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Univerasal audio 『volt 476』は買い?購入して、3ヶ月経って思うことをレビューしてみる。

universal audio 476を購入して、はや3ヶ月が経ちました。なかなか他にないデザイン性の高さ、76コンプがついていることで「録音状況どうなの〜?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。

Voltのレビュー記事もなかなか珍しいと思うので、今回の記事では僕が個人的に使って良かったこと、残念なところをまとめてみました。

お時間がある方は、ぜひ最後までお付き合いください。

※現在、2024年3月末に再編集した記事となります。


VOLTは最高。

最初に結論を申し上げますと、購入して3ヶ月経った今思うのは、volt 476は最高ですね。

ちなみに、僕が今まで使っていたオーディオインターフェースはUR22。

cubaseとの相性が良くとても気に入っていました。しかし、音楽制作を始めて1年。Twitterを見渡すと、皆さん口を揃えて「オーディオインターフェースで音がかなり良くなった」という意見があったんですよね。

「え?オーディオインターフェースでそんなに音変わるの?でも、お金がない、、」とずっと我慢していたんです。

制作依頼を受けていく中で、少しずつお金が貯まりました。なんとかオーディオインターフェース5万円くらいまでなら予算的に大丈夫かも、、。

で、MOTUがいいかなぁ?SSLがいいかなぁ?VOLTがいいかなぁ?と毎日悩んでいました。まず、デザイン的に一番気に入ったのが圧倒的にVOLT476なんですよ。


VOLTシリーズは、デザインが良い

VOLTのデザインは「木」を基調としたシンプルなデザイン。これが、すっごい良い、、。

僕のDTM環境は2×4材で作った木材デスクです。なので、部屋に合うしデスクに合うしで、帰ってきてVOLT476を見ると、テンションが上がります。シンプルでレトロ感があり、可愛い。見た目だけだと、オーディオインターフェースだと分かりません。

見ているだけで制作意欲が高まりますから、モチベーション上げて、作業に取り掛かることができます。これはクリエイター的に嬉しいですよね。

デザインと機能性なら、機能性を重視するだろ!と突っ込まれそうですが、お待ちくださいw機能性については、後ほど書きます。


universal audioの製品なのに安い

universal audioといえばapolloが有名ですね。あのオーディオインターフェース、カッコいいですよね。まさに「プロが使う正統派オーディオインターフェース」だと感じます。

周りのクリエイターもAPOLLOふと、RME babyfaceを使っている方が多い印象、、。が、このツートップ、高い!!普通に10万超えるし、、。

universal audioの製品は、どれも価格帯が高いので、なかなか手が出せないです。ですが、このVOLTシリーズ、なんと数万円で買えちゃいます。あのuniversal audioの製品がです。


生演奏にこだわりがある方には最適

デジタル信号処理をするDSPは搭載されてないものの、アナログ回路のオーディオインターフェースは、僕のような「生演奏」する方にはおすすめだと思います。

そもそも、ApolloにはDSPが内蔵されていますが、『DSP!?それって、何なのさ!わからん!!』と嘆いてはいませんか?(僕もそうでしたw)

簡単に言うと、DSP内蔵処理とは『universal audioのプラグインをパソコン本体に負荷をかけずに、使えるよ!だから、レイテンシー(遅延)もなく演奏できるよ』ってことです。

歌いたいトラックに、たくさんエフェクトを使っていくと、PCでの作業がどんどん重くなりますよね!
エフェクトをかけながら歌いたいけど、自分の歌うタイミングで音が返ってこない!ってことをできるだけ防いでくれます。すごいよね!!(universal audioの指定プラグインに限り)

それがAPOLLOの魅力で、プラグインの質も高いからとってもおすすめなんです。

で、肝心のVolt476ですが、こちらには『DSPが付かない』です。

じゃあ、オーディオインターフェースの質が落ちるの?と思う方もいらっしゃると思いますが、全然そんなことはないのでご安心を。

volt476、本当に音が良いですし!音の分離感、定位感、聴いていてとっても気持ち良いです~!しかも可愛いし、かっこいいですw

Volt476だと、マイク2本立てボーカル用マイク1本、アコギ用のマイク1本挿せば弾き語り舞台の出来上がり。

ボーカルには、76コンプのVOCモード。アコギにはGTRモードのボタンを押すだけ。

これで、かなり高音質な弾き語りができます。そのまま、DAWで録音すれば良いわけですから、YouTubeなどに弾き語り動画をドンドンあげたい方にもピッタリです。

VOLTは、CケーブルでつなげられるのでiPadやiPhoneでの録音も可能です。友人宅などでワイワイ録音するのも楽しいでしょうね。

その他にも1INに、ボーカル。2INに、アコギの人。と2人で生配信やっても面白そうです。ちなみにVOLT 476ですと、4IN/4OUTですから最大4つのマイクが使えます。

ボーカル、ギター、ベース、カホンなどでアコースティックライブなどやっても◎。もちろん生ドラムを録音してもいいですし、設備をそろえれば4人でゲーム実況もできますので、可能性は広がりますね。


VOLTはWindowsと互換性がある

正直、欲を言えばapolloが欲しいですが、僕のPCは Windows。調べているとWindowsとの互換性はAPOLLOはない?といった記事がいくつもありました。

universal audioは、Macしか対応してないのね。という勝手なイメージを持っていたのですが、なんとこのVOLTシリーズ、Windowsにしっかり対応しています。

これは、universal audioの公式でもアナウンスされています。正直、「僕のPC、Windowsだけど大丈夫かなぁ、、」と1番不安だったところです。それが公式から「VOLTは、君のWindowsでも動作OKさ!」と告げられ安心しました。

ちなみに最初にVOLTのドライバーを入れるにあたって、不具合がありましたが無事に解決しました。万が一、同じような問題がありましたらこちらを参考にしてください。


1176コンプが使える

VOLTの最大の特徴。それは76コンプが搭載されていることです。

1176コンプといえば、絶大な人気を誇る実機ですが、プロが最初におすすめしたい実機としてもよく候補になります。

僕はプロの方に、「なんで1176が、最初におすすめしたい実機なんですか?」と聞いたことがあります。

返ってきた答えは、「1176は、わかりやすい。音の抜け、厚みがでるから通した音を聴いただけで感動すると思いますよ」とのこと。

そんなの聞いたら、1176コンプが欲しくなる!とサウンドハウスを覗いたら、まさかの35万円超えてる。買えるわけない!と1年前に落ち込んだことを覚えていますw

そんな1176コンプが、このVOLTには搭載されているんですよね。ちなみに76 COMPRESSORはUA 1176コンプを再現した回路みたいです。

UA1176は、Universal Audioが作っているものです。ということは、まさに本物の1176が載っているという、、。ただ、コンプ設定は固定されてますから、アタックやリリースなどは調整できません。GTR(ギター)モードはアタック1.5msecで、リリースは700msecです。

設定に縛りはあるものの、1176コンプを体験できるわけですから、アウトボードに興味がある人にもおすすめなんですね。

僕はギターと、ベースをライン録音しますが、毎回とても良い仕上がりです。

実際、使ってみると感じたのは音がしっかり前に出てきます。各楽器に芯が出ますね。太く温かみのあるサウンドなので、音楽的な聴いていて楽しい音に感じます。


VOLTのよくないところ

ここからは、僕が「うーん。」と感じたことを書いていきます!忖度なしで、個人的な意見です。参考までにどうぞ。


良くも悪くもパンチがある

1176コンプは、「音が前に出てくるコンプ」です。良くも悪くもパンチがあります。つまり、76コンプで演奏のアラが目立つことも。

たとえばギターのカッティングのリズム、ピッキングのアタック感。ベースの安定感。自分の演奏能力レベルが、まんま出音として鳴る印象を受けました。

なので、「初心者にVOLTをおすすめする?」と言われると少しハードルが高いように感じました。

「自分は打ち込み派だから問題ないです!」なんて方はVOLTじゃなくても良いわけですし笑 じゃあ、MOTUがいいよ!とか僕は言います。

ただ、僕自身も76コンプを使ってかけ録りしてからは、さらに良いテイクを録音するようになりました。

アラが目立つので、聴いたら「このテイクは良い!このテイクはダメ!」と取捨選択が早いです。結果的に高クオリティの制作物が完成していきます。

YouTube動画の鷲山さんが、「音楽で飯を食いたい!と気合いの入った人が手に取ると良い。」とおっしゃっていましたが正にソレですね。


使っている人が少ない

VOLTシリーズって、使ってる人少なくないですか。レビュー記事もそんなに多くないし、個人的にMOTUや SSLの方が人気なんじゃないかなぁと思います。

1番安くて、VOLT176の27400円。

1番上は、VOLT476Pの69300円。

そうは言ってもなかなかの値段しますからね、それだったら「もうちょっと頑張ってAPOLLO買おう」って考える人がいてもおかしくない。

なので、気にはなってるけど手が出せずにいる。って意見は多いのではないでしょうか。

ちょっとまだまだ世に出る情報が少ないと思いました。PR記事はよく目にしますが、、


ライトがちょいダサい

良く言えば、レトロ感があり、悪く言えばちょいダサい。

夜暗い中で、VOLT見るとちょっとダサいんですよね、、。分かりやすいんですけどね 笑笑

まとめ

というわけで、今回はVOLT 476のレビュー記事をお届けしました!


僕自身、購入して全く後悔はありませんし、クオリティも上がりました。今では早くVOLTに会いたいなぁと毎日仕事を頑張っております。


作業環境を整えていくのは、今後の制作意欲を向上させる手段としておすすめですよ。


ぜひ、VOLTを選択肢の一つとして加えてくださいね。それでは〜


おまけ

最後に僕からのプレゼントとして、実際にお仕事で『Volt 476』を使った作品たちをご紹介させていただきますね♪

これらのインスト音源(バック音源)は全て、volt 476で制作していますので、イメージしやすいのではないでしょうか。ぜひぜひ、視聴してみてくださいね。






それでは、また。

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