。
生産コストは当然ながら、修理/維持コストにも目を向けるよう示唆を出しています。

https://www.gartner.com/

もっとみる
英国で自動運転法が成立、定義/責任主体を明確化

英国で自動運転法が成立、定義/責任主体を明確化

英国で先進各国初の自動運転に係る法律が制定されました。
同法では定義/責任主体/許認可などが定められ、多くの国での交通法改正対応ではなく完全に独立した法制定を実現しました。
英国はAIに加え自動運転も国家重点領域として推進/後押ししており、本法もこの流れに沿ったものとみられます。

1;英国での自動運転法成立 5/20に英国王が玉璽を押したことで[自動運転法(Automated Vehicles

もっとみる
Jobyが量産に向けた飛行認証を開始へ

Jobyが量産に向けた飛行認証を開始へ

eVTOLで先行するJobyが実証試験段階を終了し、量産に向けた試験飛行の実行フェーズに移行すると発表しました。
既に西海岸/NY市で実飛行(有人)も実行しておりUAE(ドバイ)でのエアタクシー事業の独占契約を結んでいるJoby、今年と来年で一気に事業化を進めそうです。

1;Jobyの期待量産化フェーズへの移行 5/2にJobyはeVTOL開発の最新状況をリリース、量産前試験の完了と量産に向けた

もっとみる