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印象的なモノクロームの風景写真

セバスチャン・サルガドの風景写真を何枚か見て気になっていた。

逆光で撮った様な前景。
大きく人物や動物がいて、輪郭が光っている。

中景は見通しの良い大地、沢山の人や動物。
どれもとても奥行きがある。

あと背景。
背景の空と雲。
セバスチャン・サルガドに雲ひとつない青空のイメージはない。
また、空はあんまり明るくなく、前景と重なった場合に合成写真の様な違和感を感じる。
これが、前景を際立たせている様にも感じる。

この三層をきっちりと撮られていて、興味が手前から奥に行く所が凄いなと思う。

撮影テクニックではなくて、現像・プリント時に背景の雲を出してる様な気がする。
覆い焼きの様な感じでは無かろうか。
それともモノクローム用のフィルターでコントラストを上げているのかも知れない。

気になった写真を言語化しながら、印象的な風景写真の条件みたいなものに考えが至った。

ついでに自分の写真から条件に合いそうな写真を探してやってみる。
撮影技術が無いので、背景はLightroomでマスクして、雲が出る様に露出を落とした。

やってみると空と雲があった方がより三層構造を感じる様に思える。
前景、見通しの良い中景、空と雲。

モノクロームの風景も面白い。

モノクロームの風景と言いながら赤を残した。
空は全体の露出と同じ。
空の露出を下げて雲の輪郭をなるべく出した
これ以上やると電柱がおかしくなってしまう一歩手前まで下げた。
GRIIIxで撮影

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