コンビニのアルバイトちゃんが僕のことを好き過ぎなんですが!?
僕は高校生
ここ2年間
家の近くのコンビニに通っている
ヘビーユーザーだ
本当にそこのコンビニにはお世話になっていて
今では店員さんとも仲が良いほどだ
だけどここ最近困っていることがある
まぁとりあえずコンビニに行こう
ー
ティロティロティロ
??:いらっしゃいませ〜
??:あっ!〇〇くん〜!
この子だ
小川ちゃんといって
最近ここでアルバイトを始めた同じ高校の女の子
彩:〇〇くんっ!今日は何を買いに来たのっ!
こんな風に仕事を放棄してまで話しかけてくる
〇〇:小川ちゃん仕事しなよ
彩:いやです!
〇〇:えぇ…?
彩:だって〇〇くんと過ごせる大事な時間なんで!
彩:仕事なんてできません!!
〇〇:えっと…じゃあ他の店員さんは…?
彩:休憩に入ってもらってます!
彩:〇〇くんと2人きりになるためです!
彩:で!今日は何を買ってくんですか〜!
〇〇:まぁ…いっか
〇〇:今日は牛乳買いに来たんだよ
彩:牛乳ですか!
彩:何に使うんですか?
〇〇:フレンチトースト作ろうと思って…
彩:え〜!〇〇くんのフレンチトースト食べたい!
〇〇:まぁまぁ…いつかね
彩:やったぁ〜!
〇〇:じゃ、この牛乳にしようかな
〇〇:ほかは…何も買うものはないなぁ
〇〇:会計でもしますか
彩:はいっ!
レジに移動し
彩:じゃあ!〇〇くん!
彩:彩ちゃんって呼んでください!
〇〇:え…?
〇〇:なんで…?
彩:呼ばれたいんです!
彩:いつまでも小川ちゃんは嫌です!
彩:彩ちゃんって下の名前で呼ばれたいんですっ!
〇〇:きゅ…急だね…
彩:ずっと前から思ってたんです!
〇〇:えっと…
〇〇:小川ちゃんで良くない?
彩:だめですっ!
彩:彩は〇〇くんが好きなんです!
彩:好きな男の子にはそうやって呼ばれたいんですっ!
〇〇:今じゃなくてさ
〇〇:また今度呼んであげるからさ
〇〇:レジやってくれない?
彩:いや、無理です
彩:今です!
彩:今呼んでください!
彩:そうしないとレジしません!
彩:他の人は休憩中です!
彩:どうしますかっ!
〇〇:はぁ…仕方ないなぁ
〇〇:彩ちゃん?レジお願いします
彩:はいっ!喜んで!
彩:嬉しいですっ!
〇〇:…
彩:300円です!
彩:また来てくださいね!
彩:ありがとうございましたっ!
彩ちゃんは僕のことが好きみたい
僕は毎日そのコンビニに行く
僕のことが好きすぎて毎日シフトを入れてるとか
ー
また別の日
ティロティロティロ
彩:いらっしゃいませ〜
彩:〇〇く〜ん!
ギュッ!
彩:待ってましたよ〜
彩:〇〇くんが今日も来てくれて嬉しいですっ!
〇〇:はは…ありがとう
〇〇:でもくっつくのはね?
彩:え?
彩:で!今日はなにを買ってくんですか〜
〇〇:今日はお母さんがいないから
〇〇:夕飯はコンビニのお弁当にしようと思って
彩:え!?コンビニ弁当にしようとしてるんですか!?
〇〇:そうだけど…
彩:だめですよ!
彩:コンビニのお弁当だったら栄養偏っちゃいます!
〇〇:コンビニの店員が言うのかい
彩:好きな男の子ためなんで!
彩:彩の手作り弁当にしますか?
〇〇:小川ちゃんはお料理できるの?
彩:……ぶぅ
〇〇:あ、彩ちゃん
彩:うん!彩は…メンチカツ…?
彩:春巻き…
彩:一番得意なのはお野菜を洗うことです!
〇〇:それは料理工程だね
〇〇:できなさそうだから遠慮しとくよ
彩:えぇ〜!食べてほしかったのに〜
〇〇:今度食べてあげるから
〇〇:そうだ、僕お料理できる人がタイプなんだよね
彩:えっ!
彩:彩もっとお料理勉強します!
扱いやすいな
〇〇:どの弁当にしよう
〇〇:彩ちゃんはどれが良いと思う?
彩:ん〜…ハンバーグはどうですか?
〇〇:お、ハンバーグいいね
〇〇:それにしよっと
彩:もしかして〇〇くんの好きなもの当てちゃいました!?
〇〇:うん正解だよ
彩:よしっ…!彩〇〇くんのためにハンバーグ練習します!
〇〇:頑張ってね応援してる
〇〇:じゃあ彩ちゃんレジよろしくお願いします
彩:はいっ!
彩:あ、〇〇くんお弁当は温めますか?
〇〇:あ〜…じゃあお願いしようかな
彩:ちょっと時間かかりますけどいいですか?
〇〇:いいよ時間はあるから
彩:じゃあいきますね!
〇〇:いきますね…?
シュッシュッシュッ!
〇〇:え!?え?な、なにしてるの彩ちゃん!?
彩:お弁当温めてます!
〇〇:手で!?
彩:摩擦電子レンジですっ!
〇〇:いや!無理でしょ!
彩:〇〇くんへの愛でいけますっ!
シュッシュッシュッ!
彩:う〜ん…温まらないなぁ…
彩:〇〇くんへの愛が足りないのかなぁ?
〇〇:違うと思うけど…
〇〇:普通に電子レンジで温めてよ
彩:そうしますね
彩:一番低いワット数でやりますね〜
彩:〇〇くんと話す時間が増えるんで!
〇〇:どんだけ僕のことが好きなのさ
彩:もう!地球まるごと囲うくらい好きです!
彩:太陽なんて見えなくなっちゃいます!
〇〇:僕は太陽浴びたいからやめてほしいな
彩:じゃあやめます!
切り替えがはやい
彩:やっぱり…
彩:レジを挟んで対面よりも
彩:〇〇くんの横に立ってる方がいいです!
彩:その方が彼女感もありますし!
彩:腕にくっついたり
彩:ハグもできちゃいます!
〇〇:突然だし
〇〇:しないよ?
彩:ケチ〜!
ピーピーピー
彩:レンジ終わりましたね
彩:ん〜…まだ冷たいかも
彩:もうちょっとレンジしますね
〇〇:彩ちゃんそれで僕の滞在時間伸ばそうとしてるしょ
彩:え…そんなこと…
彩:ないですけど…
〇〇:ばればれだなぁ
〇〇:毎日来てるんだから
〇〇:いいじゃない
彩:いや!だめです!
彩:この時間が無いとバイト頑張れないんで!
彩:この時間が多ければ多いほどやる気が出るんです!
〇〇:大変だなぁ…
彩:なんで今日はやる気いっぱいの日です!
ピーピーピー
彩:あぁ…温まってる…
フゥ〜フゥ〜フゥ〜
〇〇:こ、今度は何をしてるの…
彩:お弁当冷ましてまたレンジしようかなと…
〇〇:また明日も来てあげるからね?
彩:はい…仕方なしです…
〇〇:じゃあね彩ちゃん今日もありがとう!
彩:はいっ…!
彩:また明日も待ってますね!
ー
次の日
〇〇:はぁ…今日はいつもよりバス遅延したし
〇〇:なんで今日に数学講座入ってんだよ…
〇〇:もう7時だし…
いつもは夕方5時ごろに行くのだが
今日は7時になってしまった
〇〇:はぁ…
今日もコンビニへ行く
ティロティロティロ
彩:あっ…!
彩:〇〇く〜ん!!!!!!
ドスッ!
〇〇:グヘェ!
彩:やっと来てくれたぁ!!!!
彩:事故にでもあったのかと思ったよ〜!!!!
彩:今日も来てくれるって言ってたのに…
彩:忘れてるのか…事故にあったのかなって考えて…
彩:仕事が全然進みませんでしたよぉ…!
〇〇:ごめんごめん
〇〇:数学講座が入っててさ
彩:良かったです…
彩:〇〇くんが生きててくれて!
〇〇:ふふっ…!大袈裟だよ
彩:大袈裟じゃないです!
彩:彩の生きがいなんですからぁ!
〇〇:ありがとね
彩:それで!今日は何を買ってくんですか!
〇〇:今日は…アメリカンドッグでも買ってこうかな?
〇〇:今クラスの中で人気なんだよね〜
彩:〇〇くんはケチャップ、マスタード
彩:何をつけるんですか?
〇〇:僕は砂糖派だよ
彩:色々食べ方あっていいですよね〜!
彩:あっ!一応聞いておきたいんですけど
〇〇:なぁに?
彩:〇〇くんはアメリカンドッグですか?
〇〇:ん…?
彩:〇〇くんはアメリカンドッグですか?
〇〇:はい…?
〇〇:えっと…やめとこうか…
彩:彩は将来のために聞いてるんです!
彩:〇〇くんがどれぐらいなのか…
彩:アメリカンもしくは
彩:ジャパニーズなのか…
〇〇:ダメダメダメ!!!!
〇〇:女の子がそんなこと言うんじゃないよ!
〇〇:次言ったらもうここ2度と来ません!
彩:あぁ!それはだめです!
彩:ごめんなさい
〇〇:分かればいいんだよ
彩:最後に…帰る前に聞いておきたいんですけど
〇〇:なんだい?
彩:〇〇くんとの時間を増やすにはどうすればいいですか?
〇〇:ん?それはコンビニでの時間?
彩:いや…プライベートとか
彩:学校帰りとかです!
〇〇:ん〜一緒に帰るとかそういうこと?
彩:あ〜いいですねぇ…!
彩:〇〇くんと下校…
彩:ぐへへ…
〇〇:ちょっと…笑い方…
彩:ごめんなさい!
〇〇:う〜ん…
〇〇:バイトの時間減らしたら良いんじゃないかな
〇〇:そうしたら一緒に帰る日もできるし
彩:あぁ…そうですね…
彩:じゃあ!
彩:バイト辞めます!
〇〇:うん…良いとおm
〇〇:えぇ…!
彩:バイトをしてお金をいただくことよりも!
彩:社会経験を積むよりも!
彩:〇〇くんとの時間の方が大切です!
彩:今すぐ店長に相談してきます!
〇〇:おぉ…勢いすっご…
ー
次の日の学校帰り
??:〇〇くん!
校門を出ようとした時
後ろから声が聞こえてきた
振り向くと
〇〇:彩ちゃん?
彩:バイト辞めてきました!
〇〇:えぇ…!
〇〇:そんな急に辞めれるの!?
彩:〇〇くんが好きなら仕方ないって
彩:許可がおりたので!
彩:今日から一緒に帰りましょ〜!
行動力すっご…
彩:〇〇くんと帰れる〜!
彩:嬉しい〜!
コンビニのアルバイトちゃんはもうすぐ
僕の彼女ちゃんになりそうです…
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