服部雄一郎

翻訳・文筆。 ★著書 『サステイナブルに暮らしたい』etc. ★訳書 『ゼロウェイス…

服部雄一郎

翻訳・文筆。 ★著書 『サステイナブルに暮らしたい』etc. ★訳書 『ゼロウェイストホーム』『プラスチックフリー生活』『土を育てる』etc. 元・町役場のごみ担当職員。バークレー→南インド→高知の山のふもとに移住。 ※内容はインスタと連動してます。

最近の記事

へちまのある暮らし

大好きなへちま。ここ数年、どんどん人気が出てきているように思います。 つくるのも本当に簡単で、わが家は今年もまったく手間なしでゴロゴロ収穫。単に茶色くなるまで放置して、バリバリ皮を剥くと、内側はもう美しいへちまスポンジの完成形! 自然の奇跡。 好みのサイズに包丁でカットして、根菜の泥落とし、浴槽そうじ、食器洗い、シンク洗い、石鹸置きにと大活躍です。はじっこのひしゃげた部分や、ちょっと出来そこないみたいな実も、ごしごし掃除に気軽に使えて重宝します。最後は庭にポイっ。爽快。

    • 混ぜるだけの簡単パン初挑戦

      「混ぜるだけの簡単パン」を生活に定着させたい、というのが今年の目標。とりあえず初挑戦しました。まずはいい感じ。本当に手軽。 パン焼きは昔大好きだったのですが、恥ずかしながら、捏ねるのが大の苦手…。手がベタベタするのが、どうも生理的にストレスなんですね(土いじりも同様)。 やっと焼きあがったパンに子どもたちがワーッと群がって、一瞬で苦労が水の泡…(また焼かなきゃ)みたいなのも、日々の暮らしの中では持続不可能だなぁと感じていました(←本当はそれを喜ぶのが理想の家族の姿でしょう

      • 気づけば15年、わが家の週末パンケーキ

        すぐに作れるパンケーキ(ちなみに #ヴィーガン )。15年間にわたって、わが家の週末の朝食を支えてくれました。 おいしい配合はいくらでもあって、卵を入れたり、ヨーグルト入れたり、酵母入りとか…。でも、「卵が足りん…」とか、「ヨーグルトなんてないぞ!!」とか、「子どもが待てん!!」など繰り返すうちに、いつも結局、このそぎ落とされたシンプルレシピに逆戻り。 豆乳が足りない時は、3分の1くらいは水でもOK! ほとんど味変わりません!(←どうせ食べるの子どもですから…) ココア

        • ガスコンロでできるコーヒー焙煎

          12年も続けているコーヒーの手焙煎。毎週1回、ガスコンロの上で10分くらい。1週間分の豆をまとめて焙煎します。 この非電化工房の焙煎器が本当に使いやすい。緑色の生豆を中に入れて、ガスコンロの上でガシャガシャ振るだけ。コーヒーの焙煎って、大がかりな機械のイメージがあったので、「なるほど、焙煎ってつまりは焦がすことなんだ…」と拍子抜け。最初にやった時は「オオー!!!」と感動でした。 味はというと、ふつうにおいしいです。専門店のすばらしいコーヒー豆と比べれば、もちろん専門店の豆

        へちまのある暮らし

          ごみの出ないコーヒー生活

          ゼロウェイストなコーヒー生活。何しろペーパーフィルターを買わなくていいのが、本当に軽やかです。忘れっぽい人間なので、「コーヒー豆はあるのに、ペーパーフィルターがないからコーヒーが飲めない!!!」という悲劇に陥りがちなので。 ステンレスフィルターは、フレンチプレスと同じで「粉っぽさが気になる」という人もいますが、豆を少し粗めに挽く&最後の沈殿した部分を口に入れないようにすれば、個人的には特に気になりません。むしろ、ペーパーフィルターが漉し取ってしまうコーヒーの「油分」もちゃん

          ごみの出ないコーヒー生活

          めっぽうたのしそうな「0円生活」の本

          たのしみにしていた本が出ました!(※2022年8月8日記) そして、これが予想していた以上におもしろい! 青森県で、10万円で建てた家に住み、電気もガスも水道も引かず、何やらめっぽうたのしそうに小さな男の子を育てている自給自足夫婦、田村余一さんと田村ゆにさんの本『 #都会を出て田舎で0円生活はじめました 』。 昨年くらいからいろいろバラエティ番組に「 #節約家族 」として取り上げられているご家族なので、ご存じの方もいらっしゃると思います(←僕も田村夫妻見たさに、久方ぶりにt

          めっぽうたのしそうな「0円生活」の本

          床にも、壁にも~手づくりの蜜蝋ワックス

          手づくりの蜜蝋ワックス。床に、壁に、建具に。蜜蝋と菜種油を溶かしまぜただけのホームメイド蜜蝋ワックスを、家の様々な部分に塗りこんだお正月でした。 これは本当に大正解。オイルステインや塗料だと、マスキングなど細心の注意が必要になるところ、蜜蝋ワックスなら、ぼろ布につけて、手で必要な場所に擦り込んでいくだけ。子どもでもできます。そして、天然100%! (※実際は、子どもたちはワックスをあらぬところに無駄に塗って浪費したり、塗り方がとても雑だったり、飽きて遊びに行ってしまったり

          床にも、壁にも~手づくりの蜜蝋ワックス

          2台目のコンポスト作り~ラザニア方式

          春になったので、2台目のコンポスト作り♪ 容量的には1台でも行けるのですが、新しい生ごみを入れ続けてしまうと、いつまでも中身が完全分解しないので、堆肥として使うなら、2台を交互に使うのがおススメです(3~4カ月寝かせている間、もう一方に生ごみを入れられるように)。 ★ #キエーロ など、堆肥として使わずに単に生ごみを消滅させるタイプは1台で大丈夫ですが、冬場など急に分解が遅くなったり、調子が悪くなった時など、2台あるとより安心です。 うちのコンポストは、とても原始的な木枠

          2台目のコンポスト作り~ラザニア方式

          自閉症児の親のためのプログラムに参加して、すべてが変わったこと

          いろいろな場所でサラッと言及していますが、うちのいちばん上の子は障害があり、特別支援校に通っています。先天性の染色体異常で、知的面でも、感情面でも、難しさがあります。 どちらかと言えば"明るさ一色"で過ごしてきたわが家。つくづく、彼が生まれたからこそ(そしてお世話があまりに大変だったからこそ)僕は転職し、いわゆる一般的なキャリア像にも、子育て像にも、家族像にも縛られることなく、こんなにも予想外の人生を歩み、すべての幸運が引き寄せられたと思うので、彼はわが家の燦然と輝く守り神

          自閉症児の親のためのプログラムに参加して、すべてが変わったこと

          プラスチックフリーの食材保存

          いわゆる「ラップ」はもう15年くらいほとんどまったく使っていないわが家。食材保存にはいつも瓶をフル活用しています。 瓶の最大のメリットは、中身が見えやすいこと。特に冷蔵庫に入れた時、威力を発揮します。そして、見た目がきれい。小ネギやハーブも、水を入れて挿しておくと長持ちするし、1本ずつ取り出しやすい。小さな植物園みたいで、いい感じです。 いちばん気に入っているのは、ガラスの蓋を乗せるだけの「ウェック」のキャニスター。2つ重ねることもできるし、容器として秀逸。専用のパッキン

          プラスチックフリーの食材保存

          冬の定番、レモンコンフィとキウイのジャム

          最高に爽やかなキウイとレモンのコンフィのジャム。大好きで毎冬欠かさずつくります。都会にいた頃は縁遠かったキウイですが、高知に来てからはご近所の庭から大量にいただく機会も多くて、一気に身近な存在になりました。 「いちばん好きなジャム3種のひとつです」と、著書『サステイナブルに暮らしたい』に書いたら、「どうやってつくるんですか?」と何人もの方から訊かれたので、↓僕の作り方を。 ★キウイ(やわらかくなりすぎる前の、やや硬めで酸味のあるものがベスト!)→普通に皮を剥いて、適当にカ

          冬の定番、レモンコンフィとキウイのジャム

          菜の花の恵み

          庭の菜の花、取り放題の冬。野菜が足りなくなると庭に摘みに行き、パスタにしたり、胡麻和えにしたり、リゾットにしたり、恵方巻に入れたり、ありとあらゆる料理に早変わり。家計大いに助かってます。 見かけもきれい。寒々しい冬の庭に青々と繁り、命のしるしのような黄色い花を咲かせてくれる様には小さく感動してしまう。頭の中は、ロシア童話『森は生きている』でマツユキ草を見つけた継娘の気分です。実際、花束にして生けたりもします。 そして、簡単に育つのも美点。こぼれ種からも生えてくるし、何の世

          菜の花の恵み

          『私たちはなぜ犬を愛し、豚を食べ、牛を身にまとうのか』~肉食について考える

          美しい本です。しかし、中身はすごいです。このギャップがいい。訳書『ギフトエコノミー 』でお世話になった青土社の編集者・福島舞さんと篠原さんが出された本『私たちはなぜ犬を愛し、豚を食べ、牛を身にまとうのか』(←すごいタイトル!)、読了しました。読めてよかったです。 原書はアマゾンレビュー700件超え、17ヵ国語に訳されているという話題作。題名からわかるとおり、「肉食」を論じる本です。それも、心理学博士の女性が心理学的な視点から肉食を論じるというユニークな1冊。序文はユヴァル・

          『私たちはなぜ犬を愛し、豚を食べ、牛を身にまとうのか』~肉食について考える

          高知に移住して10年目

          高知に移住して10年目!!! 振り返れば、感慨いっぱい。。 最初は結構過酷なスタートでした。床に穴が開いている状態からのスタートでしたので。でも、高知の大自然がすばらしくて、高知の人々があたたかくて、希望いっぱいで進んでこられました(しかし、いざこれをもう一度やれと言われたら、ひるむかも…)。 高知に移住した理由をよく質問されますが、「本当にたまたま」。大学の同級生が高知の山の中に住んでいて、彼女を訪ねたら、高知のダイナミックな魅力に心を掴まれたのです。「四国はさすがに遠

          高知に移住して10年目

          やっと買えた~ポータブルなソーラー発電

          ついに念願かなって、手軽なプチ・ソーラー発電を導入しました。 とてもコンパクトで使い勝手のいい「ポータブル電源」。最近は災害対策としても注目されているようで、既にお持ちの方もきっと多いのでは?? わが家は常に初動が遅く、しかも電気のこととなると判断するのも難しくて、つい先延ばしになってしまいましたが、ようやく「納得のいく」選択ができました。電気の通っていない小屋に置いて、「PC+電気スタンド+扇風機」が使える400Wのものです。 使い始めてまだ1週間ですが、アウトドア仕様

          やっと買えた~ポータブルなソーラー発電

          冬のエディブルガーデン

          食べられる庭づくり。菜の花はまぎれもないエディブルフラワー! 食べておいしい、見てきれい。 こぼれ種で勝手に芽吹いて花を咲かせてくれる、わが家の冬の主役です。お雑煮に、煮びたしに、パスタに。これで春まで相当食いつなげる。 リジェネラティブ流に「とにかく冬も緑を絶やさないように」と、いろいろな種をそこら中にばら撒いているので、大根やカブもワサワサ。とても食べきれません。近所で大根必要な方、いつでも立ち寄ってください。 白菜は今年こそ結球なるか?(←と今言っている時点でビミ

          冬のエディブルガーデン