近所の愛しい鶯たち
「ほーほけきょ」
鶯の声だ。
朝日が昇る前、空がうっすらと明るくなってきた頃、あたりから鶯の声が聞こえ始める。何匹かうちの前の木に住んでいるのだろう。
その後、夕方まで絶え間なく鳴いている。
たまに日が落ちた後も鳴いている鶯がいる。
たまに鳴き続けて疲れたり嫌にならないのだろうかと思うが、そんなことはお構いなしに、一生懸命朝から晩まで張りのある美しい声で鳴き続ける。あんな小さい体からよくあそこまでの声量が出せるなあ。
我ながら、うちの前の鶯の声の美しさとテンポ感、リズムのバリエーションの多さはなかなか出せないと思っている。同じリズムで鳴いていると思ったら、たまに変化球を入れてくる。まるで鳥の演奏を聴いているみたい。
そんな鶯たちの声も最近聞こえなくなってきた。無事にパートナーが見つかり、赤ちゃんのために必死に子育てをしているのだろうか。あの声は人間も魅了するのだから、メスも惚れてしまうだろう。
美しい声が聞こえないのは寂しいが、
鶯が無事パートナーを見つけて子育てをしていると思うとホッとする。良かったねと。
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