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# 57 悩める人間

最近、日本だけでなく世界中で、ネットを使った詐欺が発生している。
名前を無断で使われた有名人が詐欺師だけでなくて、プラットフォームを訴訟したという報道も聞く。そんな社会を取り上げてみた。(2024年5月)

漸進法で進める。

1。日本も貯蓄から投資へという政府の掛け声に乗ってか、金儲け先を探す人が増えてきた。そんな投資に絡めて詐欺を企むものもいる。金に目が眩んで、上手い話に唆されて、身ぐるみ剥がされた話が毎日のように報道される。
2。投資は自己責任であり、騙されるが悪いのだ。
3。それはそうであろう。投資する場合、元本保証はないのであるから、そうなるのは宜なるかな。しかし、比較的安全健全な投資手段もあるはずだ。
4。そうなら、安全な投資先を教えてくれ。
5。具体的に何に投資すべきかなどという事に応えられるはずもない。しかし抽象的なのだが、投資を取り上げる事はできる。
6。内容が見えてこない、もっとわかりやすく述べてみては。
7。アンリベルクソンというフランスの哲学者が「直感はまさに生の方向に沿って進む」と言った。彼は知には2種類あると考えた。知を現在風に捉えると情報であろう。相対的な知は特定の観点から世界内の対象を見る。対象を分析的に捉える。絶対的な知は真理のことである。それは直観的な把握により得られる。
投資には情報(知)は必要であり、それは相対的な情報である。しかし、それを絶対的な情報(知)すなわち真理と錯覚して投資するのは、短絡的である。
8。短絡的であるという意見にはもっと説明が必要ではないか?
9。言うなれば、投資を行うのは、直感に頼るのはリスクが多いということだ。私の知人も、不動産を、内覧会を見た段で購入している。彼曰く「良いと思った、その感覚で即、購入するのが自分流」
しかし、彼の不動産が利益をあげた話は聞こえてこない。
一方、不動産売買で多額の利益を上げている友人もいる。彼の購入スタイルは、短期間に素早く、多くの不動産業の知人から情報を得て、銀行に交渉する際も、5行程度と交渉し、低金利を見つけ出している。不動産を保持する期間も五年程度と短い。利益が上がると自宅でも売ってしまう。そのスタイルには付いて行けないのであるが、金儲けの観点から物件情報を冷静に捉えている。
10。前者のように直感的に投資先を選び、更には損をした場合に、売るに売れない様なケースは多い。そんな人は投資に向かないと言うことか?
11。それは、ギャンブルに向かないと言うことなので、投資には工夫で対応できそうだ。生成AIも投資先のリスクを知らせてくれる様になるだろうし、それが詐欺紛いであるなら、ハッキリした警告を鳴らしてくれる様になるはずだ。現在のようにSNS上の詐欺も減少すると思う。健全なる投資は、金儲けだけでなくて、社会の為にもなる訳で、「投資は自己責任」と冷たく言い放す時代は過ぎてゆくべきだ。

騙されたくないですね。



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