鈴掛 真

57577の短歌を書く歌人(かじん)です。ワタナベエンターテインメント所属。第17回髙…

鈴掛 真

57577の短歌を書く歌人(かじん)です。ワタナベエンターテインメント所属。第17回髙瀬賞受賞。著書、歌集『愛を歌え』エッセイ集『ゲイだけど質問ある?』他。好きなものは、手ぬぐい、ハロプロ(モーニング娘。箱推し)、エヴァ、昆虫食など。

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    会いたいと 思った数と 同じだけ シロツメクサを 植える庭園 鈴掛真 第一歌集『愛を歌え』収録作品 https://amzn.to/2FJWWnv 5・7・5・7・7=31音の詩「短歌」を キャンバスに刺繍した 『刺繍短歌』シリーズです。 歌人・鈴掛真が ひと針ひと針、想いを込めて刺繍しました。 すべてハンドメイドの一点物です。 裏面に名入れをご希望の方は、備考欄にご記入ください。 送料:無料 サイズ:キャンバス SSM号 227×227×35mm 材質:綿生地、杉キャンバス枠 重さ:180g ※写真の色味が実際の商品と多少異なる場合があります。 ※ハンドメイドのため、返品はご遠慮ください。
    16,000円
    31on|刺繍短歌
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    「月がきれい」大サイズ

    東京は 今夜も月が きれいです。 今もあなたの ことが好きです。 鈴掛真 第一歌集『愛を歌え』収録作品 https://amzn.to/2FJWWnv 5・7・5・7・7=31音の詩「短歌」を キャンバスに刺繍した 『刺繍短歌』シリーズです。 歌人・鈴掛真が ひと針ひと針、想いを込めて刺繍しました。 すべてハンドメイドの一点物です。 裏面に名入れをご希望の方は、備考欄にご記入ください。 送料:無料 サイズ:キャンバス SSM号 227×227×35mm 材質:綿生地、杉キャンバス枠 重さ:180g ※写真の色味が実際の商品と多少異なる場合があります。 ※ハンドメイドのため、返品はご遠慮ください。
    15,000円
    31on|刺繍短歌

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  • 毎日のように手紙は来るけれど #kurukeredo

    短歌、言葉、その周辺の仕事。興味のあることだけやって二十数年生活してきた歌人の、あやまちだらけの毎日を知ることで気持ちがきっと楽になります。正直さでは負ける気がしません。1日ずつのバラ売りも(たまに)しますが、まとめ売りのマガジンは毎日更新をめざしますので、30本とかで700円。更新できなかった日の翌日は、2本更新します。1日あたり24円。

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記事一覧

短歌 新作8首 『老人環の青』

歳月とともに変わってゆく人。街。社会。 人生が終わるときは、変化が終わる瞬間でもある。 そのとき隣にいるのは誰だろうかと想像する。 そんな気分を、8つの短歌で書いて…

鈴掛 真
4日前
9

短歌 新作8首 『ドーパミンの雨』

住んでいる街。流れてゆく時間。出逢って別れてゆく人々。 ときどき現実から目を逸らしたくなる。 けれど、足元をよく見てみれば、思いがけず美しい瞬間に立ち会っているか…

鈴掛 真
1か月前
14

短歌 新作8首 『湿度を上げる』

車に乗っている間は、みんな揃って前方を向いているから、向き合うことはない。 けれど、向き合っていないからこそ見つけられるものもある。 例えばそれは、無防備にうたた…

鈴掛 真
2か月前
9

短歌 新作8首 『何も言わないで。』

相手の気持ちを知りたいと思うとき、つい言葉を求めてしまう。 けれど、無言で読み取れる気持ちもある。 声、顔、仕草……答えは人のあらゆる細部に宿っている。 そんな気…

鈴掛 真
3か月前
14

短歌 新作8首 『橋が無い』

心の中は複雑で、幾重にも連なった壁で覆われている。 守ったり、攻め入ったり。 断片的なひとつずつを掻き集めて近づいてゆく。 そんな気分を、8つの短歌で書いてみました…

鈴掛 真
4か月前
11

短歌 新作8首 『まだ人でいられるうちに』

画面越しの相手から、まるで心の無い機械であるかのように乱雑に扱われるときがある。 けれど時代の波に流されて、ふと自分も同じような扱いを誰かにしてしまっている瞬間…

鈴掛 真
5か月前
18

短歌 新作8首 『最初の傷』

季節は移り変わってゆく。忘れたり、忘れられたり、心も月日とともに変わってゆく。 だから消えないように、記憶を刻む。傷つけたり、傷つけられたりしながら。 そんな気分…

鈴掛 真
5か月前
15

短歌 新作8首 『肉声』

優しさで人に覚えていてもらうのは、案外難しい。 忘れ去られるくらいなら、たまには嫌な人になりきって記憶に残っていたいと思う。 そんな気分を、8つの短歌で書いてみま…

鈴掛 真
7か月前
16

短歌 新作8首 『男友達』

知り合い、先輩、後輩、同僚、友達。 固定された関係性を、揺り動かしたくなるときがある。 あるいは、知らぬ間に形を変えているときもある。 いずれにしても、できるだけ…

鈴掛 真
8か月前
22

短歌 新作12首 『どんな地獄でも』

万物は、捉え方によって善にも悪にもなる。 ある人には天国でも、ある人には地獄に見えているかもしれない。 たとえ万人が悪人だと罵ろうとも、あなたにとっての善人でいた…

鈴掛 真
9か月前
19

短歌 新作8首 『黒い星』

街の喧騒に佇んでいると、自分は本当にここで存在しているのか、不安に思うときがある。 誰も見てくれていなくても、誰にも感謝されなくても、きっと明日は今日より良い日…

鈴掛 真
11か月前
16

短歌 新作8首 『春またやって来るのに』

また次の機会に、また次回に、と未来に期待してしまうけれど、同じ瞬間は二度と戻って来ない。 ゆるやかに変わっているはずの季節の中で、ふと、なぜだか昨日までとはまる…

鈴掛 真
1年前
13

短歌 新作8首 『メジャーコード』

明と暗。美と醜。幸と不幸。 物事は表裏一体で、うまい話には必ず裏がある。 それでも、ひとときの快楽にふと手が伸びてしまう。すべてわかっていながらも。 そんな気分を…

鈴掛 真
1年前
17

店のトイレで紙が無い。そのとき俺は……

他人ごとだと思っていた。 コメディドラマやコントでは何度か見たことがあるあのシチュエーションが、まさか自分の身に降りかかるなんて思いもしなかった。 実際にその場面…

鈴掛 真
1年前
21

短歌 新作8首 『何もいらない』

幸福を感じている間は、目に見えるものや、聞こえてくる音がすべて美しく思える。 陽の光。木々の緑。風の音。冷たい雨。君と僕。 すべてが調和しひとつになって、君と僕は…

鈴掛 真
1年前
17

短歌 新作8首 『イエス・オア・ノー』

伝えたい想いを届けるために、相応しいただひとつの言葉を膨大な数の中から探し出す。 けれど、どんなに言葉を紡ぐより、たったひとつの仕草ですべてが伝わることもある。 …

鈴掛 真
1年前
18
短歌 新作8首 『老人環の青』

短歌 新作8首 『老人環の青』

歳月とともに変わってゆく人。街。社会。
人生が終わるときは、変化が終わる瞬間でもある。
そのとき隣にいるのは誰だろうかと想像する。
そんな気分を、8つの短歌で書いてみました。

第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。
もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。
あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の名言が、ここにある。」と太鼓判を押してくださった、295の短

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短歌 新作8首 『ドーパミンの雨』

短歌 新作8首 『ドーパミンの雨』

住んでいる街。流れてゆく時間。出逢って別れてゆく人々。
ときどき現実から目を逸らしたくなる。
けれど、足元をよく見てみれば、思いがけず美しい瞬間に立ち会っているかもしれない。
そんな気分を、8つの短歌で書いてみました。

第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。
もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。
あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の名言が、ここにあ

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短歌 新作8首 『湿度を上げる』

短歌 新作8首 『湿度を上げる』

車に乗っている間は、みんな揃って前方を向いているから、向き合うことはない。
けれど、向き合っていないからこそ見つけられるものもある。
例えばそれは、無防備にうたた寝する横顔だったりする。
そんな気分を、8つの短歌で書いてみました。

第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。
もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。
あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の名言

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短歌 新作8首 『何も言わないで。』

短歌 新作8首 『何も言わないで。』

相手の気持ちを知りたいと思うとき、つい言葉を求めてしまう。
けれど、無言で読み取れる気持ちもある。
声、顔、仕草……答えは人のあらゆる細部に宿っている。
そんな気分を、8つの短歌で書いてみました。

第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。
もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。
あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の名言が、ここにある。」と太鼓判を押して

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短歌 新作8首 『橋が無い』

短歌 新作8首 『橋が無い』

心の中は複雑で、幾重にも連なった壁で覆われている。
守ったり、攻め入ったり。
断片的なひとつずつを掻き集めて近づいてゆく。
そんな気分を、8つの短歌で書いてみました。

第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。
もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。
あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の名言が、ここにある。」と太鼓判を押してくださった、295の短歌で綴っ

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短歌 新作8首 『まだ人でいられるうちに』

短歌 新作8首 『まだ人でいられるうちに』

画面越しの相手から、まるで心の無い機械であるかのように乱雑に扱われるときがある。
けれど時代の波に流されて、ふと自分も同じような扱いを誰かにしてしまっている瞬間に気づく。
そんな気分を、8つの短歌で書いてみました。

第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。
もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。
あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の名言が、ここにある。

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短歌 新作8首 『最初の傷』

短歌 新作8首 『最初の傷』

季節は移り変わってゆく。忘れたり、忘れられたり、心も月日とともに変わってゆく。
だから消えないように、記憶を刻む。傷つけたり、傷つけられたりしながら。
そんな気分を、8つの短歌で書いてみました。

第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。
もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。
あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の名言が、ここにある。」と太鼓判を押してく

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短歌 新作8首 『肉声』

短歌 新作8首 『肉声』

優しさで人に覚えていてもらうのは、案外難しい。
忘れ去られるくらいなら、たまには嫌な人になりきって記憶に残っていたいと思う。
そんな気分を、8つの短歌で書いてみました。

第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。
もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。
あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の名言が、ここにある。」と太鼓判を押してくださった、295の短歌で綴

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短歌 新作8首 『男友達』

短歌 新作8首 『男友達』

知り合い、先輩、後輩、同僚、友達。
固定された関係性を、揺り動かしたくなるときがある。
あるいは、知らぬ間に形を変えているときもある。
いずれにしても、できるだけ美しい形であったならいいなと思う。

そんな気分を、8つの短歌で書いてみました。

第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。
もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。
あの俵万智さんが帯文で「今を生

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短歌 新作12首 『どんな地獄でも』

短歌 新作12首 『どんな地獄でも』

万物は、捉え方によって善にも悪にもなる。
ある人には天国でも、ある人には地獄に見えているかもしれない。
たとえ万人が悪人だと罵ろうとも、あなたにとっての善人でいたい。

そんな気分を、12の短歌で書いてみました。

第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。
もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。
あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の名言が、ここにある。」

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短歌 新作8首 『黒い星』

短歌 新作8首 『黒い星』

街の喧騒に佇んでいると、自分は本当にここで存在しているのか、不安に思うときがある。
誰も見てくれていなくても、誰にも感謝されなくても、きっと明日は今日より良い日だと、道端の空き缶を拾ってゴミ箱に入れてみたりする。

そんな気分を、8つの短歌で書いてみました。

第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。
もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。
あの俵万智さん

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短歌 新作8首 『春またやって来るのに』

短歌 新作8首 『春またやって来るのに』

また次の機会に、また次回に、と未来に期待してしまうけれど、同じ瞬間は二度と戻って来ない。
ゆるやかに変わっているはずの季節の中で、ふと、なぜだか昨日までとはまるで違う心持ちの自分に気づく。

そんな気分を、8つの短歌で書いてみました。

第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。
もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。
あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の

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短歌 新作8首 『メジャーコード』

短歌 新作8首 『メジャーコード』

明と暗。美と醜。幸と不幸。
物事は表裏一体で、うまい話には必ず裏がある。
それでも、ひとときの快楽にふと手が伸びてしまう。すべてわかっていながらも。

そんな気分を、8つの短歌で書いてみました。

第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。
もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。
あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の名言が、ここにある。」と太鼓判を押してく

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店のトイレで紙が無い。そのとき俺は……

店のトイレで紙が無い。そのとき俺は……

他人ごとだと思っていた。
コメディドラマやコントでは何度か見たことがあるあのシチュエーションが、まさか自分の身に降りかかるなんて思いもしなかった。
実際にその場面に遭遇したとき、「人はこんなにも冷静さを失ってしまうのか」と愕然とした。

その日は、友人と2人で飲食店に入った。
昭和の時代からあるような昔ながらの飲食店だ。

食事を終えたとき、急に腹の調子が悪くなってきた。
水っぽいアレがすぐそこま

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短歌 新作8首 『何もいらない』

短歌 新作8首 『何もいらない』

幸福を感じている間は、目に見えるものや、聞こえてくる音がすべて美しく思える。
陽の光。木々の緑。風の音。冷たい雨。君と僕。
すべてが調和しひとつになって、君と僕は今、世界を取り巻く中心にいる。

そんな気分を、8つの短歌で書いてみました。

第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。
もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。
あの俵万智さんが帯文で「今を生きる

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短歌 新作8首 『イエス・オア・ノー』

短歌 新作8首 『イエス・オア・ノー』

伝えたい想いを届けるために、相応しいただひとつの言葉を膨大な数の中から探し出す。
けれど、どんなに言葉を紡ぐより、たったひとつの仕草ですべてが伝わることもある。
話したり、黙ったりしながら、答えを探すのはいつも手探り。

そんな気分を、8つの短歌で書いてみました。

第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。
もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。
あの俵万

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