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「提案」しだしたら、依頼が増えた話

最近、音楽クリエイターの依頼量がかなり増えておりまして。このお仕事を始めた1年前と比べると受注件数は約7倍。

なぜ、こんなことになっているのかと言いますと、実はちょっとしたロジックがあるんですよね。依頼が来るのを、待っているだけでは受注につながりません。

クリエイターの皆さまの情報発信には日頃から助けられております。今回は、そのお礼を兼ねて、僕のちょっとした受注テクニックをご紹介したいと思います。

ちなみに、僕自身本業は20年近く営業マンとして毎日会社に勤めております。おかげさまで昨年度もトップセールスを納めることができました。売り手と買い手に関するノウハウはそれなりに持っていますので、お役立ていただければ嬉しいです。



音楽だって、「営業力」は必要

「クリエイティブなものを作っていれば、そのうち依頼がくるさ。オレの音楽を聴いて、欲しい人だけ買えばいいよ」

このようにお考えのクリエイターさんは、そっとページを閉じてください。あくまでも、定期的な依頼を呼び込むための、僕の考えるプロセスです。いわゆるフロービジネスなので、ストック型には合わないでしょう。

フロー型は、営業力や外的要因がとても大切ですから、ぜひ今依頼につながらなくてお困りの方は読んでみてくださいね。



判断基準は、クオリティを保ちつつ「低予算」が多い。


さて、この1年ある程度の色々なご依頼を頂くようになりました。みなさん作品のクオリティや、予算、納期だったりと数多くあるクリエイターから選ぶ基準はさまざまです。

特に、一個人としてご依頼する場合には「予算」が判断基準のトップに来るようで。ある程度のクオリティを保っていれば、予算が安く済めば嬉しいとのことです。

しかし、この「予算」も安ければ良いと言ったものでもなく、いわゆる相場よりかなり下がると逆効果なパターンもあります。買う側の心理としては、相場を大きく下回ると警戒心が高まる場合も否めません。

低予算でとれる見込み客は、おおよそテストとして依頼される方が多い印象です。うまくいけば、定期的に注文したいし、結果が微妙であれば「そういうものだよね。」と納得したり。

依頼する側は、価値があるのに安い。そういったクリエイターを探しますから、「相場はこれくらいですが、私だとこれくらいの価格でも大丈夫ですよ。」と程よい金額水準を意識すると良いようです。

人によってさまざまですが、金額設定は特に注意しましょう。最低金額を載せておくことは、とても重要で、個人の依頼が敷居を跨ぎやすいように心がけましょう。飲食店で、一番高い値段設定を店先に置いても、なかなか購入には繋がりません。

即購入のお客様より、まずは「見込み客」を増やすことにフォーカスすると見積もり相談メッセージが来やすいですね。


都合が合わなければ、即提案

たとえば、「5分かかる曲を、5000円でお願いします!」とメッセージが来たとしましょう。

「申し訳ないのですが、この金額だとウチではやれません」と言いたいところですが、これではせっかく来たチャンスがもったいない。少なくとも依頼者は、あなたの音を聴いて頼みたいと思ったのですから。

この場合には、こちらから提案をしてみると購入につながりやすいです。

たとえば、

この金額ですと、こちらの曲は難しいですね。音数が非常に多く、作業工程に時間がかかってしまいます。しかし、この曲を2分にしてみると予算的には大丈夫です。せっかく声をかけてくださったので、こちらとしても是非作品作りに参加させていただきたく思います。

と提案したり。

こちらで納得できなければ、

〇〇様は、他にもやってみたい曲などはありますか?そちらのお考えがありましたら、ぜひお聞かせください。お時間をかけてしまい申し訳ありませんが、私に出来ることであれば、可能な限り対応いたします。

と提案することも。

ネット上で完結する仕事でも、「会話」をすることがとても大切で、親切心は必ず人の心に働きかけます。提案をできるだけ、親身になってしましょう。提案が購入に至らなくても、あなたのことは覚えています。まずは、次に依頼したいと思えるクリエイターを目指すと良い結果が生まれますよ。

依頼と金額がマッチしない場合には、ぜひ「提案」を使ってみてください。きっと良い方向に向かっていくと思います。

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