難しい事を優しく伝える、方便の重要性

難しい事を難しく伝えるというのは

自分がこれだけ知っていると我を主張し

見る者聞く者を無視した行為です

そしてそのうち己が正義だと思い込み人を否定し非難するようになります。

そこから舌戦が始まり争い戦争になるのです。

以前

「難しい事を優しく深く」という言葉を

学んだ事があります。

これがとても難しい事でありますが

どうしたら見聞きした人が理解し

幸せに導かれていくのだろうかと苦心していく、

それが本当の創造であり

それこそ主張ではなく「伝える」という事では

ないかと思います。

方便の重要性

それを仏教では方便と呼びます

世間では嘘も方便など言いますがそうではなく

方便とは「正しい手段」という意味です。

具体的に言いますと

例えばギター初心者にいきなり超絶テクニックを駆使する難曲やアドリブ 作曲などをやりなさいと言った所で出来るわけがありませんね。

最初は指を目覚めさせる為に運指練習や簡単な曲を弾き曲の流れコードを覚え、ギターソロの
弾き方を学びます、そしてどうやったら

あんな風に弾けるのか？あんな音になるのか？

と悩み苦心しながら出来ないながらに弾き続けていくといつの間にか弾けるようになり
一歩、一歩前進し成長します。

これもアドリブや作曲をする為の
方便（正しい手段）であります。

誰一人としていきなり富士山やエベレストには
登れません、一歩ずつ一歩ずつなのです
そうして確実なものになっていくのです。

お釈迦様はこの世の真理を悟られた時

「これは伝えても理解できないから私だけのものにしよう」と思われました、ですが諸天善神が
世の中に広めて欲しいと懇願し
その後 お釈迦様は何十キロと歩かれ

「方便（正しい手段）を使い、皆がわかるよう
 人の機根（真理に気づく心の段階）に合わせて
  伝えていけば皆が理解出来るのではないだろうか」と悟られます。

何かを伝える為、もしくは自分自身が高まる為にはどうしてもこの方便（正しい手段）が
必要になってきます。
そうやって人の為に苦心し自己犠牲をしていく
所にこの世の平和があるのではないかと
私は思います。

共に考え歩む事を願う

血も涙もない人がこの世に今溢れかえっている中とても平和な社会など難しく絶望的な
気持ちになります。

ですが

どうか意義主張をし戦い争うのではなく

どうしたら皆が幸せになるのかという

方便を考える私達になったら

素晴らしい世界になると私は信じていきたいです

そして

そんな風に思える同士と私は出会いたい

そう願っています。

最後まで長文を読んで頂き有難うございました