CHIHIRO|エッセイスト

「読むとホッとする」「情景が浮かぶ世界観が好き」と言ってもらえる文章を書き続けています…

CHIHIRO|エッセイスト

「読むとホッとする」「情景が浮かぶ世界観が好き」と言ってもらえる文章を書き続けています。チャイにはカルダモンを入れたい派。web media企業でライターとして勤務中。石川県在住、2児の母。

マガジン

  • 学びになる文章の書き方

    どんな風に書いたらいいのか…と悩んだ時に読み直す記事です。とっても勉強になります◎

  • 心の拠り所

    文章を書くとは…という振り返り場所。心の拠り所、目指したい人たちのnoteを集めました。

  • 言語化カフェのこと

    言語化カフェへの想いや、実際に参加してくださった方の読み物をまとめています。

  • 読書感想文

    読んだ本の感想を書いています。ネタバレ注意です。

  • 子育てエッセイ

    自分で書いた子育てに関するエッセイで、特にお気に入りをまとめました。

記事一覧

固定された記事

文章が腐る。

吉本ばななさんの著書『小説家としての生き方100箇条』に、くり返し、くり返しでてきた「文章が腐る」という言葉。 この言葉が目に入るたびに、居心地が悪くなってくる。 …

ちょっぴり老眼きてるかもだけど、わたしは物書きになりたいの。

またダメだった。今回の業務委託は6ヶ月で終わった。 「ライターになりたい」 そう思ってスタートさせた業務委託やクラウドソーシングでの記事執筆。 Instagramで知り合…

有料noteが全然売れなかった私に届いたギフト

ほぼ初となる有料noteを書いてみた。 でも、全然売れない。 スマホのホームボタンにあるnoteのアプリを何度も確認してしまう。 誰かが買ってくれたかな。 「いいね」は…

「子どもを産んで後悔した」と思ったら。

そんなふうに思ったこと、ありませんか? 私はあります。 上の子が3歳くらいになるまでは、本当によく思っていました。 スヤスヤ眠る息子の寝顔を見ながらそんなことを…

300

その満足で満足なのか。個人事業主は廃業したけど私らしく生きるキモチは変わらない。

毎月気づきと学びでいっぱいのWLCのセミナー。 アーカイブで参加した今回のテーマは 「JOYFUL BUSINESS MINDSET」。 よく聞く言葉になったマインドセットですが、「マイ…

自分が読みたいものを書ける自分

私のnoteとInstagramを両方フォローしてくれている稀有な方がいる。そのフォロワーさんが2年半前に書いた記事に「いいね♡」を押してくれた。 何を書いたのかまったく覚え…

期待値が高いのは嬉しいから。

あれ、私ったら結構いっぱいいっぱいだったんだ。 久しぶりに職場に行って気づいた。 「期待値ばかり高くなって、ちゃんと声を聞けてなかったよね。仕事量を増やしちゃっ…

書きたいのに書けなくなったら、自分への問いかけを変えてみる。

書きたいのに、書けない。そんなとき、ありませんか。 「書きたい」は「伝えたい」と言い換えることもできます。相手は特定の誰かかもしれないし、自分自身かもしれない。…

300

余白の時間もTO DOのうち。娘の衝撃的な一言から気づけたこと。

「ママは、どうやったら、わらうの?」 先月、下の娘が放った一言は、かなり痛かった。 「え、いつも笑ってるよ」と言ったものの、娘の困り顔を見ると自信がなくなる。 …

「それいいね」から「これよかったよ」の自分になる。

買ったばかりの雑誌が紹介されているpodcast が偶然流れてきたり、 フィンランドへ行った人の旅の記録がnoteにぽこっとあがってきたり、 自分がいいなと心揺れたモノと重…

アートはわからなくても大丈夫。「学芸員しか知らない美術館が楽しくなる話」を読んで。

・美術館に行くのは嫌いではないけれど、どうやって楽しんだらいいのかイマイチわからない。 ・アートの知識も作品の背景も知らないから、とりあえず解説を読んでみるけど…

29年ぶりの試み。スキー場でアイスを食べたくなる人の気持ちが理解できた日のこと。

このセリフを言うのが、毎回面倒だった。 雪国北陸に住み着いて17年。海なし山なし関東平野育ちの私は、毎年やってくる冬が憂鬱でならなかった。 鰤起こしと言われる、冬…

美しさと恐ろしさは両立するのか。千早茜さんの「魚神」を読んで

「美しい」という言葉を最後に使ったのはいつでしょうか。 「かわいい」とか「きれい」といった言葉はカジュアルに、そして日常的に使うけれど、「美しい」という言葉は、…

やらされてる感がないことが、納得感と結果につながるという個人的な発見。

これは誘導瞑想での言葉。そんな風に問われたら、何を思い浮かべますか? 誘導瞑想とは 誘導瞑想とはガイドがある瞑想のこと。つまり、人の声やナレーションなど、ガイド…

廃業届を提出してきました。

2022年1月に提出した開業届。2年後の2024年1月に出したのは「廃業届」でした。 提出理由は、「ここで書いていこう」と思える場所が見つかったからです。 廃業届の提出は…

「ほぼ日手帳」デビューして思うこと。

ほぼ日手帳は、発売して20年超のロングセラー手帳。 「なんかいいなぁ」「使ってみたいなぁ」と憧れを募らせながらも、なかなか手が出ない存在でした。 初めて目にした…

固定された記事

文章が腐る。

吉本ばななさんの著書『小説家としての生き方100箇条』に、くり返し、くり返しでてきた「文章が腐る」という言葉。 この言葉が目に入るたびに、居心地が悪くなってくる。 それはきっと、これと同じくらい破壊力のある言葉を私は聞いたことがあって、そのときの感情も一緒に引き出されるから、敏感になっているのかもしれない。 それは 「ゴミみたいな文章を書きたくない」 という言葉。  とあるライティングコミュニティに入っていたときに、10年戦士のプロのライターさんがいっていた言葉だ。

ちょっぴり老眼きてるかもだけど、わたしは物書きになりたいの。

またダメだった。今回の業務委託は6ヶ月で終わった。 「ライターになりたい」 そう思ってスタートさせた業務委託やクラウドソーシングでの記事執筆。 Instagramで知り合った個人事業主の方は、1年くらいは続いたけど、チャットだけのやり取りでいつしか認識の齟齬が生じるようになり、契約終了となった。 去り際に送られてきた 「あなたじゃなくても、他に書いてくれる人はいますから」 の一言は、何か不都合なものを飲み込んでしまったかのような重苦しさを、胃の辺りに残した。 そ

有料noteが全然売れなかった私に届いたギフト

ほぼ初となる有料noteを書いてみた。 でも、全然売れない。 スマホのホームボタンにあるnoteのアプリを何度も確認してしまう。 誰かが買ってくれたかな。 「いいね」は押してくれたかな。 期待を込めてアプリボタンを押すが、通知を示すベルマークは静かなまま。赤い数字のアイコンはもちろん、つかない。 「いいね」もいつもより少ないってことは、無料の部分にも満足してもらえなかったのかな。 何がいけなかったんだろう。 公開してから、四六時中、ずーっと考えているけどわからな

「子どもを産んで後悔した」と思ったら。

そんなふうに思ったこと、ありませんか? 私はあります。 上の子が3歳くらいになるまでは、本当によく思っていました。 スヤスヤ眠る息子の寝顔を見ながらそんなことを思う自分に気づいた時の罪悪感。 自分はなんて最低な母親なんだろう。母親失格だ。ずっとそんなふうに思っていました。 だってそうでしょう。 自分で子どもを持つことを望んで、お腹を痛めて産んだのに、産まなければよかったなんて。最低最悪にも程がある。だから誰にも言えなかった。 そう思うことさえ、いけないことだと思

有料
300

その満足で満足なのか。個人事業主は廃業したけど私らしく生きるキモチは変わらない。

毎月気づきと学びでいっぱいのWLCのセミナー。 アーカイブで参加した今回のテーマは 「JOYFUL BUSINESS MINDSET」。 よく聞く言葉になったマインドセットですが、「マインドセットって何?」と聞かれたら、すぐ答えられますか?? 私なりの答えは「心の在り方」です。 もう少し具体的に言うと、「一人の人間の中にある無意識の思考パターン」。 どんなマインドセットを持っているかで 行動の結果が変わるから、ビジネスはもちろん、パートナーシップや子育て、 どんな人

自分が読みたいものを書ける自分

私のnoteとInstagramを両方フォローしてくれている稀有な方がいる。そのフォロワーさんが2年半前に書いた記事に「いいね♡」を押してくれた。 何を書いたのかまったく覚えていない。自分の書いたものなのに、第三者の気分で読み始める。そして思った。 2年半前の私の文章、瑞々しいなぁ。まっすぐだ。 今の私はブレている。迷いながら書いている。 見られること、読まれることに意識が向き過ぎているのかもしれない。 それは悪いことなのか?というと、そうでもないと思う。その視点は

期待値が高いのは嬉しいから。

あれ、私ったら結構いっぱいいっぱいだったんだ。 久しぶりに職場に行って気づいた。 「期待値ばかり高くなって、ちゃんと声を聞けてなかったよね。仕事量を増やしちゃってしんどかったよね」 そう声をかけられ、ホッとしている自分がいた。 そうか、私ったら期待にこたえようとしすぎてたのか。結構いっぱいいっぱいだったんだな。 そう気づいたら、ようやく息を吐けた気がする。 ちょっとオーバーペース気味だったことに気づいてくれた上司。抱え込んでしまう悪い癖が出ちゃったみたい。 新生

書きたいのに書けなくなったら、自分への問いかけを変えてみる。

書きたいのに、書けない。そんなとき、ありませんか。 「書きたい」は「伝えたい」と言い換えることもできます。相手は特定の誰かかもしれないし、自分自身かもしれない。 でも、書けない。言葉にできない。この状態は「すごく」ではないけれど、「ちょっと」しんどいですよね。 私はメディア企業で商業的な記事を書いていますが、noteで個人的な文章も書きます。 今回はどちらかというと、後者視点で「書きたいのに、書けない!」となったときに、役に立つコツをまとめました。お役に立てたら嬉しい

有料
300

余白の時間もTO DOのうち。娘の衝撃的な一言から気づけたこと。

「ママは、どうやったら、わらうの?」 先月、下の娘が放った一言は、かなり痛かった。 「え、いつも笑ってるよ」と言ったものの、娘の困り顔を見ると自信がなくなる。 子どもの前ではいつも笑っていたいし、そうしてると思ってたのに。実際は違ってたみたいだ。 その理由は、しばらく分からなかった。この気づきを得るまでは。 3月のとある金曜日。この2ヶ月半を振り返る機会があった。定期的に振り返りをしていたつもりだったけど、もう一歩踏み込んで、自分を省みる機会になったなと思う。 私

「それいいね」から「これよかったよ」の自分になる。

買ったばかりの雑誌が紹介されているpodcast が偶然流れてきたり、 フィンランドへ行った人の旅の記録がnoteにぽこっとあがってきたり、 自分がいいなと心揺れたモノと重なる瞬間があると、まるでその選択をした自分に「いいね」と後押しされた気持ちになる。 「あなたはそれでいいんだよ。その道を進んでいいんだよ」と、ちょっと大げさだけど、祝福されているようなそんな気持ちにさえなる。 これは、自由とクリエイティビティの代名詞ともいえるココさんのメルマガの言葉。 今はどこに

アートはわからなくても大丈夫。「学芸員しか知らない美術館が楽しくなる話」を読んで。

・美術館に行くのは嫌いではないけれど、どうやって楽しんだらいいのかイマイチわからない。 ・アートの知識も作品の背景も知らないから、とりあえず解説を読んでみるけど、頭に残らない。 ・「なんかステキだなぁ」って思うけど、それで終わってしまう。 これ全部、私のことです。 美術の成績はずっとオール3。 描けるイラストはアン○ンマンと似ていないドラ○もんくらい。 ささーっとイラストを描ける人を見ると、心の底から羨ましく思っていました。 そのせいか、アートへの敷居はすごく高くて、普

29年ぶりの試み。スキー場でアイスを食べたくなる人の気持ちが理解できた日のこと。

このセリフを言うのが、毎回面倒だった。 雪国北陸に住み着いて17年。海なし山なし関東平野育ちの私は、毎年やってくる冬が憂鬱でならなかった。 鰤起こしと言われる、冬に鳴り響く雷。 朝になっても薄暗く、灰色の雲で覆われる空。 じめじめとした曇天のため、いつも室内干しの洗濯物。 住み出した当初は、心の中で毎日この環境に悪態をついていた気がする。そのせいか、ウィンタースポーツを楽しもうという気も起こらなかった。 だけど住めば都というもので、だんだんとこの場所が好きになっていっ

美しさと恐ろしさは両立するのか。千早茜さんの「魚神」を読んで

「美しい」という言葉を最後に使ったのはいつでしょうか。 「かわいい」とか「きれい」といった言葉はカジュアルに、そして日常的に使うけれど、「美しい」という言葉は、あまり耳にしない気がします。そして自分の口から出るには、どうも似つかわしくない言葉だなぁと感じています。 だけどこの小説を一言で紹介するとしたら、「怖いもの見たさで夫のLINEを盗み見するような後ろめたさと、モヤのかかった夢の中にいるような感覚に陥る、怖くて美しい小説です」というかもしれません。 注)夫のLINEは

やらされてる感がないことが、納得感と結果につながるという個人的な発見。

これは誘導瞑想での言葉。そんな風に問われたら、何を思い浮かべますか? 誘導瞑想とは 誘導瞑想とはガイドがある瞑想のこと。つまり、人の声やナレーションなど、ガイドに沿って行う瞑想を指します。 声かけをしてくれるので、その問いに集中できるし、余計な雑念が浮かびづらいなと感じています。呼吸に集中もしやすい。 「輝いていた頃」ということは、もう一度戻りたい頃とも言えますよね。私の場合、いつも思い浮かべるのは、大学時代です。 大好きだったスペイン語やラテンアメリカ文化を好きなだ

廃業届を提出してきました。

2022年1月に提出した開業届。2年後の2024年1月に出したのは「廃業届」でした。 提出理由は、「ここで書いていこう」と思える場所が見つかったからです。 廃業届の提出は、開業届と同じくらい、あっけなく完了。私の個人事業主としての活動は、2年で終了となりました。 そもそも。 そもそも、なぜ開業届を出したのかというと、ライターになりたかったから。つまり書くことを仕事にしたかったからです。コネも経験も資金もない私は、その時点の私ができることとして、自分の好きなことや情熱

「ほぼ日手帳」デビューして思うこと。

ほぼ日手帳は、発売して20年超のロングセラー手帳。 「なんかいいなぁ」「使ってみたいなぁ」と憧れを募らせながらも、なかなか手が出ない存在でした。 初めて目にしたのは、確か大学2年生のとき。 肩までのゆるふわパーマが似合う、小動物みたいな可愛い同級生が使っていて「私もあんな手帳を持ちたいなぁ」と思っていました。 と同時に、あの子には似合うけど、私は使いこなせないかもなぁ…とも。 当時の私は、無印良品の100円手帳をカスタマイズして使っていました。 それはそれで楽