いざギャン中への道

2015年の5/5、こどもの日に子供とは真逆の遊びを経験し、そのわずか1週間と少し後に僕たちが遊びに行った例のビルの4階の闇カジノは摘発された。
タイミングさえ悪かったら、もしまた遊びに行っていたら、僕たちも逮捕されていたかもしれない。
2015年にパクられたカジノの数も数えられるほどなのでこれを読んでいるわかる人間にはどこのカジノかわかってしまうと思う。
ニュースを見て怯えていたくせに、それもまた1ヶ月も経てば忘れる、、、バカラをやりたい。
恐らくもうこの頃には僕の中のギャン中の何かはほぼほぼ目覚めてしまったのだろう。

あの頃の僕はキャバクラに行けばセット料金と安めのシャンパンの金だけを払い、まるで武勇伝かのように
『この前カジノに行ってよ〜』なんて話をキャバ嬢を相手にしてました。今でこそガキだな〜って感じですが、当時の僕は "そんなとこに出入りしてる俺ってイケてるだろ〜" とか思っていたのかもしれません。いや、多分そうです。

6月になりボーナスが支給されると僕は人生二度目のバカラをやりに福富町に。二つ折りの財布には入らない50万をポケットの中に雑に突っ込み、人生二度目のカジノへ。5万を9万にできたし50万あれば90万にできるのでは??というとても安易な気持ちからの行動でした。
以前行ったビルの4階は摘発されていたので、とある知人に別のカジノを紹介してもらったのですがここでこの街と業界の闇の深さを少しだけ知ることに。
摘発されたはずのカジノで見た従業員たちが同じ顔ぶれで働いていたのです。理由は今でもわかりませんが、先日のニュースで摘発された。と確かに見たはず。なのにそこの従業員たちが同じ顔ぶれで、場所こそ違うけど働いている。この街やこの業界の闇の一部を見たような気がしました。

勝負の方は2時間経たず50万が120万ほどに。ここでもし50万を全溶かししていたら今のギャン中の僕はいないと思ってます。あの日の3桁勝ちが金銭感覚やその他の何かを壊したと思ってます。
二度目でカードの絞り方くらいは少し様になってきていたからなのか、はたまた動かしている金額が前回の10倍だからなのか、二度目のほうがより脳汁が分泌されたような感覚を今でも覚えています。
結果として+の分は70万ほど。当時の僕からすると、とんでもない金額で使い方に困りました。
何かの漫画だか本で読んで覚えていた言葉 "ギャンブルで増えた金はどうせまたギャンブルに溶ける"  溶かすくらいならパーっと使おうと思い、翌日に向かった先は地元のキャバクラ。地元がどこかまで書いてしまうと僕自身の特定に繋がりかねないので書けませんが、都内や横浜に比べるとだいぶリーズナブルに飲むことができます。
地元のキャバクラで3時間ほど飲んで35万円。
いつもはセット料金とせいぜい安めのシャンパン(カフェドパリやリステル)しか入れたことのない僕のことを知っている店のボーイは僕がドンペリをオーダーすると少し驚いた顔をしたのちに半額は前入金しろと、、、今思うと失礼な話ですよねww地元で食い逃げや飲み逃げなんかしねーよとww
そんなことを当時は気にもせず半額分の現金をボーイに渡すと、ドンペリが卓にきて写真を撮りInstagramに投稿。当時まだストーリー機能はありませんでした。
当時の僕のInstagramは胡散臭さMaxだったと思いますwwとにかく高いモノや金のかかる遊びをしてはInstagramにアップ、きっと同じ年代の奴等に対してSNSを使いマウントを取ってたんだろうなと。今思うと、とんでもなく痛い20代ですww
SNSなんてものは私生活のキラキラした部分のハイライトを載せるモノかなと思っています。今でこそそういったthe遊んでる!the金ある!みたいな投稿はしませんが、結局は承認欲求が満たされるところを求めて、自身の生活のキラキラしている部分のハイライトとして残しているに過ぎないのかなと。
最近解散したヒップホップグループ、BADHOPのsuicideという曲の中にこんな歌詞があります。
"何気なく携帯開けばみんなリッチぶって必死"
当時の僕だなとwwリッチぶって必死だったんだな〜と今となっては笑ってしまいますww


今では生活の一部分と言っても過言では無いですし、スマホを開いている時間の5〜6割?そのくらいはSNSを見たり投稿することに割いてる気がします。
"本当に充実してる奴はSNSをやっていない"  なんて言葉をたまに耳にしますがその通りだと思います。充実していればしているほど、自分に夢中になり、他人の生活やあれこれに興味なんて持たないんだろうなと。SNSを見てはどこかで他人と自分を比較して "アイツよりイケてる"  "こんな僕をみんな見てくれ"  なんてのを無意識にやっているのかな、、、なんなら今書いてるこのnoteもそうですねww僕のこんな過去の話を聞いてくれ!という承認欲求を満たすため、1円になることもない行動に時間と頭を使い文章を書く。
いい暇つぶしといえばいい暇つぶしですが、承認欲求を満たしたいという気持ちがあるからだと思ってます。

少し脱線したので話を当時に戻します。
既に成人を迎えていた僕は大人になると新しい仲間や友人ができ、中学高校時代から付き合っている友人は少数の本当に仲の良い奴等のみ。繋がりという意味で言えばSNSで中学高校時代の友人の近況を確認するくらい。
そんなSNSで金があるぜ!遊んでるぜ!ブランディングをしているとブランディングに成功したのか狭い地元では早くもこんな話が出てくるように、、、
"のりお、金持ってる"  
金持ってる、、、間違いではないかもしれませんが決して綺麗な金ではないし自分で努力をして手にしたモノでもない。大切にできない金だしあの頃はある意味で使い方に焦っていたところもあるのかもしれません、、、若かったしねww
ギャンブルで金を手にしてパーっと遊ぶ。あの頃はそれがとにかく楽しかった。勝ったり負けたりはありましたがその後も複数回カジノへ行くも、この頃はまだカジノでの生涯収支は+に。このままバカラで家が建つんじゃないの?なんて救いようのないアホなことまで考えていたことを思い出すと、タイムリープでも出来るのならばあの頃に戻って、フルスイングでビンタかなんかして目を覚ましてやりたいですねww
後悔をしてないといえば嘘になりそうですが、ギャンブルをしてたからこそできた派手な遊び。賭場への出入りからできた少し怪しい人脈、、、若いうちに遊んでおいてよかったなと今は思っております。今も遊んでますけどね、、、
カジノ法案でしたっけ?通るのか通らないのかわかりませんが、どえらい大火傷や取り返しのつかないことになる日本人、それに絡んだ詐欺や犯罪なんかも増えるんじゃないかな?と個人的には思っております。
Xなど見ていても凄いギャンブラーの方がたくさんいます。今ではオンラインカジノ、いわゆるオンカジでプレイされる方も多いですしその方々の投稿などを見るとそれだけで脳汁出ちゃいますよねww
1000万勝ったとか逆に1000万負けたとか、、、
ギャン中を自称するにはまだ甘ちゃんな僕でも、偉そうにひとつ言えることは、ギャンブルで生涯勝ち続けるなんてことは99%不可能ということ。まったくの0%か?と言われると中には上手いこといいタイミングで足を洗った者、どデカい1発を当てて人生を捲った者、一定の資産を築いた者、いるかもしれませんがそんなのは一握りの中の一握り、その中で更に一握りだと思ってます。よくて1%ってとこでしょうね。
特別運がいいわけでもないのに自分にその運があるのでは?と錯覚していたことを思うとギャンブルは怖いですよ。
もしこのnoteを読んでくれていて "バカラ楽しそうだな"  なんて思う方がいらっしゃるのなら、やるならばアミューズメントカジノなどでやる事を強く勧めたい。リアルマナーでやっていたらいつか痛い目を見ますよww

次回はそんな痛い目を見た話でも書いていけたらなと思います。
長々とした文章読んでくださりありがとうございました。よろしければ次回もよろしくお願いいたします。


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