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あざと美少女と全力後輩による争奪戦


席替えするぞ〜

しゃっあ〜!

こんな雄たけびが聞こえる

今日は席替え

夏休みが終わり2学期が始まった

2学期の初日は席替えから始まるようだ

男:俺、一ノ瀬さんの隣がいいなぁ!

男:お前!振られてるのにまだ狙ってるのかよ!

男:お前だってそうだろ!

男:やっぱり一ノ瀬さんだよな!

僕のクラスには圧倒的美少女がいる

彼女の名前は一ノ瀬美空

学年で一番の美貌を誇る

容姿は女神、性格も女神

もうみんなが惚れる女子だ

先生:じゃあ次〇〇!何番が良い?

このクラスの席替えのルールは

好きな番号を選ぶそして後から番号が書かれた座席表が発表され移動するシステムだ

〇〇:じゃあ8番で

先生:おしっ!じゃあ全員の番号決まったな!

自分の席を探す

〇〇:8番8番っと…

〇〇:お、窓際後ろじゃ〜ん

いい席ゲットこの時はそんな軽い考えだったが…

〇〇:隣誰だろ…?

ぽっかりと空いた右隣りのスペース

?:おいしょ、おいしょ…

?:あ〜重いよ〜!

男:一ノ瀬さんっ!持とうか?

ある男子生徒が声をかける

美空:ありがとうっ!大丈夫だよっ!

ギュッ!

美空:心配してくれてありがとうっ!

男:ふぇっ!

手を握られ気色の悪い声を出す男子生徒

の横には

美空:おいしょっ…!

美空:あ、隣〇〇くんなんだぁ〜!

美空:ふふっ…〇〇くんっ!よろしくね…?

こちらを微笑む一ノ瀬さんだった



席替えをした

わたしは一ノ瀬美空!

ちょーぜつあざと可愛いがわたしのモットー

隣の席、同じグループ、同じ委員会

色んなシチュエーションで色んな男子をおとしてきた

この学年の男子は170人ぴったり

その中でわたしに告白してきたのは169人

たった1人〇〇くん彼だけがわたしに告白していない

ここまできたらコンプリートしたいなぁ

美空:あざと攻撃でおとしちゃお〜っと!



今日は…まだ授業が残っている…

始業式の日くらい授業をなくしてくれよ…

今日は数学と現国がある

〇〇:あ〜だるいなぁ…

なんか友達が言ってたなぁ…

一ノ瀬さんは危険だって…

少し思い出していたら

先生:さぁ〜数学はじめるぞぉ〜

先生の合図がかかり

はじまる数学

窓側後ろから見える景色は最高で

気分はアゲアゲアゲリシャス

すると隣から

美空:せんせ~い!

先生:なんだ一ノ瀬?

美空:教科書忘れちゃいました〜!

美空:ごめんなさいっ…!

先生:あぁ…

先生:じゃあ隣にみせて貰え

先生もが叱るのを諦める

〇〇:すげぇ…

と感心して

逆の隣にでも頼むだろうな

なんて思っていたら…

美空:ねぇ…?〇〇くん…教科書見せてほしいな…?

上目遣いでこちらに頼んできた

〇〇:くっ…

思っていたよりも可愛くてびっくりしたが

〇〇:う、うん…いいけど…

なんとか耐えて

教科書を見せることになった

逆側の男子生徒には睨まれている

〇〇:お~…怖っ…

着々と進む授業

隣からは真夏の太陽みたいな

ジリジリとした視線が

ジーーーっ…

凝視

ガン見

めっちゃ見てくる

これは絶対に横を見たらダメなやつ

無視をしてたら

チョンチョン

〇〇:……

チョンチョン

〇〇:……

チョンチョン

〇〇:…なに…?

負けてしまった

美空:〇〇くん…っ教科書見せてくれてありがとうっ…!

〇〇:授業終わってから言ってよ…

美空:でも…

美空:ダメだった…?

〇〇:まぁ…今じゃない方が良かったけど…

美空:ごめんね…

〇〇:ノートとりたいから…

美空:分かった…

はぁ…!?なんで!?

このわたしが話かけてるのに!?

なんで!?

惚れてよ!?

先生:じゃあ終わりま〜す

授業が終わる

美空:〇〇くんっ…さっきはごめんね…?

美空:授業に集中したかったよね…?

美空:許して…キュルン!

必殺上目遣い

〇〇:あぁ…大丈夫だから

美空:ありがとう!

ギュッ!

手を握る

スキンシップを忘れないのが一ノ瀬美空

だが

〇〇:あ、僕トイレ行きたいんだった

〇〇:じゃ、

美空:あぁ!まだお礼が!

美空:ぶぅ…

美空:もっと積極的にいくかぁ…



〇〇:ふぅ…

怒涛のあざと攻撃を回避し一段落

〇〇:一ノ瀬さん怖すぎ…

〇〇:あ、放課後に助けでも呼ぶかぁ

放課後にも絡まれる気がしたため

LINEで一緒に帰ろうと応援を呼ぶ

〇〇:あ、時間だ

休憩を取れた〇〇は教室に戻っていった



再び始まる授業

なぜ?

隣の一ノ瀬さんが

僕の席とくっつけている

あと体も密着してる…

〇〇:なにしてるの…一ノ瀬さん…

美空:また教科書忘れちゃって…

美空:てへっ…

〇〇:てへっじゃないよ…

〇〇:後なんでこんなに密着してんの…?

美空:こっちの方が温かいよ…?

〇〇:いや

〇〇:そこは見やすいとか

〇〇:教科書関連でいくでしょ

〇〇:なに温かいって…

美空:へへ…

美空:ちょっと右腕出してよ…

〇〇:ん…?

美空:ギュッ〜っ!

〇〇:なにしてんの…

美空:ん〜?

美空:教科書見せてくれてるお礼っ…!

〇〇:そんなことしなくていいから…

〇〇:僕は授業に集中したいんだよ

美空:ごめんね…

〇〇:ちょっと…謝りながらベタベタ触るのやめてよ

美空:ベ…ベタベタ…!

美空:ご、ごめん…

これ以降授業中に触ってくることはなかったし

話しかけてくるのもなくなった



放課後

美空:〇、〇〇くんっ…!

〇〇:ん?なに…?

美空:あ、あの…さっきはごめん…

美空:嫌な思いさせてごめんね?

キュルン!

〇〇:あぁ…全然…

必殺上目遣い

を見ていた〇〇の後ろから

?:〇〇く〜ん!!

ドカッ!

〇〇:グェフ!

?:〇〇くん!一緒に帰ろ〜!

休み時間に呼んだ応援が来た

美空:え!?

美空:だ、大丈夫…?

〇〇:お…おい…彩強すぎだっ…!

彩:あっ!ごめんなさい〇〇くん

美空:えっ…とこの子は…

〇〇:あ〜後輩の小川彩

彩:彩です!〇〇くんの彼女です!

美空:え…?〇〇くん彼女いたの!?

〇〇:もう…!彩…はぁ

〇〇:彼女じゃなくて後輩!

〇〇:オカルト研究部のただの後輩!

彩:え〜なんでそんなこと言うんですか〜!

彩:先輩から一緒に帰ろうって言ってきたじゃないですか!

彩:もうそれは彼女ですよね!?

〇〇:違うわ

美空:あのっ…

彩:あっ!一ノ瀬先輩でしたっけ?

美空:はい…

彩:〇〇くんをおとそうとするのやめてくださいね!

彩:学年全員から告白されたいからか知らないですけどねっ

彩:〇〇くんは彩のものなんで

彩:授業中とかベタベタくっついて

彩:好きにさせようとか

彩:性格悪い事しないでくださいね!

彩:〇〇くんの彼女はわたしなんで!

彩:じゃ、〇〇くんあんなぶりっ子女は置いて帰ろ〜

〇〇:お、おい!引っ張るなよ!

彩:じゃ、あざと先輩さようなら〜!

美空:っ……

美空:むかつくっ…!

美空:絶対に奪ってやる…

美空:〇〇くんのこと絶対におとすっ!

美空:あのオカルト赤ちゃんには負けない…!



こうして

隣の一ノ瀬さんと後輩の彩による〇〇争奪戦

が幕開けした



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