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こと葉の記憶

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二進数の世界。

0と1の極端で構成された集合体。

善悪。正誤。損得。悲喜。貧富。
多少。強弱。生死。表裏。陰陽。

私たちの思想の根底にある概念は
このような極端な二進の言葉。

それらが絡み合い膨れ上がることで
極端さが希釈され、切れ目が目立たなくなる。

思考の初動は0か1で始まる。

二次元化。

群衆の感情が
二次元のチャートなって顕現する。

感情の揺らぎが
行動に影響を与え
二次元の指数を動かす。

私たちの脳は
その二次元に焼き付けられた線の挙動から
より高次元な物語を展開する。

二次元化はホログラフィー

脳は
膨大な情報が記録されたホログラムを
展開する装置。

ステルス事象。

認識されない事象。
それは在るのに、認識できない。

概念の欠如が原因かもしれない。

時間という概念が
過去から未来に矢を放つ。

数字という概念が
複雑なものを人間の認知可能な低い次元で
構造的に捉えれるようにする。

そういう概念がなければ
見えてこない事象がある。

私を希釈する。

私を皆という言葉で希釈する。

自分本位、自己中心、自意識といった
自分、自分を薄める。

私を大自然という言葉で希釈する。

私を水に溶かし、森に隠し、大地の砂と化し
大空に放ち、自分を薄める。

私を世界という言葉で希釈する。

森羅万象の一端を担い
世界から自を覗く。

現代のルール。

正解は唯一無二。
これが科学教が幅を利かせた現代のルール。

このルールの中で
様々な議論がなされ意思決定がされ
経済が、社会が回っている。

この様に
ルールが自然の一部となってしまった
現代に生きる私たちは
答えを一つ与えられると
それ以外の答えを疑うことができない。

神髄の真髄。

世界を掘り下げる。

これ以上、分解できなくなるまで
これ以上、抽象化できなくなるまで
これ以上、物語が生成されなくなるまで
これ以上、思考が介入できなくなるまで
掘り下げる。

この深堀の限界を超えた先に
神髄の真髄がある。

これまで見ることのなかった
幽かな意識の流れ。

未来へのメッセージ。

今、発信し続けるすべては
未来の私たちに影響を与えるもの。

すべては未来に向けたメッセージ。

今の私がどれだけ未来へ影響を与えるのか。
常に未来へ影響を与える為に発信し続ける。

時空を超えて影響を与えるロマンが
今というこの瞬間の中に、ぎゅっと凝縮している。

井の底の大地。

異界人からすれば
私たちの周りに満ちるこの空気は液体。
ここは、そんな世界。

私たちのこの大地は
空気という液体で満たされている。

いわば海底で発展した文明

私たちには泳ぐ術がないため
海面から顔を出すことはない。

海の外を見て初めて
人類は井の中の蛙であると知る。

熟成する思考。

思考を頭の中だけに留めておいても
熟成は中々進まない。

それどころか
熟成しているのかすら気づけない。

だから思考は一度
外気に晒すのがよい。

風通しの良いプラットフォームに
思考を貯蔵し数年間寝かせるのである。

未来の自分は
その付加みある味わいに舌を巻くだろう。

支配構造。

人は何かに依存すれば他責になる。
他責とは、責任を負わない、
即ち自分でやる権利を放棄するという事である。
これは自由の放棄、制御権の放棄である。

支配する側からすれば
コントロールする者たちは
制御権を放棄した他責な人でなければ困る。

だから他責であるように誘導する。

道具を増やす。

文字が読める。
だから、本から知識や経験を学び取ることができる。

でなければ
その様に学ぶ手段はなかった。

限られた環境、限られた情報の
範囲内での学び。

深みは得られるが広がりはない。

識字という道具の有無で
未来の広がりが大きく変わる。

そんな道具を見つけたい。

焼き付け。

何度も繰り返す

一回の焼き付きだけでは
輪郭は朧気で、焼き付いた断片を繋いでいっても
様々なパターンの模様が現れ
何が描きたかったのか、思い出せない。

焼き付け回数が増す毎に
輪郭は明瞭になり、不足した部分を補うのも
容易になって、描きたかったものが鮮明に
思い出される。

自我との別れ。

私、自分という主語を世界から抹消する。

自我に付随する概念との別れ。

もう私を私と表現することはない。
名前という固有名詞ともおさらば。

言葉から自我が抜け落ちる。

存在するのは世界と共に流れる
目の前の事象のみ。

映画の物語に私が介入しないのと同じく
ただ流る。

身体放棄。

もし、今の意識を保持したまま
この身体がなくなったとしたらどうなるのだろうか。

私たちはこの身体があるから
私とあなたの区別ができる。
私と私以外の物質の間に
境界線を見出すことができる。

その区別可能な身体という境界をなくしてしまえば
私は世界へと溶け込むのだろうか。