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#205:キューバ旅行記2

真冬のトロントからキューバに飛んだ。
(前回↓)

キューバ到着

中米カリブ海に浮かぶ島、キューバ。

ホセ・マルティ空港に着いたら南国特有の蒸し暑くムワッとした空気に包まれる。

空港の床はピカピカに磨かれている。

ラクサ航空のチェックインカウンターに寄り、帰りの飛行機のリコンファームを行う。

人によっては、まるで英語が通じない。
カウンターのおじさんにリコンファームを何度も伝えてみるが、はっ?という感じ。

隣のお姉さんがアシストしてくれた。
例のおじさんは、リコンファームがようやく分かったのか、何故か大笑い。

まるで葉巻でも吹かしていみたいな「フゥォ、フゥォ、ホー」という独特の笑い声ががらんとした空港の一角に響き渡る。

空港でやるべきことを終えて外に出る。
旅行2日目にして、ようやく着いた。

「ここがキューバだ」

ホテル到着?

空港に並んでいたタクシーに乗る。

過去にスペインやイタリアなど、英語圏以外の国にも旅したことはある。

しかし、それ以上に英語が通じない。やはり、これまで旅した観光地とはひと味違う。

これが社会主義国家ということなのか。

意思疎通が図れないタクシー運転手にホテルの住所を書いた紙を指差して目的地へ向かう。

タクシーの車窓から

「スペイン語4級って言ってなかったっけ?」と弟に手痛いところを突かれる。

「学生の時は話せたんやけどな」と誤魔化す。

そんな会話をしているうちに到着。

ホテルというより民家に近い。
スペインでもランクによっては民泊っぽいのもあったので、たぶんそういう宿なのだろう。

よく日に焼けた寡黙なおじさんに待合室のような場所に通されて少しの間待つ。

少ししておじさんが電話を持ってやって来た。

電話を代わると、そこから日本人女性の声。

女性「どうされたんですか?」
我々「(え…どうされたんだろう?我々?)」

女性「空港やホテルで、何かトラブルでもありましたか?」
我々「いえ、今ちょうど空港からホテルに着いたばかりで、特にトラブルはありません…」

女性「あ、いや、到着されたそこはホテルではなくて私たちの家なんですけど…。」
我々「え!?(…絶句)」

ホテル到着

改めてタクシー運転手に見せた紙を見返すと、我々の示した住所はどうやらホテルではなく、現地の予約手配会社の住所だったことが判明。

その後、電話の女性以外にも、その彼女の日本人の息子さん(とはいえ当時の我々より年上)が帰って来たため、完全に事情を把握した。

ホテルへ向かうタクシーを手配してもらいつつそのタクシーが来るまでの間、キューバの生活や政治、歴史のことなどについて話を聞いた。

最後は一緒に写真まで撮ってもらった。

モザイクだと悪そうだが皆の許可を取れないので…、左から弟、寡黙なおじさん、日本人の息子さん

ホテルには着き損ねたものの、現地の人にしか知り得ない色々な話が聞けてラッキーだった。

そこで出してもらったコーラがキューバで最初の飲み物だった。安堵とともに喉の渇きを癒す生涯でも忘れられないコーラBest3のひとつ。

その後、改めてタクシーで今度こそはようやくホテルに到着。荷を解いてやっと一息ついた。

すると、急に部屋の電話が鳴り出す。

!?…まだ何かあるのか?

疑心暗鬼になる我々…。(続く)

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