〈正体〉📍
副業で占い師をしているせいか、
身近な人に3つくらい顔があると言われる。
「職業病で誰かと話していると何座なのかとか、頭の中で背景を描き始めると心から会話を楽しむ事を忘れちゃう。それと、他人様のプライバシーに関する話や芸能人の噂話等に興味がわかないのがネックなのよね。」
伝えても
内心大抵それはどうにかできそうだと思われがちなやつ
毎年11月半ばを過ぎると、来年の事や今年一年の振り返り占いでご予約が一気に入る。忙しなくなる前に、今年のうちに、答えを見つけたり知っておきたい事がある人々の数は正直予想を遥かに超えていた。
ーーー占術師ーーー
何者かわからない者だけど
何でも知ってると思われる事に慣れた頃
一期一会の出逢いにワクワクしていた
お客様が開示していない情報をこちらが表示した後、話がグッと中に入りディープな展開になる。意外だと思われるかもしれないけれど、お客様は大体1番当ててほしい悩みは言わないし、1番欲しいのはその悩みのこたえではなくて、誰にも言えない秘密を暴いて欲しい事も理解している。
密な時間を割いて
過去を読み解いて
将来像を描いていく
東京に産まれ今も昔も圧倒的でダントツ多様性の街で、自分の秘密の在り処を上手く見つける人の強みなら自然にこの目で見てきたつもりで、幼い頃から人様の覗き見等に一切の興味と偏見を持てない代わりに、決めつけられるのが死ぬほどきらいと言い切れる、私にも何かがある。
人の数だけ声がある
伝えられなかった痛みとか気持ちがある
katz maneki📍
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