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『この国の不寛容の果てに』を読んだ《よりよく生きるための読書》*全文無料

福祉の仕事でバーンアウト(燃え尽き症候群)になり、利用者の顔を見るのも嫌になってしまった私は、相模原やまゆり園の植松と同じ何だろうか?

そんな疑念がずっとあって、植松の気持ちと一緒だったらイヤだな、それなりに理想とか信念とか持ってこの業界に入ったのに、、、

怖さもありながら、『この国の不寛容の果てに 相模原事件と私たちの時代』雨宮処凛編 を読みました。

以前書いた私のバーンアウト体験の記事はこちら↓

『この国の不寛容の果てに』を読んだ感想としては、不思議と「植松の気持ちがわかってよかった」と思えました。

そのぐらいこの本には包容力がありました。

「人の役に立ちたかった」という植松の純粋な思いが、障害者がいなくなれば世の中のためになるという歪んだ思考に至ってしまった。

植松のような人がこのような事件を起こさず、救われるにはどうしたらよかったか。

熊谷晋一郎さんや向谷地生良さんが言及しているのは、「当事者研究」をやったらよかったということ。

病気や障害といったマイノリティーに当てはまらなくても、生きづらさがあるのなら、自分の言葉で表現してみる。

自分の弱さを認める。

そういったことができていたら植松も救われていたかもしれない。

私も障害名や病名ではない、自分の言葉で自分の生きづらさを表現したいと思った。

このnoteが自分にとってそんな場所になったらいいなと思って、文章を書いているし、他の人の声や叫びも聞きたい。

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