【⚽️日本サッカーを愛そう】【考察🤔】J2強奪系チームの現在(いま)。
期せずして、数年ほどJ2リーグをウォッチしています!
”推しているチームが降格する”とは、経験した者にしか理解できない何とも言えぬ絶望感があります。
加えて、国内最高峰リーグで戦えなくなってしまうという閉塞感。
あちら側に残れなかったという屈辱感。
どんなに素晴らしいゲームでもJリーグタイムで一切取り上げられないという疎外感。
・・・辛い。
しかし、
これにまつわる全てが断腸たる思いだったかと言われれば必ずしもそうとは言えません! まぁ新たな発見もあったわけです。
スタグルが美味いとか。アウェイの雰囲気が良いとか。そして何より、熱い選手が多いとか。
そう。J2リーグには熱い選手が多いんです!
振り返れば毎節、自チームの勝利を願いつつも相手チームの中に良い選手を探している自分がいたりして。
「あぁ、きっと彼は個人昇格するんだろうな。」と。
そんでもってこの感情は、決して個人的な妄想じゃないってのが証明されてきました。
他でもありません。
ここ数年、J2の有望選手を積極的に獲得していた2つのチームがあるんです!!
今回はですね、
その2つチームがどんな経緯で、どんな選手を獲得してきたかってのを整理して、今後のトレンドを探ってみようかなと思います!
「個人昇格」というのはリーグの流れを探るうえで、今やかなり重要な要素になっていますからね。
今回の振り返りをぜひ参考にしてもらえれば!と思います。
それでは早速行ってみましょう。
■セレッソ大阪の場合
ここのところJ2の有望選手発掘に余念が無かった一つ目のチーム。それはセレッソ大阪。
セレッソと言えば、
思い出されるのが高額投資したフォルランの不発、ロティーナ、クルピらの度重なる監督解任。違約金だけでも相当の支出があったと見え、私のチェックによると今なお債務超過中だったりします。
そんな赤字クラブが、再建を懸けて比較的サラリーの安いJ2選手に触手したというのは想像に難くありません。
まずは2021年から振り返ってみます。
・2021シーズンのセレッソ大阪
金沢から獲得した加藤陸次樹はホンモノでした。
個人的には、
加藤選手の成功体験がセレッソのJ2選手獲得を加速させたように思います。その証拠に、翌年はかなり的を得た新戦力獲得を成し遂げています。
・2022シーズンのセレッソ大阪
徳島から鈴木徳真を、山形から中原を、長崎から毎熊を、岡山から上門をと、日本全国津々浦々からJ2の主役級の選手をゲット。しかも複数年契約を結ぶ熱心ぶり。
これにはさすがの私自身も唸らずにはいられませんでしたね。いずれも自チームに欲しいと思っていた選手ばかり。
むむむ。良いセンスしてやがる、と。
そして、
すっかりチームの主力にまで成長した加藤陸次樹を広島に売却。安く買うだけでなくレバレッジで利益を得ることにも成功。
出て行ってしまった主力選手の補填は・・・やはりJ2からの強奪劇。
・2023シーズンのセレッソ大阪
やってますねやってますね。
しかしもはや誰も驚かない。お家芸と化したJ2からセレッソへの移籍。
特に毎熊晟矢の日本代表選出はこれを加速させる要因になったと想像します。つまり、キャリアアップの期待できる転職先としてセレッソは実に魅力的な会社となったわけです。
引き抜かれる側のサポーターの心情はさておき・・・野心ある選手とチームにとって良好な関係を築いたのが近年のセレッソと言えます。
そうして迎える2024新シーズン。
果たして今回はどんな選手を引き上げるのかなーと思ったら、少しだけ様相が変わってきてますね。
・2024シーズンのセレッソ大阪
ここまで目立ったJ2からの強奪は見られず、
その代わり平野佑一(浦和)、登里享兵(川崎)、田中駿太(札幌)など、J1の主力級を引き抜くことに成功。
逆に、
中原(2023年に東京Vにレンタル)の鳥栖完全移籍、鈴木徳真のガンバ完全移籍と、かつての加藤と同様に獲得してきた選手の売却に成功。ここにきて商魂をも発揮する展開に。
セレッソはJ2に目を向けることで、競技的にもビジネス的にもその歯車を確実に好転させたと言えると思います。
そんでもって今シーズンも小菊体制は健在。
今のところ動きは少ないですが、必ずどこかでJ2を震撼させる強奪劇があるだろうなと、個人的には睨んでいます。
まだまだやるよ。セレッソは。
一方で、
■浦和レッズの場合
時を同じくしてJ2有望選手の獲得に余念が無かったのが浦和レッズ。
この頃はセレッソと浦和の獲得合戦に見えたほど。実際に強奪した選手はこんな感じ。
・2021シーズンの浦和レッズ
こちらも唸らずにはいられない人選。
平野選手は水戸の心臓ともいえるいぶし銀だったし、明本選手は栃木のアカデミー出身のバンディエラ候補。
良いとこ見てますね~しかし。と言いたいところですが浦和はセレッソとはまた違った裏事情があったんですよね。
それがコレ。
徳島を4年率いてJ1昇格を果たした名将・リカルドロドリゲスの2021シーズンの就任。そりゃ知ってますよ。J2の良い選手を!!
翌年もバンバン連れてきます。
・2022シーズンの浦和レッズ
松崎、知念は個人的にも絶対に個人昇格するだろうと思っていた選手。そして遂には徳島時代の盟友であった岩尾憲までも古巣から引き抜いてしまいました。
しかし、
セレッソと浦和の大きな違いはリカ将がチームを去ってJ2からやって来た選手が機会を失ってしまったこと。
小泉、岩尾らは今なお主力ではあるものの、平野はセレッソへ、松崎は(仙台経由で)清水へ、知念は仙台へと、いずれも出場機会を求める移籍をすることとなりました。
そして、
・2024シーズンの浦和レッズ
奇しくもセレッソと同様に今シーズンの浦和は、
渡邊凌麿(FC東京)、前田直輝(名古屋)、石原広教(湘南)などJ1の主力級を引き抜くことに成功。
J2からですが実績十分のチアゴサンタナ(清水)の獲得にも成功。
ていうかこちらはもともと資金の潤沢なクラブですからね。
リカ将の影が無くなった時点でJ2からの際立った強奪は減っていくのだと予想されます。
■そして今、
一見、強奪合戦を繰り広げていたように見えたセレッソと浦和。
しかし背景とその後の経緯は割と対照的でセレッソの方が一貫性があったと言えそうです。
しかしながら浦和も天皇杯制覇とACLを経験しているわけで、移籍先としてどちらが良かったかは言い切れない気もします。
共通して言えることを探すとするならば、やはり個人昇格には夢があるんだな、と。
今後個人昇格を狙う選手にとって、
どんな状況のチームに引き抜かれることが自分にとってベターかを知るにはとても有効な両チームの実績ではないかと、そんな風に感じています。
そして、
それぞれの経緯はあるもののセレッソも浦和もJ2からの強奪について少しトーンが下がっているのが実態。
ではその代わりにJ2選手の個人昇格を促進しているのは果たしてどこのクラブなのだろうか?
資金的に潤沢ではなく、J1から主力級の選手を獲得するほどの訴求力が無い。まさにこれからチームを再構築しようとしているクラブ。
ズバリ!
それって東京ヴェルディとジュビロ磐田ではないかなと個人的には見えています。いずれも来シーズンからカテゴリーを上げて戦う両チーム。
ヴェルディは千葉から見木選手、いわきから河村選手とチームの心臓ともいえる主力級をゲット。
磐田は、
熊本から平川選手、大分から高畑選手とこちらもJ2ではお馴染みの主力級をゲット。
両チームに言えると思うんですけど、
これだけの選手が選んでくれるクラブになるわけですよ。昇格って。
先駆者であるセレッソも浦和もJ2から選手を得て成長させ、タイトルマッチを戦うまでになっています。
もちろんそれだけが要因ではありませんが、J2から強奪して来てもらった選手をチームにフィットさせ、期待通りに活躍させることが出来るかってのは残留だったりカップ戦のタイトル争いをするうえで重要なファクターになると言える気がします。
第二の毎熊晟矢を作り上げるのはどのチームか。
J2の選手には夢があります。
今シーズンもそんな視点でリーグを見れば、また違ったワクワクがあるかもしれません。期待しましょう。
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!
ちなみに、
その他 注目の若手個人昇格組はこちら。
J2 No.1銘柄ともいえる長谷川選手をGETしたのは新潟!
大卒2年目の日本代表選手は川崎へ。
同じく甲府から守備の要も。。
個人的に好きな選手だった高速ウィンガーは名古屋へ。
藤次郎さんとどう共存する!?
江川・植中・加藤に続き・・・長崎からも続々と選手が引き抜かれていますね。
実況から「ウェービス」と聞こえたらそれは助っ人外国人ではなく上夷選手です!
いわきも良い選手が多いですからね・・・続々と。。
島村選手は間違いなく通用すると思います!
ガンガン強奪されてんじゃん!!
…とも思いますけど、これに負けないぐらいまた湧き出てくるのがJ2なのだ🔥🔥
引き続きチェックします!
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