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「仕事で忙しい」のメリットを考える


ワークライフバランスが叫ばれるようになった現代。
むしろ、ワークを少なくライフを多めに、という意味合いが強いかもしれません。


私が新卒で病院で働き始めたのが、8年前。
この8年間で、ストレスチェック制度が出来たり、パワハラ対策が進んだり、残業しない職場づくりが進み…ワークも大事だけど、ライフが最も大事!そんな認識が少しずつ広まってきたような感じがしています。



逆に、それまでの働き方がおかしかった部分もあると思います。


・出勤時間には厳しいのに、退勤時間はルーズ(残業推奨)
・上司の言う事は絶対

常識と思っているものって、じわじわと、でもあっけなく、変わっていくものなんですよね。


私個人としては、この8年で多くの人が泣き寝入りしないで済むような制度、風潮が広まってきているなあと感じており…中には行き過ぎた見方(何もやってもパワハラ)なども見受けられますが、全体としては良い方向に変わったよなあ~と感じます。


ただ、失ったものも多くあると思います。


私が新人の頃、


・尊敬する先輩と、仕事後も遅くまで勉強
・付き合いで上司と仕事終わりにご飯

仕事以外での時間がたっぷりあった新人時代、仕事終わりに職場の人と過ごす時間が多くありました。



また、当時の職場は残業にもルーズで(笑)毎日残業が当たり前でしたが、仕事の話、プライベートな話をしながら、遅くまで仕事をしていた記憶があります。


今考えれば、とても効率が悪いですし、今なら「だらだら喋ってないで仕事終わったら帰りなさい!」そんな風に言われてもおかしくない状況でした(笑)


今は残業ナシ!仕事が終わったら早く帰る!事がベストとされているので、そんな同僚を見たら自分自身も「早く家に帰ったら…。」と感じてしまうと思います。


でも、何だかその時間って、嫌な記憶としては残ってないんですよね。
不思議な事に。



20代前半、若く体力もあったからかもしれませんが、嫌々付き合っていた上司とのご飯も、さすがに長すぎない?と思っていた勉強会も、ダラダラ残業も、何だかんだ楽しかったんだと思います。


トータルで考えると、家で過ごすより職場で過ごす、あるいは職場の人と過ごす時間が圧倒的に多かった8年前。


当時の私は、母を亡くして数か月の状態でした。


時々思い出して辛くなる時もありましたが、それより、目の前の仕事に食らいつき、学び、仕事と仕事関連の時間を、心の底から楽しめていたのだと思います。



当時は忙しく感じていましたが、8年経った今考えると、それは大変充実した時間でした。


この経験から、



「仕事で(仕事関連で)忙しい」という状況は、デメリットだけでもないという事に気づきました。


自分に役割がない、自分にしか出来ない仕事がない、という状況が、自分にとっては一番辛いです。
時間がたくさんあると、考えなくて良い(大半はネガティブな)ことまで考えてしまいます。
そして、家から出ないと、その悪循環にハマります。


逆に、仕事で忙しいという状況は、何か熱中する事がある、やらなければいけないことがある状況です。



長時間労働や業務量が多すぎる事はあってはいけませんが、人生のある期間、仕事で忙しい期間があっても良いのではないかと思います。
その間は、余計な事を考えなくて済みますし、やるべき仕事がある状況は、その時は大変でも後々考えると、充実した時間だったりします。


もし、母を亡くしたあの後、仕事もせず実家の仏壇の前にずっといたら…どうなっていたのか分かりません。



時には、仕事で忙しくする。
ライフよりもワーク優先。
そんな状況が、後々自分にメリットとなって帰ってくる可能性があります。


人生に必要な、「超ムダなワーク」がある、といった感じでしょうか(笑)


もちろんライフ(生活)は超大事ですが、たまには無駄なワークをしてみても、それが後々「役に立っていた!」と感じる事もあるんだろうなあ…これからも。


そんな事をふと感じた火曜日でした(^^)




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