グルテンは悪なのか?【ダイエットの観点】
こんにちは、maimoです🍠
今回はみんな大好き“グルテン“について
ダイエットの観点からみて
どう向き合う必要があるのか
紐解いていきます。
グルテンとは
グルテンは、「グルテニン」と「グリアジン」というたんぱく質が水の中で結びついてできます。
「グルテニン」と「グリアジン」は、
小麦、大麦、ライ麦などの穀物に含まれており独特の粘り気や弾力性は
パン・お菓子・お好み焼きなどのモチモチ食感を出したり、
カレー・そば・ハンバーグなどのつなぎに活用されます。
グルテンフリーの広まったキッカケ
グルテンフリーの広まるキッカケとして挙げられるのは、
世界No.1テニスプレーヤーのジョコビッチ選手の書籍。
試合を棄権するほど不調だったジョコビッチ選手が、
グルテンフリーを実践することにより劇的に体調が改善し、
テニスの4大大会「グランドスラム」をすべて制覇した内容です。
ジョコビッチ選手は書籍の中で、
小麦と乳にアレルギーがあることを書いています。
つまり、体調不良の原因である“アレルギー食品“を摂らないことで
コンディションが良くなったということです。
しかし、いつしかグルテンだけが一人歩きしてしまい、
「グルテン=体に悪い」になっているように感じます。
グルテンフリーの本来の意図
❶小麦アレルギーの方
小麦の中の特定のタンパク質(グルテニン・グリアジン)を
体が異物と認識してしまいアレルギー反応を起こしてしまいます。
いわゆる
過剰な免疫反応です。
❷セリアック病
セリアック病とはグルテンに対する遺伝性の不耐症。
グルテンを食べると腸の粘膜に炎症が起こります。
うまく栄養を吸収できなくなり
栄養不足になったり、体重減少が起こります。
❸グルテン過敏症
小麦アレルギーでもセリアック病でもないのに、
グルテンを含む食材を摂取すると
腹痛・下痢・耳鳴り・めまいなどが生じる疾患です。
※まだ明確な診断基準や診断方法が確立されておらず、
解明されていないことが多いと言われています。
❸の方は
血液採取によるアレルギー検査を実施してみると
“小麦“が少し高値を示すことがあります。
グルテンとダイエットの関係
ドパミン仮説
小麦には、
“一度食べるとまた食べたくなる“といった依存性があるのではないか?
という考えが挙げられています。
グルテンが部分的に分解されると、
グルテンエクソルフィンという物質が小腸で吸収されて血液の中に入り、
脳のオピオイド受容体に結合すると、
ドパミン(幸せホルモン)が放出されます。
また幸せな気分になりたいため、
グルテンが含まれる食べものを欲することで依存性が生じると言われています。
ただし現時点でいえることは、
グルテンエキソルフィンが食欲に与える影響について
研究によるグルテンの依存性は確認されていません。
消化酵素の違い
⚫︎グルテンを含む高脂肪食
⚫︎グルテンフリーの高脂肪食
をマウスに与えて、
グルテンフリー食が肥満に及ぼす影響を調べた研究例があります。
脂肪をたくさん摂ると、体内の脂肪組織が拡大しますが
グルテンフリーの場合、グルテンが入っている場合に比べて
体重と肥満が減少したという結果が出ています。
更に、グルテンフリーの場合は、
以下に示す血液中の物質の濃度が高くなっていたことから、
グルテンフリーにすると、脂肪の代謝(分解)が促進されているのではないか、という結論を出しています。
PPAR-α(α型ペルオキシソーム増殖剤活性化受容体)
脂質代謝に関わる遺伝子の発現を調節し、血液中の中性脂肪を減少させるとともに、HDLコレステロール(善玉コレステロール)を増加させる働きがあります。
LPL(リポたんぱくリパーゼ)
中性脂肪を分解する酵素。
HSL(ホルモン感受性リパーゼ)
中性脂肪やコレステロールエステルを分解する酵素。
CPT-1 (カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼI )
脂肪酸を分解してエネルギーに変える酵素。
グルテンとの付き合い方
上記を踏まえると
押さえておきたいポイントは
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