Dr.タカフミ

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最近の記事

# 57 悩める人間

最近、日本だけでなく世界中で、ネットを使った詐欺が発生している。 名前を無断で使われた有名人が詐欺師だけでなくて、プラットフォームを訴訟したという報道も聞く。そんな社会を取り上げてみた。(2024年5月) 漸進法で進める。 1。日本も貯蓄から投資へという政府の掛け声に乗ってか、金儲け先を探す人が増えてきた。そんな投資に絡めて詐欺を企むものもいる。金に目が眩んで、上手い話に唆されて、身ぐるみ剥がされた話が毎日のように報道される。 2。投資は自己責任であり、騙されるが悪いのだ

    • # 56 悩める人間

      生成AIの開発が急ーピッチで進んでいる。多くの企業が競って、多額の投資をしている。 そこで発生する、前回も一瞬であるが取り上げた、人間の居場所は、人間の価値は、どうなるのかと言う問いかけは喫緊の課題である。 そんな不透明感の漂う現在をさまよってみる。 漸進法で進める。 1。すでに崇高な感性や知性や美意識は商品化され、それが真理か否かは問題外であり、(いくらで)で手に入れられるのか、と言う事態となって来た。更には多くのネット上のプラットフォームが情報のマリアージュを競い、理

      • 55 悩める人間

        哲学というと腰がひけてしまうのだが、そんな哲学とか、物事を抽象的に捉える楽しみを味わってみたい。 事物が存在することを前提にして、人間の認識はその鏡であるして、(客観が主観を構成する)と昔から考えられていた。ところがカントは真逆の (主観が客観を構成する)と主張した。このような(認識論)の変革は哲学の「コペルニクス的転回」とも呼ばれている。 小難しいのだが、具体的に噛み砕いてみる。 漸進法で進めて行く。 1。例えば絵画を考えてみる。セザンヌの風景画は球体とか立体の

        • # 54 悩める人間

          時間、空間をアプリオリ(注)と捉えるカント哲学の立ち位置がある。しかし時間や空間が果たしてそうなのだろうか。哲学は分かりにくいのだが、その辺を考えてみる。 漸進法で進める。 1。カントは空間、時間をアプリオリとしている。 2。空間と時間は哲学と言うより物理学の優先事項ではないだろうか。現在では空間も時間も歪むという。宇宙のマクロな科学はそのように思考している。一方で、ごく微細な量子力学の世界では、果たして時間が存在するのかも定かではないようだ。哲学が認識論を守備範囲とするの

        # 57 悩める人間

          # 53 悩める人間

          以前にも記載したのだが、若い頃、神を信じるのか否かと問われて、信じないを選択した。サルトルなどの無神論は受け入れやすかった。 今回、同じ質問を受けた場合、どう答えるのか、自分でもよくわからない。 漸進法で進めてゆく。 1。サルトルは実存は本質に先立つとのべた。難しく感じるのだが、本質は目的と言い換えられるようだ。神はいない=私たちは神に作られたので無い=私たちは目的のために作られたのではない。すなわち実存は本質に先立つと言う論理であり、無神論者には受け入れやすい。 しかし彼

          # 53 悩める人間

          # 52 悩める人間

          “You can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backward. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future. You have to trust in something — your gut, destiny, life, karma, whatever. This

          # 52 悩める人間

          #51 悩める人間

          All things come to those who wait 日本にも多くの類似した表現がある 果報は寝て待てという諺がある 出来るだけの努力したあかつきには、良いことは待つ者のところに訪れるということ 人事を尽くして天命を待つ 自分ができることは最善を尽くして、結果は運命に任せるという意味 待てば海路の日和あり たとえ悪いことが続いていても、待っていればいい日がやってくるという意味である  この3者のベースには頑張りや努力がある しかし「棚から牡丹餅」という似たような

          #51 悩める人間

          # 50 悩める人間

          コロナ禍でオンライン会議に慣れてしまった。これからも、これでやりたいし、わざわざ出向くのは勘弁してほしい。 要するに、面倒臭いのだ。 ザックリであるが「面倒臭い」について考えてみたい。 漸進法で進める。 1。学会や会議に出席するのは対面の良さがある。 2。何が良いのか?面倒臭い割に効果がない様に思う!無駄な会議も多かった。 3。リモートでの打ち合わせはコロナ禍では普通になっていた。それは世界の趨勢でもあった。しかし、マグニフィセント7と呼ばれる世界に名だたる大企業も、post

          # 50 悩める人間

          # 49 悩める人間

          どんな人でも、一気に暗くなる 『君も必ず死ぬんだよ』と言われると。 死に対する恐怖について考えたい。この問題はあまりにも深くて、どこまで掘り下げられるのか? 漸進法で進める。 1。数年前に僧医の講演を聞いた。医師であり禅宗の僧侶である彼、曰く「死ぬことは怖いとは思わない。天寿をまっとうすると、意外に思うかもしれないのだが、死に直面しても、気持ち良く死を迎えることが可能だ。僧侶はそれを知っている。死期の近いことを悟ると、自ら食事を取らなくして、早めることもある。」 2。それは、

          # 49 悩める人間

          # 48 悩める人間

          自己愛について#47で思考、自己愛と進歩が幸福につながった。しかし、自己愛に関して語り尽くしていないし、神への愛についてもだ。 神への愛と自己愛は交わることのない平行線である。しかし、神への愛を最もとする人々から自己愛は公正性に欠けると指摘される。 自己愛をさらに深掘りしたい 漸進法で考える。 1。神を信ずることにより公正性を保ているのだろうか? 2。神を信じているなら、神が中心となるわけだ。自分が世界の中心であるという、不自然な立ち位置は回避できる。謙虚になれるし、公正な

          # 48 悩める人間

          47 悩める人間

          自己愛、について話をしたい。これは自分にとっても自信がない、避けて通りたい話題なのだが。 漸進法で進めると、この避けたい話題も、自分の枠を超えて見知らぬ終着駅に到達するのだろう。 1。宗教は自己愛に否定的である。それは神への愛の対極だから。 2。誰もが神を信じているわけではない。しかし、自己愛という言葉は無神論者の中でも気になる。まずは、無神論者の立場から自己愛の話をしてほしい。 3。これは、無神論者と神を信じる者とでは自己愛に対する考えが違うことを暗黙の了解にしているので

          47 悩める人間

          # 46 悩める人間

          自然に向き合う様々な方法があるのだが、科学的な思考は一般的であり、頼りにされている。今回は科学的思考について考えてみたい。これについて不透明感もある。 漸進法で考察する。 1。科学的手法は論理の三要素 (三角ロジック)に沿っている。以下に示す三つの要素からなる論法である。 「主張(結論)」 「根拠となる事実(証拠;証拠物件)」 「根拠となる事実から主張を演繹/帰納するための推論過程(論拠)」 一方で、カールポパーは反証可能性を科学的基本条件と見なし、科学と非科学とを分類す

          # 46 悩める人間

          # 45 悩める人間

          日常茶飯事に遭遇する二律背反への対応、態度について考えてみたい。これによって、日本社会の実相が垣間見れるかもしれないから。 漸進法で進める。 1。二律背反はアンチノミーの訳語。あることがらについて互いに矛盾する命題が,同じように有効な基礎づけをもって主張されること。 創造的中道法は、二つの要求を同時に満足できないとき、二つの要求を入れて解決できるような「第3の道」すなわち「真ん中に道、中庸をつくる」ことで相反問題を解決する手法なのであり、漸進法と名付けている。これは背後にあ

          # 45 悩める人間

          # 44 悩める人間

          権力や力の(power)の濫用は古今東西、未来永劫に存在し続ける。これを受け入れる遺伝子が我々に備わっているのだろうか?摩訶不思議である。 力や権力などについて調べてみた。 今回も漸進法を取り入れて話を進める。 1。権力の各分野へ不当な行使は続いている。それが世界の秩序を乱しているのではないだろうか? 2。昔から、権力は秩序を乱してきた。その乱れが新たな世界、新たな秩序をもたらしたのだ。 3。権力がまるで進歩の立役者のような意見だ。力は後退をもたらすこともあった。ローマ教皇

          # 44 悩める人間

          # 43 悩める人間

          心や意思や欲望が社会生活で大きな役割を果たす。これは理性が果たす役割より重要と言う人がいる。何かしら気になる! 今回、このテーマを漸進法で考えてみた。 1。現実にそれが大きいとはいえ、理性が果たす役割を凌駕しているのかは甚だ疑問だ。 2。社会で、コミュニケーション能力とか人付き合いは重要であり続ける。理性的だけどお付き合いしたくない人もいる。 3。それは公平な考えではない。極論でもある。 4。人間の意思は心と直結しているので、どうしても好き嫌いが出てきて、公平感が保てない

          # 43 悩める人間

          # 42 悩める人間

          さてさて、昨今の政治、裏金作りで大騒ぎだ。 再度、この問題を取り上げてみた。 ここでも漸進法で話を進めて行く。 1。野党はこの問題を自民党一党支配の弊害であり、体制の問題として政局化を計っている。 2。元々、現在の体制を正当化するものは初めからあったのだろうか? 一方で、野党の言うような体制の変革を正当化するものは何もないのではないか?現在、変化を求めるのは、単に混乱を誘発するだけではないだろうか? 3。それで日本がおかしい事になるのか?カオス到来? 4。いやそうではな

          # 42 悩める人間