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ぼやけた世界がちょうどいい

私は視力0.1以下だ。
外に出るにはメガネが必須。

でも、必要ない時は外でも外している。
見えすぎる世界が疲れるのだ。

満員電車なんか、特にはっきり見たくない。人々が肩を密集させながら辛い表情をしている姿、顔にも出さないが苛立った雰囲気。

見たくなくても入ってくる。

世の中、見たくないのに見えてしまうものが案外多いものだ。美しいものももちろんたくさんあるが。

私の目が悪いのは、見たくないものが世の中に多いからという理由もあるのかもしれない。

私よりもっと目が悪い父も、人の感情に共鳴しやすい。父は田舎の地元に帰って農業をしている。

彼は東京で働いていた時より幸せそうだ。私も田舎に暮らした方が合っているような気がするんだ。そうしたら自分の目も精神も犠牲にしなくて良いと思う。

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