貴女勝ち気なピラニア娘
表紙:夜、二階の窓から物憂げに肘をついて夜空を見上げる赤毛のアンと、それを家の外で見ているアホウドリ
本当はすっぽんだと言いたいが
君の艶やかは食付きの引き千切りでなく
食い差しで流させる血の赤さ
なんという向上心
なんという優越感
なんというちゃんと道化てあげれば観えるように喜ぶ若さ
僕はいい年だよ 全部判るさ
君の希望は薄っぺらくて 薄っぺらい大人を辟易させる
君の絶望は 絶望など感情だと思っている友達に軽んじられる
聞いたよ
君の大人の友達は 結婚するかもしれないんだって？
おめでとう 君の軽さで 盛大に祝ってあげなさい
しかし残念だ 君の重さという杞憂はまだ続くよ
いっそ 対抗心でなく 敵愾心でなく 僕を呪ってみたらどうだい？月の無い一人の夜には
スキさ
君の食付き ヒリヒリするね
イライラするね
ドキドキするね
その瞬間が とっても好きさ
僕もピラニアしちゃおっかな？ #エッセイ部門 #オールカテゴリ部門
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