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ダツの一番おいしい食べ方の結論が出ました

結論:寝かせよう

ダツはとても美味しい魚です。
内臓を取って24時間寝かせると、雲泥の差。
3日以内なら刺身でどうぞ。
3日目ぐらいから青魚らしく血合いの生臭さが目立ちます、日数が経過した場合は、薬味を効かせたなめろうや、揚げ料理など加熱することをおすすめします。

よく見ると美しいダツ

メバリング中にダツが釣れました

メバルをルアーで狙うメバリングという種類の釣りにどっぷりハマってしましました。
釣り味はもちろん、様々な形で口を使ってくれる懐の深さ、なんといっても食味の良さ!
今までルアーで連発するような状況は体験したことがなかったため、フッキングが決まってドラグがジッ!と鳴った瞬間、「気持ちいい!!!!!」と堤防で叫んでいます。
メバルと遊んでいた最中、障害物まわりの反応が薄くなったため、オープンエリアにキャストし、上層から探っていると、明らかに別次元の重いアタリがありました。
格闘の末、魚体が見えました。
細長く凶悪な顔面。
ダツでした。


計測不能サイズ

「危険魚」として有名

ダツというお魚は、光に向かって突進する性質を持つため、「心臓突かれて死んだ人がいる」というエピソードの殺人魚イメージが強すぎる魚です。
あとはこの顔面の凶悪さです。

かなり防御力低そう


なんか、武器!って感じなんだよなあ。
いつでも攻撃してやるぜ!の形状。

「まずい」ことでも有名

これはおそらく顔面の凶悪さと、骨の入り方が特殊細長くてさばきづらい、さまざまな要因があると思います。
個人的な見解ですが、「本当の釣れたて」を刺身で食べると、ひどく無味・無個性な魚がおります。
「まずい」の正体は「無味」と言っても過言ではないかと。
「くさい」「固い」「苦い」などはそのまま形容されますが、「まずい」は「おいしくない=無味」の意味に等しいです。
そして「無味」の正体は熟成不足の場合がありました。

詳しくは無味すぎるベッコウゾイのnote
ベッコウゾイの一番おいしい食べ方の結論が出ました。|DJ GEN (note.com)
を参照。

(熟成に関しては「エイジング ATP」とかでググると解説記事が大量にヒットします。熟成は食肉方面まで関連しますし、本気出せば遺伝学まで旅できます。食べることが本当に好きすぎてヤバい方、暇な方にオススメ。)

実際に熟成前のダツ刺身を食べる


釣りで疲れた人特有の殺風景な盛り付け


しっかりしていて繊維の細かい素晴らしい身質だな~、とよだれを垂らしながらさばきました。
食べてみると、硬めの身には歯ごたえモチモチ感があり、臭みもなく味もなく旨味もない
ちょっと、美味しくないんだけど…。
生き物を食べているとは思えないレベルの無味無臭
そしてよくよく味わうと、かすかに青魚の香りがしてきます。
アジの香り付き消しゴムを間違えて食べたらこんな気持ちなのでしょうか。
不快です。

1日熟成後のダツ刺身を食べる


芸術作品


自分の薄造り史上過去最高の盛り付けです。
銀色の皮目と、赤い血合いのコントラストが非常に美しいです。
こちらも食べてみると、まずはタチウオを連想させる身質。そしてシマアジのような、さらっと流れる上質な脂が噛めば噛むほど出てきます。なんだこれは、昨日の刺身は一体なんだったんだ…という感想。
非常に美味です。
この変貌の遂げ方はさすがに衝撃を受けました。4,000円の居酒屋では決して出てこないレベルの刺身です。ビールをたくさん飲んでしまいました。

ダツ調理のまとめ

・とにかく寝かせよう

これにつきます。
頭と内臓を取って、キッチンペーパーでくるんでラップを巻いて冷蔵庫へ。
明日食べましょう。

ちなみに①(卵巣と肝)

巨大な卵巣と肝が出てきました。産卵による接岸だったんですね。

全長40cmはあった


煮付けて食べてみたのですが、そこまで美味しいものでもなかったです。食べれなくもないです。

うまくもないがまずくもない

ちなみに②(どうしてもすぐ食べたい人向け)

おろしにんにく、しょうゆ、ごま油で軽く漬けるとおいしい、と聞いたことがあるため、熟成前にやってみました。
確かにメチャうまい。
足りない旨味を添加する感覚だったのですが、魚自体のおいしさが跳ね上がってる気がする…
どういうロジック…?
どうしても即日食べたい方はにんにく醤油ごま油、試してみてくださいね。

ちなみに③
胆嚢が青と銀色!
めちゃキレイでした。

幻想的ですね


骨が青いのも胆嚢からの成分由来なのでしょう。


ダツの骨は青いのが普通、病気じゃないよ

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